5月27日18時公演
梅田劇場劇場
「千と千尋の神隠し」
観劇
梅芸初日
開場前から劇場前にものすごい行列ができていて、熱気がすごかったです
あきらかに客席の雰囲気も違いました
およそ舞台を趣味にしているように見えない方々も多く見受けられました
年齢層も幅広くて、子どもから若者グループ、若いカップル、年配の御夫婦もたくさんで、とにかく私が普段行く劇場の雰囲気とは違っていて新鮮で、さらに男性お手洗いに行列が出来ているのが驚きでした
ちなみに「ベルサイユのばら50」の時も同様の現象が起きていて、年配の男性が、
男性用が少なすぎるのではないか!
と、劇場のスタッフへお怒りあそばされていたそうです
(姉談 文句言ってはったで〜 申しわけございませんって係の人謝ってはったわ〜 )
舞台の感動冷めやらない帰路で、初演の自分の感想をたどってみると、まさにいま私が味わった感激の喜び、しかけやセット、演出の衝撃、生身のキャラクターから伝わる感情、それらすべてに対する感動を綴っていて、あの頃と同じ気持ちになれた自分に嬉しくなりました
(決して初演の記憶を忘れていたわけではありません)
ということで、舞台の感想はこちらと同じです
キャストは前回の観劇とまったくちがっていてまず千尋は川栄李奈様
ぽやんとしている女の子をナチュラルに演じていて、「はぁい」という間延びした返事と無表情が千尋らしさをあらわしているのですが、それがとても自然でした
そんな千尋の感情が爆発するのが、両親を思いながら大泣きしながらおにぎりを頬張るところ
とても切なくて泣けました
ぽやんとしているけれどほおっておけない雰囲気があって、周りの人たち(人?)が世話を焼いてくれるのも納得の千尋でした
ハクは増子敦貴様
宝塚ふぁんならおなじみの七海ひろき様のドラマ「合コンに行ったら女がいなかった話」で如月蓮様とカップルになった(かどうかしらんけど)あの方です
とても包容力がある優しく穏やかなハクでした
千尋の母は実咲凜音様
宝塚時代から彼女の母性豊かなお芝居が好きです
今回の母役も良かったです
キツイ物言いだけれどそこにちゃんと愛があるのが見えるような台詞回しがやっぱり上手いなぁとおもいました
リンも実咲凜音様
ちゃきちゃき感が心地よくて、オレという一人称ながら、面倒見の良いお姉さんぷりがお似合いで、よく通る大きな美声が劇場中に響き渡っていました
釜爺は宮崎吐夢様
愛のあるおじさんでした
湯婆婆は春風ひとみ様
春風ひとみ様が湯婆婆だなんて!と思って臨みましたが、見事に湯婆婆でした
銭婆役の時に温かい人柄がにじみ出ていてすてきでした
この銭婆の家に千尋たちがやってくる時に案内してくれるランプ役の方のダンスがめちゃくちゃ素晴らしくて釘付けになりました
もっと観たい!と思わせる魅力的な存在でした
ダンスと言えばカオナシも独特のダンスがすごいんです
この役は初演からダンサーの方がされているようです
もちろん見た目はあのカオナシなのですが、カオナシの存在を的確に表現するダンスとなっています
中川賢様でした
千尋の父は堀部圭亮様
少し前に朝ドラ「虎に翼」でイヤな検察官をめちゃくちゃイヤな感じに演じていたのも記憶にあたらしいところですが、堀部さんはどんな役でもすぐに堀部さんとわかるのに、今回はちゃんとお父さんなのがすごい
油屋で偉そうに働きながら、カオナシに食べられてしまうのも堀部さんでした
今回な再演は東京、愛知、福岡、大阪、北海道の日本全国ツアーと並行してロンドンでも上演するという大規模なもので話題になりました
月曜日に観劇予定のため土日ふくめて三連休をもらい、千と千尋の神隠しを観に行ってきます!と部長へ言うと、
わぁ!いいやん!ロンドンへ行くの?
観劇翌日にZIPでロンドン公演の模様を特集していました
頭(3つの緑色の頭のアレ)が出てくる場面で、日本では観客は静かに登場を見守るだけなのに、ロンドンではキャラクターの意外性に大笑いがおこっている、という紹介がありました
私が観た時はその場面で大笑いが起こっていました
もちろん私も大笑いしました
もしかして
ロンドンで観たのかもしれません
そして
私もロンドンっ子の血が流れているのかもしれません