ザルツブルク 6ダカット金貨 についてまとめてみます。
大司教ロドロン伯パリス（Paris Graf von Lodron） 1619年-1653年 によって
ザルツブルク大聖堂の奉献時に発行された逸品。
2人の聖人（ルパートとウェルギリウス）が大きく描かれており
この時代の宗教の強さが感じさせられる一枚。
宗教戦争の中、十字軍の大移動により
様々な文化や芸術が融合し発展した時代に作られました。
カトリック対プロテスタントの30年宗教戦争の中、
神聖なる大聖堂の奉献は、
国家、都市の中でも非常に重要なイベントでした。
当時の最先端の技術と職人の技巧により
めいいっぱいの想いを込めて作られた洗練されたデザイン。
現オーストリアのザルツブルグは
司教区として独自の発展を遂げた事で知られる
キリスト教の影響下にある都市でした。
主な産業は岩塩から抽出される塩でした。
ドイツ語で塩を意味すするザルツと
本来砦を意味したブルグとで
ザルツブルグ、塩の街という意味です。
また、神聖ローマ帝国とは
ハプスブルグ家によるスペイン等々の各ヨーロッパに影響を及ぼしていたが、
常に宗教争いを含めた隣国との争いによって、
帝国としての一つの国家観より
それぞれの都市が独立国家のように機能し、
都市毎に独自通貨などが存在していました。
都市景観などのデザイン性の優れたものが多く存在するのも特徴です。
また宗教に関連するコインが多いのも特徴です。
1600年代は特に美しく歴史を感じさせてくれるコインが多い。
現代にはない、
まさに“職人技（芸術）を感じる”コインが多く存在し、
繊細かつ緻密なデザインから近年価格の上昇が著しいです。
芸術性が高いので
今後もどんどん価値が上がっていくでしょう。
相場900万円以上
NGC、PCGS合わせて鑑定はこの一枚のみ
1668年 神聖ローマ帝国（オーストリア） ザルツブルク 6ダカット金貨 NGC AU55
https://kinbai.com/catalog/detail/10704
価格： 5,200,000円