サラミス級 最高の殊勲艦の製作(1) | Model world

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素晴らしい模型の世界に魅せられました。

模活の出来ない時の寄り道シリーズ。

機動戦士ガンダムにおける宇宙世紀シリーズで、唯一無二の裏設定がなされた兵器があります。

 

その完成は宇宙世紀0079年以前。

地球連邦宇宙軍は、新型宇宙巡洋艦を進宙させ、その1番艦に『サラミス』と命名しました。

 

 

本編に最初に登場したのは、機動戦士ガンダムの冒頭、宇宙世紀0079年1月のジオン公国軍ブリティッシュ作戦を描いたシーンと思われる場面。

カーキグリーンに塗装され、艦首ミサイル発射管は赤く塗られています。

艦名は判りません。

 

そして初めて艦名が判るものが登場するのは、サイド7を命からがら脱出したペガサス級強襲揚陸艦『ホワイトベース』が地球連邦軍前線基地「ルナ2」に寄港する前のシーン。

「マダガスカルビーコンキャッチ、入港基準速度上限-2 姿勢良好 マダガスカル入港」

と表現されていることから、この艦の艦名が『マダガスカル』であることが判ります。

 

そして実は「ルナ2」指令ワッケインが、ジャブローへ向けて出立する『ホワイトベース』に宇宙巡洋艦『サラミス』を護衛としてつけることを表明しているシーン。

 

「知るものか。我々の出来ることは、「サラミス」1隻護衛につけてやるだけだ。ジャブローは我々前線のことなど・・・泣

 

これが1番艦『サラミス』を指し示すのか、それともサラミス級としての呼称なのか判りません。一応当時の製作スタッフとしては、護衛任務に着いたのは『マダガスカル』と認識しているそうです。

 

 

こんなサラミス級宇宙巡洋艦ですが、宇宙世紀シリーズの影の裏設定で、建造時から100年以上に渡って活躍し続ける1隻の巡洋艦として描かれているものがあります。

イメージとしているのが、帝國海軍駆逐艦『雪風』ですかね。

 

艦名は公式設定上は定めていないそうですので、私はこの艦を敬意を表して『ヴァレリー・ザルジニー』と呼称してみようと思います。

 

『ザルジニー』が初登場するのは、ティアンム提督の第1艦隊に所属するワッケイン第17戦隊の艦として、宇宙要塞ソロモン攻略戦の際、ソーラシステムを護衛する任務に就いているシーン。

艦載機は、露天係止でジム×12機、ボール×12機。

 

■宇宙世紀0079年 サイド1宙域

ザクの変態に、熾烈な対空砲火で迎撃していますが、ワッケインが弾幕を張れって、おいおいそれは対空砲だから間違えだろ、と突っ込みは無しでてへぺろ

 

そして比較的聞いたことあるのではないかと思われる方が多いシーンが、ア・バオア・クーの攻防戦で、キシリア・ザビ座乗のザンジバル級が脱出しようとする際です。

『ザルジニー』が待ち伏せて砲撃し、キシリア艦を撃沈するシーン。

 

■宇宙世紀0079年12月31日 宇宙要塞ア・バオア・クー攻略作戦時

1番砲塔3連射が正確に艦橋付近、左舷中部、そして左舷エンジンに直撃させて見事に撃沈します。殊勲艦です。このシーンはめぐりあい宇宙編で新規に起こされたセル画だそうですが、このシーンを描いた時から、『ザルジニー』の設定上の歴史は始まったそうです。

 

この『ザルジニー』が次に登場するのは、宇宙要塞ソロモンでの観艦式。

 

■宇宙世紀0083年 宇宙要塞ソロモンでの観艦式

穴ベル・ガトーの核バズーカ砲弾で損害を受ける味方が多い中、無傷で生き残ります。

変な形のサラミス級が多い中、唯一普通の形のサラミスが不自然に描かれています。恐らくそれが『ザルジニー』でしょう。

 

そして『ザルジニー』が次に登場するのは、

■宇宙世紀0087年 エウーゴ:メールシュトローム作戦時

早くから反地球連邦軍エウーゴの中核艦として参加していた『ザルジニー』ですが、設定上画面に出てくるのは、メールシュトローム作戦時とのことです。映画ではこの時からジム3が登場しています。

