タミヤ カルソニック スカイラインGT-R 2003 #01 キット紹介 | kingmanの模型製作記Ⓐ

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カーモデル・戦車模型を中心にバイク、艦船、飛行機、ガンプラ等々いろんなプラモデルの製作日記をゆっくり書いてます。


タミヤ 1/24 カルソニック スカイライン GT-R 2003(R34)(24272)の製作記1回目です。
初回はキット紹介。

「さざなみ」の製作記は途中ですけど、船の事書くのも飽きてきたので、一旦今作ってるキットの製作記を書き始めます!
作りたいキットは色々あったんですが、「さざなみ」で疲れたので、やっぱ作りやすいタミヤのキットで楽しみたいところ。
積みタミヤもかなりあって選ぶのが面倒になったので、購入日が古い順でこのキットに決めました。
あまり放置してるとデカールの劣化も心配ですしね。

 


■実車紹介


実車は全日本GT選手権(通称JGTC。現在のSUPER GTの前身。)GT500クラス用の2003年仕様になります。
この頃のJGTCは、日産のR34型スカイライン、トヨタの80スープラ、ホンダの初代NSXが三つ巴の戦いを繰り広げる古き良き時代です。
その他の車両としては、マクラーレンGT-Rやランボルギーニ ディアブロが参戦していました。
2005年からはSUPER GTが始まるので、JGTCとしては末期の2003年。
この年は車両規定の大幅な変更がありました。
前年までは市販車両がベースになりそれを改造したものでレースが行われていましたが、2003年からはシャシーや足回り、エンジン搭載方向や駆動系の位置等が自由になった為、ほぼフルスクラッチ。
ベース車両のパーツが残っているのは車室のフレームのみで、各メーカーが専用開発した車体に市販車に似せた形のカウルを被せているだけ。という状態になっています。
アメリカのNASCARみたいなもんですね。

そして日産スカイラインGT-Rですが、R32型で1993年から3連覇をしたような無敵の強さは影を潜め、スープラやNSXと実力が拮抗。
前年の2002年は1勝もできないという状態でした。
さらにカルソニックブルーでお馴染みのチームTEAM IMPULとしては、日本一速い男としてお馴染みの星野一義が2002年で引退。
ピンチの状態で迎えた2003年シーズンだったのです。
しかし、2003年は日産自動車創立70周年記念の年。

気合を入れたマシン開発と、この年から導入されたウェイトハンデ(前面の面積に応じてハンデを付ける。ゴツくて空気抵抗が大きいGT-Rは重量増加無。スープラが中。細身のNSXが重量増加大。NSXカワイソウ・・・)により、3台参戦していたGT-Rは、全7戦中3勝をあげ総合優勝を飾ったのです。

何故か1勝もしてないザナヴィGT-Rが。
カルソニックスカイラインは2勝、モチュールGT-Rは1勝しているのに。
1勝もしてないけど安定した成績を残してシーズン優勝、こういうのも珍しくて面白いですね。

そして、日産としては翌年2004年からはZ33型フェアレディZでの参戦、その後は現在までスカイラインではないR35型GT-Rでの参戦になっている為、この年が"スカイラインGT-R"としては最後の年になったのです。

ちなみに、2003年のカルソニックスカイラインのドライバーは、フランスのブノワ・トレルイエ選手と日本の井出有治選手。
ブノワさんは2007年までTEAM IMPUL、2011年までNISMOと10年間日産車でJGTCやSUPER GTに参戦。2020年はAudiでDTMに参戦してました。
井出さんは2006年にスーパーアグリでF1に参戦したり色々乗って、2020年はスーパー耐久に参戦してたみたいですね。

 


■キット紹介




R34型GT-RのGTカーはタミヤから大きく分けて2種類発売されてます。
1つは先に発売された1999年仕様のもの、2つ目はこのキットの2003年仕様のもの。
1999年仕様は、同年に発売された黄色いペンズオイル ニスモGT-R(24216)ペンズオイル ニスモGT-R(24216)、赤白のロックタイト ゼクセルGT-R(24225)ロックタイト ゼクセルGT-R(24225)、そしてカルソニック スカイラインGT-R(24219)カルソニック スカイラインGT-R(24219)がバリエーション展開。
2003年仕様は、赤銀のザナヴィ ニスモGT-R(24268)ザナヴィ ニスモGT-R(24268)、ザナビィとモチュールのデカールが入ったスペシャルエディション(24271)スペシャルエディション(24271)、そしてこのキットが同様にバリエーション展開。

※詳細はScale MatesのこのページのProduct timeline欄参照。
実車紹介でも書いたとおり、1999年仕様と2003年仕様では実車が別物な為、キットの方もパーツ流用無しのまったく別のキットになってます。
どっちもR34型ベースなんですけど、個人的には2003年仕様の方がゴツくて好きですね。
タミヤの公式ホームページでは、掲載されてるのは2003年仕様の3つと1999年仕様のカルソニックのみ。
そして今新品で普通の値段で手に入るのは、1999年仕様のカルソニックのみです。
このキットなんて7、8000円で売られてます。10個ぐらい買っておけば良かったかなw
まあカタログ落ちしてないしそのうち再生産されますよ。
そんな、手に入れにくいキットですけど紹介していきます。



