小学校入学適性検査
住民登録を済ませたことで、学校の入学申し込みもできることになりました。
息子は6歳
今年の春から、ピカピカの1年生でした。
3月ごろから、クマさんが現地小学校長と話をしてくれていたのですが、校長の話では、外国人が少ない地域のため学校には外国人用の特別クラスが設けられていないことなどを理由に、隣町の外国人の多い小学校へ通うことを薦められました。
その学校であれば、放課後の補習授業などもあるからです。
しかし、その学校に通うにはバスに乗っていかねばならず、子供にとっても日々の負担が大きくなり、また、近所の友達と遊ぶ機会が減ってしまうのはもったいない、そして一番大きな理由として、その学校の校区内に住むということを理由に入学の許可をお願いしました。
校長の答えは、
「子供も見ていない今の段階では決めかねるため、5月の渡独の際に、学校指定の保険所にて健康診断並びに小学校入学適正検査を受けてきてください。その結果を持って学校に来てください。」というものでした。
ドイツの小学校は、年齢別ではなく、能力別にて小学校入学を決めると聞いており、ドイツ語がほぼ皆無に近い状態の息子を私は大変心配しました。
この話を、私の母にしたところ
「もし、ドイツ語だけで入学するかさせないかを決めるのであれば、即答で無理だっていうと思うよ。
でも、そうじゃなくて検査をしてきてくれというのは、ドイツ語力ではなく、子供知能的、体力的発達を見るんだと思う。」
といわれました。
この話を聞いて、安心はしたものの、実際、保険所での検査は緊張しました。
担当の方は、もちろんドイツ語で話しかけます
チンプンカンな表情をしているチビに、私が補足
ドイツ語はまったくと言っていいほど、何を言っているのかはわかりませんが、何が言いたいのかは分かります
最初に紙を渡され、まず名前を書いてと言われます。
その紙には、丸、四角、三角、波線 という図形があり、それと同じものを図形の下に書くというものでした。
名前も、しっかりアルファベットで書いていました
図形描写に関しては、紙に余裕があったため2回ずつ書いて少し驚かれました。
次に、人の絵を描いてと言われる
えんぴつは持ったものの、いきなり「人」と言われても想像できてないなと思った。
クマさんが途中で、「人間描いて」っていうが、「人間」と言われるとさらに想像できてなさそうだったので、私がすかさず
「ママ描いて!」というと、すぐに描き始めていました
どんな絵を描いたのかは、うっかりして見ていないのですが、担当の方に、とても上手ねとほめられました。
図形描写は、筆圧があるので、もう学校に通っているのかという質問も受けました。
次に、視力検査です。
こちらは、日本の「C」の代わりに、「E」を使います。
目はかなり良いと思われるチビですが、なにやら途中で見づらそうな雰囲気
後で、聞いたのですが、視力検査のときにぼんやりしか見えてなくて適当に答えてあたることがあるそうなんです。
そういう、不正結果を出さないために、わざと少し見えにくくして再度同じ検査をするそうです。
ようは、適当に答えた子供には見えないが、最初にはっきり見えている子供には見にくいが見えるらしいです。
トム君はクリアでした。ホッ
次は、聴力検査です。
保育所で何度かしたことがあるので勝手わかるだろうなと思っていると
日本では、聞こえたら手をあげるというものに対し、ドイツでは、
ヘッドホンから音が聞こえる方の耳を指で指すという高度なものでした。
私は経験ありませんが、多くの子供は逆の耳を指すそうです。
こちらもクリアでした
後、色盲検査もありました。
そして、部屋を移動して、今度は身体検査です。
身長体重、背骨の具合、おなかの具合などを調べてもらいました。
唯一気をつけてくださいといわれたのが、ひざの湿疹。
でも、こちらも朝晩しっかり保湿していますというと大丈夫でした。
これらの結果を数行の文章にして、検査終了直後に学校へと持っていきます。
はたして学校の反応はいかに!
ちょっとドキドキしながら現地の小学校へと向かいました