アオシマ ロボノイド ダイス船長版 #01 キット紹介 | kingmanの模型製作記Ⓐ

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アオシマ 1/20 未来少年コナン ロボノイド ダイス船長版の製作記1回目です。
1回目は原作とキットの紹介。

あけましておめでとうございます!
なんでこのキットを作り出したかというと、職場の若い子に頼まれたからなんです。
コナンが大好きでプラモを家に飾りたいけど、塗装とか出来ないから作って欲しいって。
コナンと言うから、てっきり「体は子供、頭脳は大人」でお馴染みの名探偵の方かと思ったんですが、まさかの未来少年の方でした。
ちょっと前にリマスター版がNHKで放送してたりして、最近の子も知ってるんですね。
自分は子供の頃以来観てないので、ジムシーとペット兼食料のウマソー、綺麗なお姉さんのモンスリーぐらいしか憶えていませんよ。
プラモが出てのも知らなかったし。
人にあげるものだからちゃんと作らねば!

 


■原作紹介

未来少年コナンは1978年(昭和53年)にNHKで30分×全26話で放送されたテレビアニメです。
宮崎駿監督の実質的な監督デビュー作としても有名です。
”実質的な”というのは、宮崎監督は以前にルパン三世のアニメシリーズの監督を部分的には行っていましたが、全話の監督、演出を手掛けたのは、この作品が初めて、という事だからです。
ちなみに、映画作品の初監督作品は翌年の1979年に公開された「カリオストロの城」になります。
宮崎監督は未来少年コナンでは、監督、演出だけにとどまらず設定、キャラクターデザイン、メカデザイン、ストーリーボード、絵コンテも担当し、スタッフの作った脚本や原画を全てチェックするという、膨大な作業をこなしました。
その後のジブリ作品の製作方法にも通じる、まさに宮崎監督の原点となる作品です。

アメリカのSF小説「残された人びと」が原作にはなっていますが、宮崎監督によって大幅に改変されていて最終戦争の後の世界、という設定以外は特に共通点はありません。
この当時は(今もそうかもしれないですけど)原作が無い作品はアニメ化がしづらかったそうです。
ナウシカも映画製作の前に原作を作ってハクを付ける為に、わざわざ漫画を描いたぐらい。

あらすじとしては、2008年の最終戦争によって地殻変動が起き大陸が海中に沈没。
その20年後の2028年が舞台となり、何故か驚異的な身体能力を持つ少年コナンが悪者にさらわれたヒロインのラナを助け出す。その過程で仲間も増え、最終的には悪者も倒す。というようなお話です。
ラピュタに通じるところがあります。

ロボノイドは作中に度々登場する土木作業用に開発された万能ロボットで、左右の大きな手と頭部が無くコクピットがオープンになっているのが特徴です。
レバー3本とフットペダルだけで操作可能で、パワーもあるのに繊細な動作(タバコに火をつけるとか)も可能。
このロボノイドも手の長いフォルムがラピュタのロボット兵に通じるところがありますね。

 


■キット紹介


このキットは2019年に発売されたもので、アオシマの未来少年コナンシリーズの第4弾になります。
ロボノイドのキットは第5弾でコナン版も出ていて、そっちはフィギュアがコナンと上半身裸のダイス船長、機関銃に防弾版が付いているので若干豪華です。
他には巨大爆撃機のギガントや哨戒飛行艇ファルコ、交易船バラクーダ号、空飛ぶ未来メカのフライングマシン1・2もキット化されてます。


箱の中身はこんな感じ。
パーツ数はそれほど多くはないんですが、いろんな素材のパーツが入ってます。



ロボノイド本体のパーツ。
ボディ本体のパーツは箱組みではなく、ある程度一体成型されているので組み立てやすいです。
手足は可動するようになってはいるのですが、そのままだと緩くなりやすい構造です。
エンジンや内部メカのパーツも入ってますが、完成後にエンジンや内部メカを見えるようにするには加工が必要です。
手足の内部メカは、一部であれば完成後に外装を外して見ることも出来ますが、全部着脱可能にするにはかなりの加工が必要だと思います。あと外装と内部メカに隙間が無いのでその辺も加工しないと外せないし、塗装が剥がれます。
写真1枚目右側のFランナーはABS樹脂なので普通のプラ用接着剤だと接着できません。このパーツの為だけにABS用接着剤買いました。


手足の軸用のポリキャップやボディ正面のライト用のクリアパーツ、関節の軸用の金属パーツ、台座に貼る為のステッカー、フィギュアの眼用の水転写デカール等。
写真左上の軟質パーツはほとんど使いません。
ポリキャップは実際に使う数の倍以上入っているので無くしても安心。
関節の軸は金属パーツになっていますが、これを組み込んでも緩かったのであまり効果が無いような・・・あとそれぞれ長さが微妙に違うので組み立てるときは注意が必要。
眼の部分はシールではなく水転写デカールなのは良いですね。


ダイス船長とドンゴロスのフィギュアは硬いゴムのような軟質素材でできています。ソフトビニールよりは全然硬い感じで、硬めの筋消しやガン消しみたいな感じです。
素材が硬めだしポーズも固定なので、下地にプライマーを塗っておけば塗装が剥がれることはなさそうではあります。

顔の造形は良い感じです。


脚が細いデザインな上に関節が緩いので自立できないからか、台座も付属しています。
ボディ背面の穴に支柱を差し込み、ディスプレイするようになっています。
支柱の関節はネジ留め式になっているので、ちょうど良い位置でしっかり固定は出来そうです。
台座の表面は綺麗な仕上げになっているので未塗装でも問題なさそうですが、支柱の方はパーティングラインがあるのでそれを処理するなら塗装が必要でしょう。
何色に塗るかによって印象が変わりそうですね。

土や草っぽい加工をしてもよさそう。


インストは若干解りにくいですが、パーツ数は多くなく複雑でもないのでさほど問題はないでしょう。


完成後にボディ内部のエンジンやメカを見られるようにするには、上の写真のように加工が必要です。
裏側に切り取り用のモールドが入っていたり、切り取ったパーツをそのまま使うのではなく蓋用のパーツが別に用意されているので、加工は若干面倒ですけどそれほど難しくはありません。

若干クセのあるキットですが、頼まれた物だしちゃんと完成させたいと思います。
フィギュアの塗装が苦手なので心配だけど・・・

ではまた!今年もよろしくお願いします!

 


■キット情報

メーカー:アオシマ
スケール:1/20
製品名 :ロボノイド ダイス船長版
型番  :未来少年コナン No.4
発売日 :2019年10月
定価  :5,280円