タミヤ F-14Dトムキャット #01 キット紹介 | kingmanの模型製作記Ⓐ

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タミヤ 1/48 グラマン F-14D トムキャット(Item No:61118)の製作記1回目です。
1回目は実機とキットの紹介。

巷ではトップガンの新作映画も盛り上がっていますし、久々にエアモデルを作ります。
普通に作っても面白くないし何かと物騒なご時世なので特別仕様に仕上げる予定です。
F-16は途中でやる気がなくなって放置してしまいましたが、今回こそちゃんと完成させられるのか乞うご期待!

 

実機紹介


「F-14D」は男の子ならみんな大好きF-14トムキャットの最終型です。
初期型のF-14Aは1970年に初飛行しているので現用機としては結構古い機体になりますが、そのデザインは今見ても色あせないしカッコイイですよね。

F-14のバリエーションはA型、B型、D型の3タイプがあり、C型はありません。
元々の開発計画ではA型は暫定版で、エンジン等の能力を向上させたB型と偵察能力を向上させたC型の2タイプをメインで生産する予定でした。しかし開発の遅れや費用高騰によりどちらの計画もキャンセル。
後年改めてB型、C型の特徴を併せ持ったものが正式なB型としてリリースされ、C型は空き番となったのです。

大型の艦上戦闘機として防空能力に特化した機体としてデビューしたF-14ですが、F/A-18ホーネットの登場やイージス艦の配備が進んだことによりその役割が奪われていきました。
しかし同じ頃、A-6イントルーダー、A-7コルセアⅡ等の地上攻撃機の退役が進み、F-14には大型機ならではの航続距離の長さや並走搭載容量の大きさにより攻撃機に転用可能な機体としてF-14に白羽の矢が立ちました。
F-14Dが開発されたのは1990年頃で初期型の登場から20年が経っていたこともあり、火器管制装置や電子機器を中心に大規模な改修が行われています。また電子機器をデジタル化した事により軽量化も実現しています。
空対空としては長距離用の「AIM-54C フェニックス」、中距離用の「AIM-7F スパロー」、短距離用の「AIM-9L サイドワインダー」の3種類のミサイルを搭載可能、空対地としては「Mk.83 低抵抗通常爆弾」、GPS誘導爆弾の「GBU-31 JDAM」、レーザー精密誘導爆弾の「GBU-12 ペイブウェイⅡ」、「GBU-16 ペイブウェイⅡ」、「GBU-24 ペイブウェイⅢ」を搭載可能、偵察用の「TARPSポッド」と任務に応じて様々な兵装を搭載できる戦闘機になったのです。

当初はD型300機の新規生産が予定されていましたが、予算確保が出来ず新規生産37機、A型からD型への改修18機と計55機に留まっています。ちなみに、A型からD型に改修された機体はF-14D(R)と表記され区別されています。

対地攻撃能力を獲得した事によりアフガニスタンやイラク等中東での軍事作戦に参加し、対地攻撃や近接支援で戦果を上げました。

その後アメリカ海軍では2006年に全機退役していますがイラン空軍ではまだ現役です。
イランでの採用時、日本と同様F-15との比較競争になったのですが、イランではF-14が採用されています。
その後、イランとの関係が悪化しアメリカではイランへのパーツ流出を防ぐ為、ほとんどの機体が解体されてしまいました。

キット紹介

タミヤのF-14Dは2018年に発売された比較的新しめのキットです。
2016年に発売され評判の良かったF-14Aにパーツ追加、変更したものになります。
2021年にはタミヤの1/48スケールのF-14としては3作目となるF-14A後期型も発売されています。

1/48スケールのF-14はハセガワ、フジミ、アカデミー、レベル等からも出ていますが、いずれも古いキットになるし、作りやすさで言えばやはりタミヤでしょう。


1/48でも機体が大きいだけあって外箱も結構大きめです。


特徴的な可変翼はもちろん可動式。翼の付け根にギアが仕込まれていて左右の翼が連動して動きます。
トムキャット専用のフェニックスミサイルは元より、対地攻撃用のペイブウェイやJDAM等の誘導爆弾、TARPS偵察カメラポッドやランターンポッド等の兵装が一通り入っていて、色々な組み合わせを選択できます。

