4月22日13時公演
梅田劇場劇場
「千と千尋の神隠し」
観劇
あのジブリアニメが世界初の舞台化!
というニュースに驚いたときから、絶対に観に行こうと決めていました
家族には、
アニメを見ていたら良いのになぜわざわざ舞台を観に行くのか?
と言われましたが、
同じ屋根の下で人が演じる虚構をリアルに共有できるのが舞台の醍醐味じゃないか…!
しかもお馴染みの名作のジブリ作品を生身の人間が目の前で演じるんやで…!
と言う熱い思いをうちに秘めて、
だって面白そうやん
とクールに言い放って行ってまいりました
とっても面白かったです
話はじゅうぶん知っているのになぜ面白いかとうと、やはり演出と演者のなせる技です
アニメそのまんまを再現していて、
セットもさることながら演出がそう来るか!そう来たか!の連続で、
演者の皆様の再現力も素晴らしかったです
人間じゃないもの(ほとんどですが)をパペットで表現し、あじさいなどの花ばなも役者が身体にそれをつけて佇んでいました
ハクがその花の中をかきわけてすすむ場面では、役者がそれぞれ動いて道を作る、といったような
ライオンキングの初演を観たときに大きな衝撃を受けたことを思い出しました
文楽の人形の足遣いのように釜爺のたくさんの手を遣う人たちがいたり、
カオナシが次々湯屋の人々を襲って取り込んでいく様子も、取り込まれた人々が黒布の身体の中でうごめいていたり
いちばん衝撃だったのが、湯婆婆が激昂して顔が巨大化するところです
顔の部分部分を持った人たちが何人も集まってあっという間に身体はそのままなのに顔だけを巨大にしてしまいました
お見事でした
千尋が龍のハクの背中にのって空から川へと向かう場面では、
なんと千尋の身体と足は役者さんに持ち上げられて舞台上を駆け回っていました
龍から人の姿へ戻ったハクも同じくです
手動でフライングしていました
すごかったです
主要キャストはほぼダブルキャストで私が観た回のキャストは以下の通りです
上白石萌音さんが千尋を見事に演じていました
舞台からはけることなく出ずっぱりで熱演というか終始とても自然体でした
リン役は妃海風さんがキリッとぱきっと格好良くてぶっきらぼうな物言いだけれど千尋には優しくて、ふうちゃんによく似合っていました
湯婆婆は夏木マリさん
言わずと知れたアニメの湯婆婆の声の夏木マリさん
リアル湯婆婆を観ることができて感無量です
釜爺は橋本さとしさん
開演アナウンスもつとめられていました
ハクは三浦宏規さん
アニメのハクと同じ声でした
見た目もハクそのものでした
青蛙役はおばたのお兄さん
パペットの蛙を操ってアニメの蛙と同じ声でセリフをしゃべっていました
自身も蛙跳びで段差を後ろ向きに上がっていたので身体能力の高さにびっくりしました
ずっとミュージカルだと勘違いしていて、そうじゃないと知った時は少し残念だと思ったのですが、常に音楽が舞台奥(最後にわかりました)で生演奏されていました
コーラスもありました
残念ながら2階席からは舞台前方のセットやお芝居が見えなくて笑いが起きたときに置いていかれたところがありました
そこのところをぜひとも改良していただき、今後末長くリピート上演して頂きたい作品です