テーマ

プレミアム珈琲焙煎士 よもやま話




「 喫茶去 」って、好きなんです。





喫茶店ではなく、喫茶去


この「 喫茶去 」 とは、禅語である。



去の字は、

喫茶を強調するための助辞であると


物の本に書いてありました。




すなわち、去るという意味ではない。


お茶を飲んだら帰れ

という意味ではないということです。


「 お茶を一服 いかがですか? 」 とか

「 どうぞ お茶でも召し上がれ 」 という


意味に、とらえていいと思っています。




( 参考画像 )



プレミアム珈琲焙煎士の記事に

出てくるぐらいだから


山口は、喫茶去について

詳しいのか?


というと、そうではないのです。




禅の言葉は、奥深く

わかった つもりでいても


まだまだ わかっていなくて


それを わかりたい・感じたいと

常々思っています。




私が店をオープンした当初


師匠が贈ってくださった額に

この言葉が描かれていました。


( 立派な自然木の額に入っていて )

( 書と絵がセットで 描かれています )


( 今 手元に画像がなく )

( お見せできないのが残念です )




額を戴いた当時は、

今以上にわかっていなくて…


「 なんのことかな? 」

と、思っていました。


本当にお恥ずかしいかぎりです。




今なら、ほんの少し

わかったような気がします。


私は、そんな「 喫茶去 」

という言葉が好きなんです。




そして、

私にこの言葉を贈ってくれた


いつも私を

厳しく、優しく、諭してくれた


( 本当に かなり厳しいです )

( そして、とても優しいのです )




そんな 師匠が好きなんです。


( こんなん書くと 叱られそうです )

( もう 書いてしまいました )

( 師匠 すみません )




店を出したばかりで

やっきになっている私に



「 喫茶去 」 の精神で

お客さまを もてなし


キミ自身も 「 喫茶去 」 の精神で

落ち着いてやりなさい


と、師匠が諭してくれたのだと

思います。




それからというもの


私は

「 喫茶去 」の精神を持ち続けて


精魂込めて焙煎したコーヒーを


飲んでくださる全国のお客さまに


今日もお届けしています。



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「 喫茶去 」 には

本来的に 様々な意味合いがあります。



訓註 禅林句集(改訂版)

 「まあ、お茶を一杯召し上がれ」 



茶の湯 禅語便利長 (主婦の友社)

 「喫茶はお茶を飲むの意味、

  去は意味を強める助字。

  従って、お茶でも飲もうよの意味」



禅語字彙 (柏林書店)

 「茶でも飲んで行け」の機語。



禅語辞典 (恩文閣出版)

 「喫茶し去れ」お茶を飲んでから

  出直してこいの意味。



禅林名句辞典 (国書刊行会)

 「むずかしい話は抜きにして、

  まあお茶でも召し上がれ。

  お平らに、お楽にという意味」




いろんな意味合いを

あわせ持つこの言葉




今、私は


「 まぁ~ とにかく 落ち着いて 」

「 珈琲でも淹れて 一服しよう 」


というふうに 解釈しています。

( 珈琲焙煎士だけに… )






本日も 最後までお読みくださいまして

ありがとうございます。



山口珈琲店

プレミアム珈琲焙煎士 山口耕一



山口珈琲店のホームページは、

こちらです。


http://www.yamaguchicoffee.com/