ローマ字のルール改定へ | 女装男子かなこのブログ

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ローマ字のつづり方について国が定めたルールが、約70年ぶりに改められる見通しとなりました。


小学校で習うローマ字もこのルールを踏まえているが、駅名や案内表示など一般社会では、英語の発音により近い別の表記が浸透しているのが実情です。


文化庁の文化審議会国語分科会国語課題小委員会が今年の2月15日に、そのような内容の報告案をとりまとめ発表したのです。 


文化審議会の小委員会は、統一的な考え方を示すことも視野に検討を進めています。


ローマ字のつづりは主に、母音と子音を規則的に組み合わせる「訓令式」と「ヘボン式」があります。


「訓令式」と「ヘボン式」はこんな違いがあります。


「し」訓令式では「si」、ヘボン式では「shi」

「ち」訓令式では「ti」、ヘボン式では「chi」

「つ」訓令式では「tu」、ヘボン式では「tsu」

「ふ」訓令式では「hu」、ヘボン式では「fu」

「じ」訓令式では「zi」、ヘボン式では「ji」

「しゃ」訓令式では「sya」、ヘボン式では「sha」

「しゅ」訓令式では「syu」、ヘボン式では「shu」

「しょ」訓令式では「syo」、ヘボン式では「sho 」

「ちゃ」訓令式では「tya」、ヘボン式では「cha」

「ちゅ」訓令式では「tyu」、ヘボン式では「chu」

「ちょ」訓令式では「tyo」、ヘボン式では「cho」

「じゃ」訓令式では「zya」、ヘボン式では「ja」

「じゅ」訓令式では「zyu」、ヘボン式では「ju」

「じょ」訓令式では「zyo」、ヘボン式では「jo」


例えば、「愛知」は「aiti」(訓令式)、「aichi」(ヘボン式)になります。


従来広く使われてきたのは「訓令式」です。


これは1937年(昭和12年)に内閣訓令として示達(じたつ)されたため、そのように呼ばれるようになったのです。


この「訓令式」は1954年に廃止され、新たに内閣告示された「ローマ字のつづり方」によって訓令式新表が定められ、「一般に国語を書き表す場合」は訓令式を用いると定めました。


ただその後も、この新表に掲載されたものも「訓令式」と呼びならわされてきたのです


国は1954年、内閣告示で「一般に国語を書き表す場合」は訓令式を用いると定めました。


ヘボン式は「にわかに改めがたい事情がある場合に限り」使うとしました。


だが、実際には訓令式は定着せず、世の中ではヘボン式の方が広く使われています。


一般のローマ字使用の実態は、現行の内閣告示が示すものとは大きく異なってきていることは確かです。


そこで今回の文化審議会国語分科会の報告案は、実態を踏まえて、内閣告示の改定を視野に入れるよう求めたのです。


たとえばパスポートのローマ字表記は、「訓令式」ではなく、原則として「ヘボン式」を使うようにとされていて、すでに差異が生じているのです。


実際にローマ字のつづり方が改定されるのはもう少し先になります。


ただ、それは現状を踏まえた判断がなされるものと思われます。 


小学生のお子さんがいる保護者の方は、その改定内容が学校教育にどのような影響を及ぼすか気になるかもしれません。


現行の小学校の学習指導要領では第3学年の国語で「ローマ字のつづり方」によるローマ字表記を教えるよう求めていますが、これから改定されるローマ字のつづり方も、教育現場にじゅうぶんに配慮した内容になるでしょう。