戦場で形勢を一変させるロシア新形ミサイル | きなこのブログ

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ロシア新形ミサイルが、いかにゲームを変えつつあるのか
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2024/11/post-c4b01b.html

ある兵器を、戦場で形勢を一変させるものだと評すると、常に嘲笑の対象になる。

 

ウクライナに配備された兵器の多くが形勢を一変させると言われたが、戦争の結果に何ら変化をもたらすことはなかった。

では、なぜロシアの新型オレシュニク・ミサイル「形勢を一変させるもの」と私が言うのか?

https://www.moonofalabama.org/2024/11/why-these-new-russian-missiles-are-real-game-changers.html

 

 

理由はいくつかある。

まず、36個の運動エネルギー弾頭を搭載したこのミサイルは、アメリカによる中距離核戦力 (INF) 条約の廃止に対する予想外の対応だ。

 

欧州に核ミサイルを配備してロシアに対して優位に立てるとアメリカは期待していた。

 

オレシュニクは、核戦力に頼ることなく、その優位性を否定している。

譲歩するか核兵器を使用するかの選択をロシアに迫るアメリカの試みはことごとく失敗に終わった。

これはウクライナで最も顕著だ。

 

2年以上に及ぶ戦争で、アメリカはロシアに対し「カエルを煮る」戦略をとってきた。

 

ウクライナに提供する兵器の射程範囲と殺傷力を徐々に拡大して、アメリカは緊張を高めてきた。

 

こうした各段階で、戦車や、HIMARSや、ATAMACを引き渡し、ウクライナがこれらをロシア領内で使用できるようにするのは、架空のロシアの超えてはならない一線を超える動きだとアメリカは主張した。

 

こうした各段階には、ロシアが核による対応を検討していると主張するプロパガンダが伴っていた。

狙いは、ロシアにウクライナ問題で譲歩するか、核兵器を使用するか選択を迫ることだった。

 

ロシアが核兵器を使用すれば、国際社会から疎外されることになるので、ロシアは核兵器を使わないとアメリカは確信していた。

 

核兵器を使用すれば、中国や他の同盟諸国の支持を失うことになるのだ。

 

また全面核戦争のリスクもある。

この戦略は、ロシアが非対称的な反撃手段を見つけなければ、おそらく成功していたはずだ。

 

現在、ロシアは非核兵器(オレシュニクだけではない)を保有しており、核兵器を実際に使用した場合の有害な副作用なしに、核攻撃と同等の攻撃ができる。

 

今後のオレシュニク配備は、これまで核兵器のみ保有していた戦略軍の指揮下に入るとロシアは発表した。

 

これは、これら新兵器が同様の戦略的効果を持つとみなされていることを明確に示している。

オレシュニク・ペイロードの運動学的概念は新しいものではない。

 

質量と速度を掛け合わせたものが、これらがもたらす破壊エネルギーの量だ。

 

 [私のずさんな文に対する指摘による訂正: 力は質量の半分に速度の二乗を掛け合わせたものに等しい。 F = 1/2 m * v^2 ] 

 

 

極超音速でマッハ10の速度で標的に当たるため、爆発物のない小型貫通体でも非常に強力な爆発のような効果が得られる。

1980年代初頭、レーガン大統領の戦略防衛構想には運動エネルギー兵器を導入するいくつかの試みが含まれていた。

 

「神のロッド」(後に「ブリリアント・ペブルズ」) は、ソ連のICBMミサイルを攻撃するため衛星から発射される運動エネルギー・ダーツとして構想された。  

 

 


2003年のアメリカ空軍報告書に記載されている「超高速ロッドバンドル」と呼ばれるシステムは長さ20フィート (6.1メートル)、直径1フィート (0.30メートル) のタングステンロッドで構成されており、衛星制御で衝突速度マッハ10のグローバル攻撃能力を備えている。

爆弾は軌道上では毎秒約8キロ(26,000フィート/秒、マッハ24)、衝突時には毎秒3キロ(9,800フィート/秒、マッハ8.8)の軌道速度で飛行するため、当然大きな運動エネルギーを持つことになる。

この棒が大気圏に再突入すると、速度のほとんどが失われるが、残ったエネルギーにより、かなりの被害が発生する。

一部システムは小型戦術核爆弾と同等の威力を持つとされている。

これらの設計はバンカーバスターとして想定されている。


何も実現しかった。

 

想定された貫通体は宇宙に配備するには大きすぎ、重すぎた。

 

貫通体が「電柱」ほどの大きさである必要があったのは、大気圏を超音速で飛行中に燃え尽きてしまうためだ。

オレシュニクが使用している貫通弾は遙かに小さい。

ロシアは、極超音速で飛行する物体に関する一般的な物理的問題のいくつかを解決したようだ。

 

2018年3月、ロシアのウラジミール・プーチン大統領は、アメリカのミサイル防衛網を突破するために設計されたいくつかの新兵器の導入を発表した。

 

