「宗教の五綱」の現代的解釈
日蓮仏法に『宗教の五綱』という概念が存在します。
大聖人が伊東流罪中に著された
「教機時国抄」(438頁)弘長2年2月10日 41歳御作
に宗教批判の原理が説かれており、現代に約せば、創価学会発展の必然性を予測されていた、と拝する事ができるのです。
順を追って述べていきます。
1:教:「法華経は一切経の中の第一の経王なりと知るは是れ教を知る者なり」
大聖人は民主主義の根幹である、
自由(一切の法は皆是仏法なりと知りぬれば【中略】自在の身と成る「総勘文抄570頁」、一切衆生を苦悩の束縛から救済)、
平等(皆成仏道とも云ひ平等大慧とも云う「一念三千法門416頁」)、
尊厳(衆生の無上なるは仏是なり「大智度論」)
の3要素に通じる、人間生命に内在する仏性を視座に仏教哲学を確立し、創価学会に継承されたのです。
2:機:「機とは仏教を弘むる人は必ず機根を知るべし(中略)機を知るは智人の説法する事なり」
創価学会は、教育者の信仰団体として発足し、教学を学んできたのです。
「信は理を求め、理は信を深らしめる」とは戸田先生の言葉ですが、宗門の法義を「無疑日信」の心で、赤誠の念で宗門を厳護してきたのです。そこに大聖人が仰せの「成仏の直道」があったからです。それは、宗門から破門されても尚、信・行・学の研鑽に努め、己心の仏性を高める事に努力しているのです。
3:時:「時とは仏教を弘めん人は必ず時を知るべし」
戸田先生の指導で「それからもうひとつ。いま法滅尽の時である。日蓮正宗の末寺の屋根は落ち、畳は破れはてて、まさに日蓮正宗はつぶれそうになっていたのである。この日蓮正宗をつぶれないようにしたのは、創価学会です。堀猊下がいつか、『戸田さん、あなたがいなかったら日蓮正宗はつぶれたよ』とおっしゃったことがあった。このように、正宗がつぶれそうになったとき、学会が出現したのです」(昭和29年9月30日、東京・豊島公会堂、9月度本部幹部会)とあります。
宗門の「令法久住」は長く、宗門の一方的かつ謂れなき学会破門の後に、宗門内に大聖人の法義でない似非宗義がある事が判明したのです。 結局は大聖人の御計らいによって、創価学会は宗門と離れられ独立できたのです。
4:国:「国とは仏教は必ず国に依つて之を弘むべし」
まず、大聖人の生地、日本で妙法が広まり、国際化時代に入って、御書や法華経が各国語に訳されて、地球民族主義を掲げるSGI(創価学会インターナショナル)が急速に発展してきているのです。
5:教法流布の先後:先に弘まれる法を知つて後の法を弘むべし(中略)瓦礫を捨てて金珠を取るべし金珠を捨てて瓦礫を取ること勿れ」
世界は今、西洋文明を先導して来たキリスト教、それに対抗して聖戦の名の下に生命をも軽視するイスラム教、加えて世界経済を支配しつつあったユダヤ教と、三つ巴の宗教戦争状態と成りつつあります。
宗門はと言えば、僧俗差別が激しく、時代鑑定もできない虚偽の「本門戒壇の本尊」なる邪宗義を展開し、大聖人の法義を曲げた他力本願的俗物似非信仰団体と成り下がっています。
それに代わって、此処に、大聖人の御書を根幹とする大義ある真の仏教団体として、今、『創価学会』が、生命尊厳の正統仏法を世界に弘教し、宗教戦争状態を終結させ、真の永遠なる世界平和実現を目指しつつ邁進しているのです。