タカラ『男たちの大和』半完成スナップフィットキット 1/700 帝國海軍甲型駆逐艦『磯風』1945年4月
再びのリサーチですが、色々と調べていると本当に辛く悲しいです。
艦船模型リハビリに磯風のフルハル仕様をレストアして、亡くなられた磯風の乗組員の方に捧げます。
ウォーターラインで製作した磯風と、ちょうど1年前に完成した同じくウォーターラインの濱風。
上:濱風 下:磯風
いずれもアオシマの旧キットで、磯風はプラ材や真鍮線でのディティールアップのみ。
濱風には同じディティールアップだけでなく、一部エッチングパーツを使用しています。
左の濱風は、魚雷運搬支持架や、13号レーダー、ホチキス25mm単装対空機関砲、そして前檣もエッチングパーツ。しかしながら檣のエッチングはリアリティありません。ここは真鍮製で自作した方が良いでしょう。
右のウォーターライン磯風は、プラキットなので、対空機関砲類が大げさで、これまたリアリティに欠けますが、前檣も後檣も真鍮線で自作しているので、とても見栄えが良いです。
当たり前ですが、13号レーダーは、エッチングの方が良いですね。
レーダーのギザギザは、誰かここを指でつまんで持ち上げてますね。曲がってしまってます。
魚雷運搬用支持架もエッチングが良さそうです。
一番見映えに影響するのは、この爆雷格納架と爆雷投射軌条。プラ材の方は、爆雷投下軌条の中に爆雷を再現していますが、エッチングパーツの中は何も入っていません。
濱風は、1945年4月6日午前5時以降は、手摺を折りたたんでいるので、戦闘時の再現として手摺を取り付けていませんので、同じく手摺無しでいってみましょう。
過去作を確認しながら、どこをどうディティールアップしていくか、目途を着けました。
上:タカラ製フルハル磯風
下:アオシマ製ウォーターライン磯風
ハルを接着し、合わせ目やパーティングラインを消すところから始めています。
特にこの艦尾。
パーティングラインなのだかモールドなのだか判らない複雑な形状ですが、ここを魔法のツールで綺麗に整形します。
大変綺麗にできました。
次に白矢印の部分(後檣の基部)を何とかして後檣を真鍮線で自作します。
この基部は流石に酷いので丁寧に切り取って、真鍮製マストに置き換えます。
久しぶりのハンダづけ。
IJN艦船模型鉄板の0.3mm真鍮線です。
0.3mmの真鍮線は細すぎかな❔といつも思うのですが。
太さはこれで妥当です。
とても良くなりました。
細い感じですが、直径20cmの鋼鉄製のマストです。約0.3mmは誤差範囲で問題無いはず。
↓実際の磯風の写真を見てもやはりマストは背景に溶け込むほど細いのが判ります。
艦橋の窓モールドも切除しました。
ここもエッチングパーツに取り替えようと思います。
よく見ると、茶色のリノリウムのところ。
アオシマとピットロードとタカラで解釈が違います。
タカラのフルハルは、第1煙突中盤までリノリウム。
でも塗装はされていません。
それにしても・・・
タカラの甲型は、フジミやピットロードやアオシマ製と違って、艦首のフェアリーダが再現されているので、スライド金型使ってることが判ります。
なかなか造型は良いと思います。
500円ですから、尚更良いと思います。
帝國海軍最期の艦隊編制について1945年4月6日を順に再現していきたいと思います。
一生のうちに全ての艦をきちんとしたディティールアップは残念ですが不可能なので、先ずは簡易ディティールアップのみで艦隊編制を整えます。
去年濱風、今年は磯風とこんなペースでは終わりませんね。
先は長すぎます。
ところで。
2021年に1945年4月6日?の冬月と濱風、矢矧、朝霜の動画が発見されたそうですが、情報が全くありません。インターネットに公開されているキャプチャはありました。
1945年4月6日 炎上する濱風
同日 第1高角砲塔から対空射撃する冬月
同日 落伍して機関停止し攻撃を受け炎上する朝霜
同日 至近弾を受ける濱風
同日 完全に沈黙して漂う朝霜
同日 機関停止しても尚も対空戦闘を続けている矢矧
繋がっている動画の様ですので、いつか見ることが出来る日を待ち望みたいと思います。
1964年の左:涼月 右:冬月(北九州市)この時は未だ艦内にも入れたそうです。
涼月と冬月は、1970~1972年ほどまでその姿を残していたそうですが、いつぞやの台風で痛み、後日徐々に腐食して少しずつ自然に還りました。
では。
お休みなさい😴💤
天一号作戦(星一号作戦)
帝國海軍 最期の艦隊編成:
海防艦『志賀』
海防艦『第194号』
駆逐艦『潮』
駆逐艦『響』
駆逐艦『朝霜』撃沈
駆逐艦『磯風』自沈処分
駆逐艦『濱風』撃沈
駆逐艦『雪風』
駆逐艦『冬月』
駆逐艦『涼月』中破
駆逐艦『霞』撃沈
駆逐艦『初霜』
軽巡洋艦『矢矧』撃沈
戦艦『大和』撃沈