A型とD型で違う箇所はコクピット内の座席やディスプレイまで再現されています。


箱の中はパーツがぎっしり。興奮しますね。


全パーツ。
機体本体のパーツは大きくパーツ分割は少なく設計されていて、合いも良く合わせ目も目立たないのでめちゃくちゃ組みやすかったです。
写真上側の細かいパーツは主にコクピット内や兵装のもの。これらはパーツが多くて大変でした。


胴体のパーツはこんな感じ。
これらのパーツがきっちりパチピタで合うので気持ちいいです。
特に左右張り合わせになるコクピットのパーツはそれ自体の合いも良いし、胴体本体にもしっかりきっちりハマるので接着しなくても良いぐらい。

表面にはリベットを始め繊細なモールドが刻まれています。
浅めにも見えますが普通に塗装する分には埋まってしまうような事もなく、墨入れもしやすかったです。


主翼と垂直尾翼やエアインテークのパーツ等。
翼は上下張り合わせになっていますが合わせ目がモールドになるので消す必要がありません。
ギア状のパーツが主翼の基部に装着されて噛み合い、左右の翼が連動して動きます。




コクピットのパーツやランディングギア、ミサイル等の兵装パーツ等。
これらのパーツは細かい分割でパーツ数も多く組み立てが楽しめます。どのパーツもパチピタです。


クリアパーツと主翼基部を機体に取り付ける為のネジとワッシャー。
主翼基部はビス留めになっているのでしっかり取り付けられ、可変翼の動作もスムーズです。
偵察用のカメラポッド、TARPSポッドのカメラやカバーもクリアパーツになっています。



キャノピーのクリアパーツはランナーで保護されていて、傷が付かないように配慮されてます。
こういう心遣いも流石タミヤですね。
キャノピー裏側には脱出時にキャノピーを破壊する為のモールドも入っていますが、表面にはパーティングラインも入ってます。消すのが若干面倒でした。



インストはタミヤなので非常に解りやすいです。全24ページ51工程。

兵装は選択した機体によって装着するものがかなり違います。
普通に作るとパイロンや兵装を機体に接着する事になる為、4パターンからいずれかを選んで作ることになります。

インストには製作用の参考資料まで記載されてます。




実機解説と塗装・デカール指示は別紙になっています。


デカールは2枚入っていて、大きい方は選択する機体によって使うものが変わるので全てを使うわけではありません。

小さい方のデカールに入っているのはほぼ兵装用のもので、これも選択式になるので使うものは見た目ほど多くないです。
戦闘機だとコーションマークを大量に貼り付ける苦行をしないといけないイメージがありますが、このキットの場合は意外に少ないです。


キャノピー等のクリアパーツやエアインテーク内部用のマスクシールとコクピット付近の胴体に貼るメタルシール。
マスクシールは自分で切り出すタイプです。

以上、こんな感じのパーツ構成です。
全体的に作りやすさを追求したキットで、失敗しにくいよう設計されていてストレスなく気持ちよく製作できます。
傑作キットと言われているのも頷けますね。

アフターパーツ紹介

そんな傑作キットで人気があるからか、専用のアフターパーツも色々発売されています。

今回このキット用に用意したのはこちら。いつも通り色々買ってしまいました。
全てチェコのアフターパーツメーカー、エデュアルドのものです。


まずは「F-14D シートベルト (ステンレス製) (タミヤ用)」。
着色済みのシートベルト用エッチングパーツが入っていますが、後述する後から買ったものに同じものが入っていたので使いませんでした。


お次は「F-14D エッチングパーツ (タミヤ用)」。



こんな感じでコクピット内部用のエッチングパーツが色々入っています。
計器類用のエッチングパーツは着色済みです。
元々見えにくいコクピット内なので、かなり自己満足度が高いアフターパーツです。
加工難易度は低めで取り付けるのは簡単です。
計器類用のエッチングパーツは後述するものを使ったので、使用していません。


