一日で終わった黒川マージャン辞任と安倍首相の高笑い
http://kenpo9.com/archives/6723
きょうの各紙の報道ぶりを見て、黒川マージャン騒動は終わったと思った。
安倍首相は悪運が強いのか、側近によほどの知恵者がいるのか、あるいは最初から仕組まれた芝居だったのか、それは分からない。
しかし、はっきりしている事は、これで安倍首相は検察庁法改正問題という大ピンチを切り抜けた。
検察庁に黒川氏の処分を丸投げしたおかげで訓告で済んだ。
検察官僚が、仲間の検察官僚の退職金を奪うような厳しい処分を下せるはずがない。
おまけに、検察(法務省)は、常習ではなかった、賭け金は社会的通念からみて許される範囲だ、という決め台詞を言い出す始末だ。
そして安倍首相はここぞとばかり、公務員定年延長法案の一括廃案へ豹変した。
「コロナ不況で失業者はもっと増える。雇い止めがない公務員の定年を引き上げるのは世間の感覚に合わない(新藤宗幸千葉大名誉教授(行政学)」(5月23日東京新聞「こちら特報部」))というわけだ。
おまけに、官邸の意向といっても、安倍首相自身は黒川氏に固執していたわけではない、推したのは菅官房長官だ、などと報道されはじめた。
ここまでくれば、もう野党が黒川問題でこれ以上批判を続けても安倍首相は痛痒を感じない。
わずか一日で終わった黒川マージャン賭博の大騒ぎは、一体なんだったのだろう(了)
安倍政権、「検察庁法改悪」を廃案へ!”官邸の守護神”黒川氏の「麻雀辞任」で(安倍官邸にとっての)必要性なくなる!菅長官「法案を作った時と状況が変わった」
https://yuruneto.com/abe-kennsatutyouhou-haian/
やっぱり実質的な「黒川法案」だったことがバレバレに!しかし、「検察庁法改悪」だけ破棄するとさらにバレバレになるので、(まともな法案諸共)すべてまとめて破棄!
森雅子法相、進退伺提出も辞任否定「立て直しを」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200523-25230055-nksports-soci
東京高検の黒川弘務検事長が緊急事態宣言中に新聞記者らと賭けマージャンをしていた問題で、政府は22日、黒川氏の辞職を閣議で承認した。
安倍晋三首相は厳しく責任を追及されたが、いつもののらりくらりトークでかわし続けた。
進退伺を提出した森雅子法相も慰留。
結局、黒川氏の大甘処分だけで、誰も責任を取らず、逃げ切る構えだ。
首相は衆院厚労委員会で野党統一会派の小川淳也氏らの質問に答えた。
閣議承認については「厳正に処分すると報告があった。それを認めた」と答えただけ。
森氏の進退伺については「国民の信頼回復に向け全力で取り組んでいただきたい」と慰留したという。
その森氏は謝罪したが「検察の立て直しをしなければならないという思いに至った」と辞任を否定した。
首相は、自分の責任についても「国民の健康と命、雇用と事業の継続を守り抜く責任を果たすのが私に課せられた使命だ」といつもの言葉を繰り返すばかりだった。
共産党の宮本徹氏が、元検事総長らが意見書でフランスのルイ14世に例えて首相を批判したことに触れ「絶対王政の時代と同じ姿勢だと批判されている。真摯(しんし)に耳を傾けるべきだ」などと主張すると、首相はやや気色ばんで反論。
「多くの方はそれは違うと思うのではないか。私は、民主的な選挙を経て選ばれた国会議員の多数に選出され、ここに立っているわけですから」などと言葉を強める場面もあった。
黒川氏の処分について首相は「厳正な処分」と表現したが、「訓告」は国家公務員にとって懲戒処分よりも軽い。
野党からは撤回と厳重処分を求められたが、「検事総長が事案の内容など諸般の事情を考慮し、行った」と繰り返した。
黒川氏の定年を延長した1月の閣議決定の撤回も要求されたが、「脱法的なものでなく、延長自体に問題はなかった」と閣議決定は撤回しないとした。
菅義偉官房長官は黒川氏の常習性の再調査について「法務省で必要な調査を行ったと聞いている」とし、不要との認識を示した。
幕引きを急ぐ姿が逆に、ダメージの大きさと焦りを浮き彫りにしている。
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