箱の中身はこんな感じ。
エンジンやトランスミッションは再現されておらず、見えない箇所は徹底的に省略されているので少なめのパーツ数。
リアランプやウィンカーは色付きのクリアパーツ。
ウィンドウマスクシール、カルトグラフ製デカール、ミラーやエンブレム用のインレットマーク等が入っており、かなり組み立てやすそうな構成です。


クリアパーツ以外のランナーはこの3つのみ。
アンダーパネルにロワアームがくっついてたり他のサスペンションパーツも最小限、組み立てが面倒なロールケージも4パーツだけ。
コクピット周りのパーツはそれなりに再現されているようです。
アンダーパネルの上に鉄骨状態の車室パーツを乗せる構造が面白いですね。
実車のザナヴィとカルソニックだと、カナードの形状等エアロパーツが微妙に違うみたいですが、タミヤのキットではデカール以外は一緒です。
そもそもフロントフェンダーの形状とか細かい所が実車と違う気もしますが、小さい事は気にしないワカチコ精神で行きます。




ボディとウィンドウ用のクリアパーツ。
ボディはグラマラスでカッコイイですね~。
スジボリクッキリ、バリやヒケは見当たりません。
が、前後フェンダー、Cピラー、リアエンドにパーティングラインがあります。結構頑固でした。
ボディとシャシーは、左右のドア下に2つずつある爪で固定するようになってます。
わりとしっかりハマるけど、フロント側が浮きガチ。エンジンルーム省略されてるし、最終的には接着しちゃうかも。
クリアパーツは流石のタミヤ、パチピタです。


ウィンカー用のオレンジ、テールランプ用のレッドのクリアパーツと、スリックタイヤとホイール差し込み用のポリキャップ。
クリアパーツを塗装しなくていいのは楽ですね。そのまま使おう。
スリックタイヤは前後同型。


カルトグラフ製デカールとタイヤ用スライドマークやインレットマーク、ウィンドウマスクシール。
写ってないけどフロントグリル用の、自分で切り取るタイプ(苦手)のナイロンメッシュも入ってます。
デカールは大判のものは無いし、レーシングカーにしては少なめなので楽そう。劣化もしてなくて良かったです。


インストの使用塗料一覧。
色数も多くないので塗装も楽そう。
タミヤの塗装指示で前から疑問に思っていたんですが、スプレーのセミグロスブラック(TS-29)と瓶入り塗料のセミグロスブラック(X-18)をわざわざ分けて記載してるのってなんでなんでしょうね?
大き目のパーツにはスプレー、小さめだったり塗分けが必要な方に瓶かと思ってたけど、1パーツ内の別々の箇所にそれぞれの塗装指示があったりするし。色味が微妙に違うのか??
そんな事はさておき、カルソニックカラーのプラモの塗装はやっぱカルソニックブルーをどうするか、ですよね。
実車のカルソニックブルーも明確な規定があるわけではなく、同じ車種でも毎年微妙に違うってカルソニックだかなんかの人が言ってましたからね。気温や湿度によって微妙に変えているとも(ウソ)。



そして、今回も用意してありますアフターパーツ。
カルソニックスカイライン専用のエッチングパーツは無いんですが、デカール以外一緒のザナヴィ ニスモGT-R用のものが使えます。
ザナヴィ ニスモGT-R用のエッチングパーツは、Studio27、Lion Roar、Hobby Designから出ていますが、手に入るのがHobby Designだけだったので、これを使用。
Lion Roarってミリタリー系のアフターパーツ専門かと思ってたんですけど、カーモデル用のものも出してたんですね。
写真見たら金色の真鍮製だったので、Lion Roarらしいなと思いました。



中身はこんな感じ。
定番のブレーキディスクやワイパー、フットペダル、翼端板を始め、リアディユーザーの板やザナヴィ用のカナード、(以外に目立つ)ロールケージの補強版?、タイヤ用のテンプレート、リベットヘッドも入ってます。
四角くて黒いのはシートベルト用のアレです。
フロントグリル用のメッシュが地味に嬉しい。
欲を言えばアンテナ欲しかったなぁ。
でも、2000円でこのボリュームはお得だと思います。キットも2000円ぐらいだったけど。
ムリせず効果があって取り付けが楽なものだけ使おう。

というわけで、久々のカーモデル作りを楽しみますよ!
2ヵ月以内には完成させたいなぁ。

ではまた!

 


■キット情報

メーカー:タミヤ
スケール:1/24
製品名 :カルソニック スカイライン GT-R 2003カルソニック スカイライン GT-R 2003
型番  :24272
発売日 :2004年2月
定価  :¥3,300
購入店 :あみあみ Yahoo!店
購入日 :2018/07/22
購入価格:¥2,260

 


■使用ディティールアップパーツ

種別  :エッチングパーツ
メーカー:Hobby Design
製品名 :ザナヴィ ニスモ GT-R R34 ディテールアップセット(タミヤ対応)
型番  :HD02-0379
購入店 :車模型 barchetta
購入価格:¥2,040

 


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