ローストマスター通信

Amebaよもやま話




連休と季節と焙煎士


■「困る? 楽しい?」


 私は予定通り連休の午前中は珈琲を焙煎している。
 そして、予定通り(?)少々困ったことになった。


 季節が移り変わるこの時期は


 気温、湿度がゆっくりと
 時には急激に移り変わってゆくため


 珈琲焙煎のすべてのセッティングが変わってしまう。

 そのために珈琲焙煎はむずかしくなる。


 自然の変化に気づかず油断していると
 美味しい珈琲を作ることはできなくなる。




珈琲焙煎士 山口耕一のブログ-焙煎豆 拡大



 それは本来
 珈琲焙煎士としてゆゆしき事態である。


 ところが、おかしなことに
 私の心はウキウキしてくる。


 なぜか?


 それは焙煎がむずかしくなればなるほど
 焙煎士としての自分が燃えてくるから。


 私は自然のリズムを全身で感じ取って
 自然の変化とともに自分の感覚も変化させてゆく。


 すると

 今まで十分コントロール下にあったはずの珈琲焙煎に
 さらなる工夫がどうしても必要となる。


 それは

 今よりもっとスリリングで痛快な活動になる。

 この創意工夫の連続作業が面白くてたまらない。


 これだから珈琲焙煎は、やめられない。

 この時期の珈琲焙煎は困るが楽しいのである。