「ザ・ベストテン」涙の抗議 | 女装男子かなこのブログ

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女優の黒柳徹子さんが、昨年11月10日放送の「中居正広の金曜日のスマイルたちへ 2時間スペシャル」(TBS)にゲスト出演し、司会を務めた「ザ・ベストテン」で発した“魂のメッセージ”について語りました。


番組が独自に集計したポイントでヒットチャート10位までの歌手が出演し、スタジオで生歌を披露する音楽番組。


1978年に放送を開始した同番組に、黒柳さんは第1回から1989年の最終回まで出演しました。


黒柳さんが起こした「テレビ史に残る大事件」も明かされました。


それは、「ザ・ベストテン」の1980年6月12日の生放送中に起きました。


シャネルズの「ランナウェイ」が4位に入り、登場しました。


ルーツであるドゥワップを黒人がうたっていたことから、顔を黒塗りにしたスタイルだったメンバーに、少年から質問が飛びました。


「シャネルズはどうして黒人のくせに香水の名前なんかつけるんですか?」


シャネルズといえば、メンバーが顔を黒塗りにした姿で歌を歌っていたが、質問はその見た目とシャネルの香水をひもづけたものでした。


この瞬間に顔が曇った黒柳さん。


CM明けに予定になかったコメントを語りだしました。


「さっき、山陽放送の質問の中で『シャネルズは黒人のくせに』という風に質問なさった坊やがいらしたんですけど、『なになにのくせに』という風に顔の色とか国籍が違うということで区別した言い方をすると、私は涙が出るほど悲しく思いますので、みなさん国籍が違う、そういうことで一段高いところから人を見下ろすようなふうに、偶然だったと思うんですよ、あの方は。でもどうぞ『なになにのくせに』とか言わないでください。お願いします」


生放送の進行を止めてまで、目を潤ませながら語った27秒間。


番組では「魂のメッセージ」と評されました。


久米宏さんも「黒柳さんが涙を浮かべて怒るのは当たり前の話でございます」と、黒柳さんの思いをくみとりました。


黒柳さんの差別や偏見に対する考えは、少女時代に培ったものでした。


統率の取れない行動などを理由に問題児扱いされ、3カ月で小学校を退学になった黒柳さん。


そんな中、黒柳の話を何時間でも聞いてくれ、障がいのある児童も決して差別せずに教育した恩師に出会いました。


その教えに感銘を受けたのだというそうです。


シャネルズに対する発言には、思わぬ反響も寄せられたというそうです。


「韓国の方からお手紙が来ましたよ。“私たちはどれだけ、なんとかのくせにと言われてきたか分からない。歌番組であのようにおっしゃったのは、とても私たちに力を与えてくれます”って、いっぱいお手紙をいただきました」と明かし、「思いもしなかったんですよ」と驚きを口にしていました。


黒柳さんの抗議とは別に、シャネルズの鈴木雅之さんも強い口調で訴えました。


心ないふざけた質問した子供に毅然とした態度で応対するのは大切なことだと思います。


当時、放送を見ていた人は、明るく軽快に話す黒柳徹子さんが急に態度を変えたことにはとっても驚いたと思います。


コンプライアンスについて厳しく言われなかった時代に、生放送で諭すように訴えたのは、素晴らしいと思います。