メインで使用したのがこの「1/48 グラマン F-14D トムキャット 「スペース」内装3Dデカールw/エッチングパーツセット (タミヤ用)」。
今からF-14D用のアフターパーツを買うなら、このアフターパーツだけで十分な気がします。



これには着色済みのシートベルトやハンドル類と計器類用の3Dデカールが入っています。
注目すべきは3Dデカール。


柔らかい樹脂製のデカールで、デカールなのに凹凸が再現されています。画期的!
着色済みのエッチングパーツだと塗る手間が省けるけどスイッチ等の凹凸が無くなる、かと言ってキットのパーツに自分で塗るのは面倒。そんな物ぐさモデラーにはピッタリの商品です!

使い方は普通のデカールとほぼ同じで、水に付けて台紙から剥がしマークセッターかボンドを使って貼り付けます。

ついでに説明書をGoogle画像翻訳で翻訳した画像も上げときます。コレ便利。
Mr.マークセッターがマークセッター氏と訳されているのはご愛敬。


キット付属のマスクシールでも十分なのですが、なんとなくエデュアルドのマスクシールも買っちゃいました。


こっちはキット付属のものと違い、元々切込みが入っているので自分で切り出す必要はありません。
またタイヤ用のマスクシールはキットには入っていません。
キャノピーのマスクシールも細切れになっているのでキットのものよりシワになったりせず、フチに綺麗に貼れます。



最後に追加で買ったのがマスターモデルの「1/48 F-14のアルファプローブと迎角プローブ」。
機首先端とコクピット側面のプローブの金属パーツが入ってます。
これはタミヤのキット専用ではなく他メーカーのF-14とも共用の製品なのですが、タミヤのキットにも(若干緩いけど)問題なく使えます。
キットのプラパーツよりシャープで自己満足度が上がります。

ちなみに、タミヤからもA型D型共通のディティールアップパーツが出ています。

タミヤのものはコクピット内のシートベルト、バックミラー、機首先端のプローブが入っています。

プローブはステンレス製で若干太目ですが、取り付けた後にぶつけて折れ曲がったりはしなそうなのが良いですね。

マスターモデルのものは真鍮製だったので製作途中に何度も曲げてしまい、いつポッキリ折れるか心配でした。


そんな感じで今回もアフターパーツモリモリで気合を入れて作りますよ。
ではまた!

キット情報

メーカー:タミヤ
スケール:1/48
製品名 :
グラマン F-14D トムキャット

型番  :61118
発売日 :18/08/03
定価  :¥9,288
購入店 :Joshin web
購入日 :18/08/23
購入価格:¥6,960

使用ディティールアップパーツ

種別  :エッチングパーツ
メーカー:エデュアルド
製品名 :
F-14D シートベルト (ステンレス製) (タミヤ用)

型番  :EDUFE934
購入店 :ホビーリンク・ジャパン
購入価格:¥1,056

種別  :エッチングパーツ
メーカー:エデュアルド
製品名 :
F-14D エッチングパーツ (タミヤ用)

型番  :EDU49933
購入店 :ホビーリンク・ジャパン
購入価格:¥2,640

種別  :3Dデカール&エッチングパーツ
メーカー:エデュアルド
製品名 :1/48 グラマン F-14D トムキャット 「スペース」内装3Dデカールw/エッチングパーツセット (タミヤ用)
型番  :3DL48025
購入店 :ホビーランド
購入価格:¥3,300

種別  :マスクシール
メーカー:エデュアルド
製品名 :
F-14D 塗装マスクシール (タミヤ用)

型番  :EDUEX624
購入店 :ホビーリンク・ジャパン
購入価格:¥1,287

種別  :金属パーツ
メーカー:マスターモデル
製品名 :
1/48 F-14のアルファプローブと迎角プローブ

型番  :AM-48-007
購入店 :ホビーショップ パンツァーレーア
購入価格:¥576