否定と肯定 | ゲイが語る映画の感想とクローズドゲイの日常

ゲイが語る映画の感想とクローズドゲイの日常

映画の感想が主ですが、たまにゲイアプリでの出会い報告もやってます。その時は(ゲイ話題)と書きますので、ゲイに対して理解のない人には、そっとページを閉じてくださいね。





この映画は、見た人の考え方で感想が変わってくれるような話であって欲しかったです。



たった2時間の話にそこまで求めるには無理があるし、やはりどちらかを視点にしないと話が進みません。



昨今、よく聞かれる「歴史修正」みたいな風潮を20年前にも争われていた。と言うところも味噌で、それでも未だに否定する論があると言うのは、映画を観ればなるほど「争点が違う」というところでハッとさせられます。




20年前であるから、学者たちの言葉というのにはかなり重きが置かれ、その言説は例えジョークのつもりであっても靡いてしまう動きがあったんでしょう。 今では個々人が調べれば幾らでも証拠やら何やらがインターネットで調べれば出て来る。。。これもどれが真実かを自身が見極めないといけないという意味で厄介なんですけど。




そして90年代ではまだ生き証人がいたというところも面白さがあって、第一人者であるゆえに揶揄されることの厳しさ(それでどれだけ稼いだのだ?という言われなき中傷)も含有しています。



それがほんの20年たったこ現在では、すでに故人となった当事者の言葉はどんどんと曲げられて真実も歪んで行くさまに醜くなりつつある世界で、過去を清算する方法をもう少し考えなくてはならないのかもな。と突きつけられます。



ぶっちゃけ、どちらの言説にしろ、今の自分とどのように関係があるのかも把握できないまま、否定や肯定って繰り返されていますよね。



なかなかのパワーワードも炸裂しているので、この映画は是非、政治家どもに見ていて頂きたいと。