で、そのあとは鹿ケ谷の方へ、
『泉屋博古館』って美術館へ、初めて行ってみた。
(そうそうこちら、“いずみや”ではなく、
“せんおく”って読むそう)。
住友家の屋号で、とのこと。(受け売り情報(笑))。
哲学の道から至近なので、よくこの前は通るんだけど、
いつも開いてなくて、
旧住友財閥のコレクションを集めた美術館だそうで、
あぁ、オレには縁のない場所かな、って思ってもいたし、
何よりも期間限定でしか開館してないとのことだったので。
しかし、美術関係ってそういったお話し多いよな、
ま、金持ってりゃ、なんでもできる、ってね。
でもそのおかげで現代ではオレみたいな底辺層も、
こうして美術品に触れることができるんだから、
一概にそれを責めるわけにもいかない。
あっ、のっけから話しがそれちゃった(苦笑)。
しかもこちら、中国の古代青銅器系が主な展示ってことで、
余計オレには縁がないかなって思ってたんだけど、
この度初めて訪れてみようって思ったのは、こちら、
『瑞獣伝来』、空想の動物—龍・虎・鳳凰を扱った特別展なんだね、
古くは殷の時代から、新しいのは明治時代まで、
東アジアの絵画や青銅器、銅鏡などを一堂に。
でも、特に印象的だったのは、やっぱり日本のもので、
海北友松の雲龍図かな、
御朱印帳のモチーフにもなってるしね。
ま、これは建仁寺さんでも見たことはあるけど。
そして虎、
虎って実在の動物じゃね? って思ったんだけど、
江戸時代までは日本にはいなくて、想像で描くしかなかったから、とのこと、
それでもなかなかのリアリティーだね、
そして鳳凰、
狩野探幽の屏風画、動と静の対比がとても印象的。
画像じゃわかりづらいけど、かなりの迫力だった。
他に今まであんま見ることのなかった東アジア系の美術品も、
改めて見てみると、やっぱり日本の美術の元だけあって、
奥の深い品々が多かった感。
そんなわけで結構興味深い作品もあって、
思ったよりは楽しく見させていただきました。