ギリシャは寡頭政治に拒否を示した | きなこのブログ

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[ハフポスト 他]「EUは死に向かい始めた」 ギリシャ国民投票の結果に勢いづく反EU政治家 / ギリシャ国民投票 チプラス首相が勝利宣言
https://shanti-phula.net/ja/social/blog/?p=93558

]

ギリシャの国民投票は、歴史的な結果になったと思います。


まさしく、“今日はユーロ崩壊の始まり”だと言えます。


もちろんIMFは交渉をダラダラと引き伸ばし、破綻を出来るだけ先延ばしにするように工作するでしょうが、もはやユーロ崩壊を止めることは出来ないでしょう。


ギリシャにしてみれば、出来るだけ早くドラクマを再発行すべきだと思います。


その後はアイスランドの先例に倣って、銀行家を牢屋にぶち込むことです。


どうやら、ギリシャ国民のかなりの人が、何が起こっているのかに気付いているようなので、こうした事が可能だと思います。


昨日妻と話していたのですが、いまやインターネットのおかげで、ギリシャ発祥の“直接民主主義”が可能な時代になっているのです。


日本で言えば、原発再稼働安保法制議員が決めるのではなく国民が直接投票することで、法案の賛成反対を決める事が出来るわけです。


権力を代理人に委譲する必要が無いわけで、本来、政治としては、こちらの方が良いのではないかと思います。


聞いたところによると、プログラム上で不正が出来ないようにすることは容易だということでした。


私はこうした分野に詳しくは無いのですが、もしそうなら、こうした大胆な政治改革が、まさに直接民主主義発祥の地であるギリシャから始まると面白いと感じます。



「EUは死に向かい始めた」 ギリシャ国民投票の結果に勢いづく反EU政治家

転載元) ハフポスト 15/7/6
http://www.huffingtonpost.jp/2015/07/05/greece-referendum-anti-eu_n_7732758.html


[ロンドン 5日 ロイター] - ギリシャ国民投票で財政再建策への反対票が優勢となったことで、欧州各国の反欧州連合(EU)派の政治家らは、ユーロを含む欧州統合のプロジェクト全体が「死に瀕した」と声を上げた。


英独立党(UKIP)のナイジェル・ファラージュ党首は


「EUプロジェクトは今、死に向かい始めた。ブリュッセルからの政治的、経済的脅しに直面したギリシャ国民が示した勇気は素晴らしい」


と歓声を挙げた。


フランスからフィンランドまで、また地中海沿岸諸国から北海沿岸諸国に至るまで、EU懐疑派はギリシャの民主主義がEUの「寡頭政治」に拒否を示したことを一斉に褒めたたえた。


【寡頭政治 意味

少数の者が権力をにぎって行う独裁的な政治。

「寡」は少ない意。

「寡頭」は少人数の支配者をいう。】


昨年の欧州議会選挙では、反EU政党が極左、極右併せて25%以上の議席を制し、EU指導者らを驚かせた。


イタリアの反EU政党、北部同盟のマッテオ・サルビーニ党首はツイッターで


「ノー、ノー、ノー。失業と移民版の『ソ連』にノーを。労働と人民の尊厳に立脚した新たな欧州にイエスを」


と叫んだ。


オランダのポピュリスト政治家、ヘルト・ウィルダース氏は


「ギリシャは『ノー』を突き付けたことで、早急にユーロ圏からの離脱に向かうに違いない。早いに越したことはない。今日はユーロ圏崩壊の始まりだ」


と述べた。


フランス極右政党、国民戦線(FN)のルペン党首はギリシャ国民投票の結果が「EUの寡頭政治」に対する勝利だと指摘。


欧州諸国はこの機を逃さず結集し、「単一通貨制度の解体」を進めるべきだと訴えた。


英国ではEU残留か離脱かを問う国民投票が控えており、ギリシャがユーロを離脱すれば離脱派が勢い付きそうだ。


離脱キャンペーンに資金援助している英ビジネスマン、リチャード・タイス氏は


「ギリシャ危機をめぐる混乱は、欧州各機関の弱みと硬直性を浮き彫りにする悲劇だ」


とし、


「英国民投票に向けて、EUのプロジェクトやユーロに対する人気が高まるとはとても考えられない」


と話した。



ギリシャ国民投票 チプラス首相が勝利宣言

転載元より抜粋) NHKニュース 15/7/6
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150706/k10010140081000.html


ギリシャで、財政緊縮策の受け入れを争点に行われた国民投票は、緊縮策への反対が賛成を大きく上回りました。


チプラス首相は勝利宣言し、今回の民意を後ろ盾にして、今後、EU=ヨーロッパ連合との金融支援を巡る交渉に臨みたいという考えを示しました。


5日に投票が行われたギリシャの国民投票は、EUなどが金融支援の条件としている財政緊縮策を受け入れるかどうかを問うもので、開票率93.1%で、緊縮策の受け入れに「反対」が61.29%、「賛成」が38.71%と反対が賛成を大きく上回りました。


チプラス首相はテレビで演説し、「民主主義が勝利した」として勝利を宣言したうえで「ギリシャ国民は、ヨーロッパと、持続可能な支援策を交渉する力を与えてくれた」と述べて、今回の国民投票で示された民意を後ろだてにEU側と金融支援を巡る協議に臨みたい考えを示しました。


また、「優先事項は銀行を再び再開することとギリシャの経済システムを安定させることだ」と強調し、預金の引き出し制限などの資本規制をできるだけ早く終わらせる意向を示しました。


ギリシャでは、5年にわたる緊縮策によって景気が低迷し、若者の2人に1人が失業するなど、国民生活に大きな影響が出ており、今回の国民投票の結果は、こうした緊縮策への国民の強い反発を浮彫りにした形です。


チプラス首相は、EU側に緊縮策の見直しと追加支援を強く迫るものとみられますがギリシャへの最大の支援国のドイツの閣僚からは合意は難しくなったとの声が早くも上がっています。


今回の結果を受けて、ユーロ圏の各国は、7日に緊急の首脳会議を開きギリシャへの対応を話し合う予定ですが、ギリシャとの協議の難航は避けられない見通しです。






EUのギリシャへの「テロ」