日蓮仏法に於ける一大秘法 4

 

大聖人の「妙法蓮華経の五字」の記述文書 2

(文永92月「生死一大事血脈抄」から文永95月「四条金吾殿御返事」まで)

 

 

「妙法蓮華経の五字」「妙法の五字」「題目の五字」なる語句を含む大聖人の御文を年代順に紹介しています。

 

「夫れ生死一大事血脈とは所謂妙法蓮華経是なり、其の故は釈迦多宝の二仏宝塔の中にして上行菩薩に譲り給いて此の妙法蓮華経の五字過去遠遠劫より已来寸時も離れざる血脈なり」(生死一大事血脈抄1336頁)文永92月 51歳御作

 

「只南無妙法蓮華経釈迦多宝上行菩薩血脈相承と修行し給へ、火は焼照を以て行と為し・水は垢穢を浄るを以て行と為し・風は塵埃を払ふを以て行と為し・又人畜草木の為に魂となるを以て行と為し・大地は草木を生ずるを以て行と為し・天は潤すを以て行と為す・妙法蓮華経の五字も又是くの如し・本化地涌の利益是なり、上行菩薩・末法今の時此の法門を弘めんが為に御出現之れ有るべき由・経文には見え候へども如何が候やらん」(生死一大事血脈抄1338頁)

 

「今阿仏上人の一身は地水火風空の五大なり、此の五大は題目の五字なり、然れば阿仏房さながら宝塔・宝塔さながら阿仏房・此れより外の才覚無益なり」(阿仏房御書1304頁)文永93(著作年月に新見解あり)

 

「昔の須頭檀王は妙法蓮華経の五字の為に千歳が間・阿私仙人にせめつかはれ身を床となさせ給いて今の釈尊となり給う。」(日妙聖人御書1215頁)文永95月 

 

「多宝塔中にして二仏並坐の時・上行菩薩に譲り給いし題目の五字を日蓮粗ひろめ申すなり、此れ即ち上行菩薩の御使いか、貴辺又日蓮にしたがひて法華経の行者として諸人にかたり給ふ是れ豈流通にあらずや」(四条金吾殿御返事1117頁)文永95月 

 

 

 

「今日蓮が弘通する法門は・せばきやうなれども・はなはだふかし、其の故は彼の天台・伝教等の所弘の法よりは一重立入りたる故なり、本門寿量品の三大事とは是なり」(四条金吾殿御返事1116頁)

 

※大聖人は、「寿量品の三大事」として初めて「三大秘法」の法門を示しましたが、まだ、本門の本尊なる記述は見出せていません。

然しながら、此処でも「妙法蓮華経の五字」の重要性を述べていますが、何故なのでしょうか。

 

 

参考:

拙ブログ『御書にある法門「三大秘法」1』

https://ameblo.jp/kingdog136/entry-12134740515.html?frm=theme

 

拙ブログ『御書にみる「本門の本尊」』

https://ameblo.jp/kingdog136/entry-12043804066.html?frm=theme

 

 

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