今年もまた・・・ | 明日はきっと "新しい"

明日はきっと "新しい"

(難病や障害と共に生きるってどういうことだろって考えながら過ごす日常を綴っていきたい・・・な)


今年も無事に仕事納めに辿り着けた・・・いろんな意味で、いろんなことに感謝する。

そして、今年1年分の笑顔や高揚をかき集めては、「いい年だった」と帳尻を合わせてみるものの、確かな希望へ辿り着けなかったという現実が、やっぱりそれを許してはくれない・・・今年もまた。



愚直に日々を積み上げようとも、小さな喜びをいくつ噛み締めようとも、先の見えない不安や焦りは決して消えることはなく、ため息とともにまた1年、僕らの人生のページは自動的にめくられていく・・・本来手放しで喜んでやるべき息子の成長に対し、「待ってはくれない」と途方に暮れそうになる自分は、ちゃんと親なんだと苦笑いする。

気負ってるつもりもないし、強がるつもりもない・・・誤魔化すつもりもないし、見栄を張るつもりもない・・・ただ純粋に、息子が背負うものを少しでも早く降ろしてやりたいと祈り、願う・・・今年もまた。



誰もがみな平等に不平等・・・それぞれの不安や焦りに抗うことは許されず、ため息とともにまた1年、その人生のページは自動的にめくられていく。

難病を伴う運命の前では、僕らはどうしょうもなく無力・・・新しい人生のページに挑む覚悟を奮い立たせる度に、身も蓋もなく思い知らされる。

だから、「せめて」と祈り、願う・・・「この世の中に蔓延するみんなの不安や焦りが、少しでも多く確かな希望へ変わりますように」と。

綺麗事だと笑われるだろうか?
偽善だと見下されるだろうか?

だけど、しょうがない・・・だって僕らは無力なんだから。

無力な僕らは、互いの不安や焦りに寄り添いながら、めくられた新しいページへ視線を落とす覚悟を各々が決める・・・諦めないことを諦めないために・・・今年もまた。