Talk'n Blues -17ページ目

敵

そんなつもりじゃなかった
と、宣っても
取り返せない事もある。

悪気はなかったんだ
と、泣いてみても
どうしようもない事もある。

擦り切れそうな笑顔で
防御を固めてみる。

はち切れそうな表情で
受け流そうとした。

呆気なく破られてしまう。

すぐに心に突き刺さる。

攻撃に転じてみればいいのだろうか?

出来やしないとわかってる。
ただ打たれ続けるしかない。

敵は何処?敵は誰?振り上げたいと願う拳の行方は?

今や、敵がいるのかも

私には

わからない。

私の重荷は誰が下ろしてくれる?

痛

そんなつもりじゃなかった

と、吐き出しても

取り返せない事
取り戻せない事

もある。

擦り切れそうな笑顔で
取り繕っても

帰ってこない。

真っ直ぐなだけの
ごめんなさい
は、真っ直ぐすぎて

伝わらない。

痛い。

何の気なしに怒りを売ったのは

私。
他意なく怒りを買われてしまったのは

私。

何気なく口から溢れた音で人を怒らせてしまった。

何気なかったぶん、
重い。

怒らせようとしていないぶん、
申し訳ない。

痛い。心が。痛い。

呼吸の仕方を忘れそうになる。

こんな夜は いつ、明ける?

悲哀

揺れ動く精神に心を見出だし
壊れていた。

後悔の念から振り絞る声は
夜の闇と喧騒の中に
掠れて消えていった。

私の声はキミには届かない。

償い方がわからないまま、罪を背負って生きなくなくてはならないのだろうか。

彷徨う魂は何処かへ流れていった。
揺蕩うばかりの言葉は行き先を見失い、消滅していく。

戸惑いながら接する私が醜く笑ってみせる。

聞こえない叫びを張り上げながら。

泣いている。