 

その一つが、現在アバンガルドとして知られる極超音速滑空体だ。  

 

 

新しい複合材料の使用により、滑空巡航ブロックはプラズマ形成状態で長距離誘導飛行が可能になった。

それはまるで隕石のように、火の玉のように目標に向かって飛ぶ。

表面温度は1,600~2,000℃に達するが、巡航ブロックは確実に誘導される。
他の多くの国が新しい物理的特性を持つ先進兵器を開発していることを我々は良く知っている。

少なくとも最も重要な分野で、我々はその点で一歩先を進んでいると信じるに足る十分な理由がある。


それ以来、ロシアの科学者がプラズマ・エンベロープ内での誘導極超音速飛行の問題を解決するため、どのような「新しい物理的特性」または原理を発見したかを私は調査してきた。

 

今のところ何も出てきていない。

 

しかし、オレシュニクが極超音速で比較的小さな誘導弾を使用している事実は、ロシア人が発見した新しい物理的特性または原理がこの兵器にも適用されている可能性が高いことを示している。

こうした基本的な科学的発見が欧米諸国で知られるようになるまで、オレシュニクやアヴァンガードの特性に匹敵する兵器を製造する可能性はないだろう。

今のところ、オレシュニクは射程距離が限定された(5,000キロ)非核兵器だ。

 

 

しかし、ロシアが同様の非核能力を備えたICBMミサイルを装備するのを妨げるものは原理的に何もない。

 

これにより、ロシアによるアメリカ領土、あるいはおそらくアメリカの海外基地や航空母艦への非核攻撃が可能になる。

だが、これら事実とその結果は、まだ西側諸国の意思決定者の心に浸透していない。

 

 

オレシュニク攻撃が起きた後も、ウクライナにロシア国内の標的にATAMACミサイルを発射するようアメリカは指示し、ロシアを攻撃し続けた。

 

 

昨日、ロシア国防省は、異例なことに、そのような攻撃が2回あったと発表した。

  
11月23日、敵はロタレフカ(クルスクの北西37キロ)付近のS-400対空大隊の陣地に向けて、アメリカ製のATACMS作戦戦術ミサイル5発を発射した。
...地対空戦闘中、大隊を護衛していたパンツィリAAMG担当者がATACMSミサイル3発を撃墜し、うち2発が標的に命中した。

... 11月25日、キーウ政権はクルスク・ボストチヌイ飛行場(ハリノ近郊)にATACMS作戦戦術ミサイル8発による追加攻撃を実施した。

7発のミサイルはS-400 SAMとパンツィリAAMGに撃墜され、1発のミサイルが狙った標的に命中した。
 

軍事的に、これら攻撃は無意味だ。

 

しかし、アメリカは、カエルが船から逃げ出した後も、依然「カエルを煮る」のを試みていることを示している。

 

プーチン大統領によれば、ロシアはオレシュニクや類似兵器を数発、発射する準備ができているという

このようなミサイルの潜在的標的は明らかだ。 

 

  
モスクワ、11月21日。/TASS/。ポーランドの米ミサイル防衛基地は長い間、ロシア軍による潜在的な無力化の優先目標とみなされてきたとマリア・ザハロワ外務省報道官が記者会見で述べた。

「こうした欧米諸国の軍事施設がもたらす脅威のレベルを考えれば、ポーランドのミサイル防衛基地は長年、潜在的な無力化の優先目標に含まれている。

必要とあらば、これは広汎な先進兵器を使って達成できる」とこの外交官は語った。
 

11月30日まで、カプースチン・ヤールミサイル発射場上空をロシアは閉鎖した。

 

 

カプースチン・ヤールはオレシュニクが発射された試験場だ。

オレシュニク型兵器に対する防御は不可能なので、アメリカが管理するポーランドのレジクフ基地への攻撃を、ロシアは攻撃が行われる数日前または数時間前に発表する可能性がある。

 

攻撃は発表されるが、通常型で、死傷者はほとんど出ないと考えられるため、NATOが第5条を適用して武力で反撃する可能性は低いと思われる。

そうなれば再びカエルが茹で上がる瞬間が訪れるが、今度はアメリカが鍋の中のカエルになる。

 

ロシアは、従来の手段でヨーロッパの米軍基地を攻撃して、日々温度を上げていくだろう。

アメリカは、この件で核兵器を使用する勇気があるのだろうか、それともロシアを倒す計画から撤退するのだろうか?

 

 

 

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Alex Christoforou YouTube

 

 

冒頭ミサイル攻撃に触れて、プーチン大統領はロシア・ジョークを言った。

ソ連時代、天気予報に関する冗談があった。

「今日の日中の天気は、あらゆる可能性があります。」

«Знаете, в советское время была такая шутка по поводу прогнозов погоды. Вот прогноз такой: сегодня в течение дня все возможно», — сказал Путин.

 

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