ドイツの木々に囲まれて・・・関西弁とB型家族 -520ページ目

学校によって違う学ぶスピード

ドイツのギムナジウムは、G8とG9と2つのシステムがあります。

ドイツのギムナジウムは、日本でいうとろこの小学5年生から高校3年生までが一緒になった学校。

G8は、8年間行くので、日本と同じ高3までって感じかな

G9は 9年間行くので、日本よりも1年長く学校に通うことになります。

数年前にG8からG9に変えようという動きが大きくなり、今は多くのギムナジウムでG9制を取り入れています。

理由は、G8だと子供たちは短期間に沢山の事を詰め込むから。G9にして、ゆっくり学びましょうって感じかな

トムの学校はG8のままです。これもトムが6年生くらいの時から親の間で色々ありました。結局G8希望の親が多く、G8のままです。

日本人の私からしたら、G9にする意味が分からない。

けれど、これは私が感じる事ですが、ドイツのギムナジウムでは日本の普通科の高校では習わない内容も習うので勉強量が多いのかもしれないです。

 

 

トムは現在高校3年生

 

今日、トムは同じアパートに住む高校で音楽、ドイツ語、倫理学を教えている先生と話をしたそう。

今年はコロナで授業コマ数が大幅に減ったこともあり、高3の後半1/4の授業は教えなくていいことになっている。

ドイツでは、高校生になったら、1年を4つに分ける。

1,2,3,4って感じで

 

で、4で教える内容は今年に限っては教えなくてもいいことになっているそうです。

 

ご近所さんがトムにドイツ語何をしてるのかとか話をしていて、彼女もちょうど今、高3を教えているので、今うちはXXについて始めたところだけど、あなたたちはもした?と聞かれ

 

「はい、それは去年終わりましたし、去年末に試験もしました」というとかなり驚かれたそう。

さらに、試験内容を聞かれ、「僕のドイツ語の先生は普通コースなんですけど、内容は特化コースです。」と言って試験内容を言うと

「うわー、それはかなり難しい内容だわ。普通はそんな高度な内容の試験しないわよ。ものすごく難しい試験なのね」と驚かれたそうな。

えー、トムはそのドイツ語の先生に8年生から教わっていますから、彼にとってはそれが普通ですけどね。。。

そして、これまた先生によって進むスピードも内容も全く違うので、トムたちのドイツ語コースは速いし内容も難しいことしています。

この先生、私がトムの学校で一番好きな先生です。

 

数学も、もうアビで必要な内容は全部終わったので、教えなくていい4つめの学期でする内容をトムたちは勉強しています。

 

物理もそう。物理なんてアビで必要な内容は去年全部終わってる。

物理の先生が、アビで物理を受ける人ってコースメイトに聞いたら、なんとトムを含めて2人だけだった。

で、先生が「これからアビまで、アビのために復習をしたいか、それとも4学期で学ぶ予定だった内容をしたいか」と皆に聞いたけど、アビ受けない子たちは興味がなくて殆ど話聞いてなかった。トムは4学期で学ぶ内容がしたかったけど、もう一人はアビの準備がしたかった。

トム、復習なんて自分でできるから新しいこと勉強したいと言って、多数決でなぜか勝ち、トム、念願の相対理論の勉強が始まりました。

でもまだ2回しかしておらず、トムの知ってる内容だったので、まだ面白くなってないそうです。

 

特にトムたちの学年は進むのが速いらしいです。

 

それにしても、同じドイツで同じ州で、そんなに離れていない高校なのに、こんなにも教そわる内容もスピードも違うとは驚きです

 

トムも、自分の通う学校が他の学校と比べると違うんだと今回初めて実感したようでした。

 

ギムナジウム生活も残り少なくなりましたが、この8年間、なんぼほど泣いたことか。。。

6年生から9年生まで毎年、「留年の危機」の紙をもらってきていた子が、一度も留年せずにここまでこれたのは、トムの努力のたまものだと思う。

後はアビ!

 

私自身、今になってようやく、トムが分かってきました。

トムにもいいました。

すごく遅かったけど、もっともっと、5年くらい早く分かってあげていれば、彼にこんなにもストレス与えなくてすんだのに

トムの意志に関係なくドイツに連れてきたから、絶対に彼には彼の望むことができる人生を送ってほしいと思ったから、必死だった

今日、トムとそんな話をしました。

そしてトムが言いました。

「俺は、ドイツに来てよかったと思ってる。もし日本に住んでたら、俺、多分学校辞めてる」

うん、私もそう思う。彼の個性を受け止めてくれる学校なんて日本にはない。

 

最近、幸せそうにしている日が増えました。

彼の笑顔を見ているとホッとします。