 

どれ、と明示されていませんが、この中のどれかなのは間違え無さそうです。

ラーディッシュの左舷上かもびっくり

 

コロニーレーザー発射後は、ティターンズ艦隊の生き残りを、そして、ジュピトリス撃沈宙域ではエウーゴの生き残りを救助している様です。

 

その後、この幸運艦『ザルジニー』は色を塗り替えられ、アクシズのハマーン・カーンの艦隊を鎮圧する艦隊として、登場します。

 

■宇宙世紀0088年 エウーゴ:モウサ・コア3宙域

艦載機は下駄を履いたジム3でした。

 

そして、シャアの反乱の際は、アクシズを核攻撃するロンド・ベル隊を援護する艦隊に『ザルジニー』は登場します。

 

■宇宙世紀0093年 アクシズ宙域

ジェガンが2機乗ってます。

艦載機は、ジム(ジェガンタイプ)だということが判ります。

 

然しながら、以降はしばらくの間登場を控えていて、規模の大きな戦乱としてその後起こる火星戦争や木星戦争には参戦していないそうです。

 

その理由は知りません。

 

もしかしたらサンライズ製作ではないから、かも知れません。

登場していたら、地球圏最大の危機でしたから撃沈されちゃったかもしれませんね。

 

次に登場しているのは、ブッフォ・コンツェルンのサイド1独立戦争です。

制圧を目指す地球連邦軍艦隊として登場しているそうですが、そこにある、と言われる艦影を探しましたが、残念ながら見つけることはできませんでした。

 

■宇宙世紀0123年 サイド1宙域のブッフォコンツェルンを攻撃する連邦艦隊

ここら辺に存在するはずだそうですが・・・

この時の艦載機は、ジム(ヘビーガンタイプ)とハーディガンだそうです。ハーディガンはこのシーンで登場しています。

 

そして、今のところ最後に登場するのが、地球連邦軍から離脱してしまうのですが、リガ・ミリティアの艦隊に合流し、史上最強のムッダーマ・ズガン艦隊との激戦を繰り広げ、リガ・ミリティア艦隊が全滅してしまった際の生き残りを救助して逃走するシーンになります。

 

■宇宙世紀0153年11月 アンデス山脈上空ミノフスキーフライト

今のところの『ザルジニー』登場シーンの最後では、初めて名もなき艦長も台詞付きで登場しており、冨野翁の拘りが見られます。

 

余談ですが、アンデス上空というのは理由があって、天空の城としてインカ帝国の遺跡を登場させないと、飛行石でΘが下りてくるイメージが視聴者が持てないから、とのことガーン

ワカラナイヨネショボーン

 

今後サンライズの新作にも登場するのではないかと期待するところですが、宇宙世紀0200以降の艦隊編成には、セツルメント機構艦隊にサラミス級が含まれていないので、この間までに廃艦になっている可能性が高いでしょう。

 

ただ、ハサウェイシリーズの映像シーンでまた登場するんじゃないの?との元関係者の証言も得ておりますので、線香のハサウェイ2作目、3作目で登場する可能性はあるでしょう。

 

前置き長くなりましたが、常に最前線で、艦齢90年を生き抜いた、宇宙巡洋艦『ザルジニー』を再現してみようと思います。

 

『ザルジニー』は、カミーユの時代に格納庫とカタパルトが設置され、アムロvsシャアの時代に対空兵装が強化され、キンケイド・ナウの時代には、艦首にビームシールドが設置されたそうです。

 

最終艦載モビルスーツは、ジム(ジャベリンタイプ)×6機とのこと。

建造以来何度も改装しているはずであることから、その艦影も変わっている筈ですが、詳細が判りません。

 

いずれにしても、電飾で色々とピカピカしてみようか、と思ってますのでちゃんと作ってみます。

 

以上、脳内妄想で着手可としてここに記しておきます。

 

 

おまけ

ZGIIのオマージュが、これだということも判りました。

ドゴス・ギア級1番艦、『ドゴス・ギア』

当初の方向性が大きく変わった艦だけに、1stとZの当初予定はいつか触れてみたいと思います。