戦争推進勢力の思惑を見ぬくチカラ | きなこのブログ

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米FOXニュースが、ヨルダン人パイロット焼殺動画を掲載して米国民の戦意高揚を狙う
http://blog.livedoor.jp/bilderberg54/  

昨日の早朝にダーイッシュの広報部門が、昨年12月に拘束したヨルダン人パイロットのカサースベ中尉の処刑動画をインターネット上に公開したが、今日になって、アメリカの保守系ニュースチャンネルの「フォックスニュース」が、この殺害動画をモザイクなしでノーカットでインターネット配信したというニュースが飛び込んできた。

(引用開始)

ヨルダン操縦士の焼殺動画、米FOXが全編をネット公開
2015年02月05日 11:14 発信地:ワシントンD.C./米国


【2月5日 AFP】米FOXニュース(Fox News)が、イスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」に拘束されていたヨルダン人パイロット、モアズ・カサスベ(Maaz al-Kassasbeh)中尉が焼殺される様子を写した静止画を番組内で放送し、同じ場面を撮影した未編集の動画をウェブサイト上で公開した。

米国の主要メディアでカサスベ中尉の殺害映像を使用したのはFOXニュースのみ。


FOX幹部はこの決定について、イスラム国の「残酷さ」を伝えるためだと説明している。

約22分30秒あるこの動画はイスラム国によって巧妙に作り上げられたもので、FOXニュースのウェブサイトでは


「警告:非常に生々しい映像です。ISIS(イスラム国の別称)が人質を焼殺する様子です」


との警告文が添えられた上で、全編が視聴可能になっている。


CNNなどその他の米国メディアは、イスラム国が公表したこの動画からの映像や画像を公開しないことを決めている。(c)AFP


(引用終わり)

私もこの22分の動画をフォックスが公開する前に見た。

ユーチューブの動画が消えていたので、他の動画サイトに転載されていたあまり画質の良くないものをみたが、映像の最後の方で、ガソリンをかぶらせたヨルダン人のパイロットにダーイッシュの兵士が着火して、生きたまま火刑にしていた。

それだけではなく、その処刑後の遺体が入った檻に瓦礫を落下させて檻を壊し、ブルドーザーで挽いて焼死遺体を損傷させるという執拗さで、正直、これまでのジャーナリストの首切り動画よりも見ていて不快なものだった。

この動画はユーチューブに転載されてもすぐに消されてしまったが、なんとアメリカのニュースチャンネルの公式ウェブサイトがそのまま転載したというのだ。

それでフォックスに転載の方の動画を再び見てみたが、最初に見た時に気付かなかったのは、殺害シーン以外の映像の編集が実にプロフェッショナルでまるでハリウッドの映画を見せられているかのようだったことだ。

これを空爆が続くシリアやイラク国内で作れるわけがない、というのが直感だ。

報道によれば、パイロットの拘束は去年の12月24日であり、処刑されたのが1月3日だということだが、これを編集するには一ヶ月はかかるのではないか。

映像には米英などの有志連合の空爆の映像やニュース映像が織り込まれており、デジタル処理もされているので、それなりの設備があるスタジオで編集されたものだろう。

私が訝っているのはなぜフォックスがこの映像をわざわざ公開したのだろうか、ということである。

ズバリ言ってしまえば、アメリカ国内の世論をこの動画によって一気にイスラム国殲滅の軍事行動賛成に持って行こうという狙いがあるのではないかと思う。

これは想像にすぎないが、そもそもこの映像そのものを作っているのが、アメリカのネオコン派につながる映像技術者なのではないか。

アメリカとイスラム国(ダーイッシュ)の関係で言えば、ニューヨーク・タイムズの姉妹紙である「トリビューン」紙の電子版が、パキスタンのイスラム国の活動家(operative)の話として、「イスラム国は米国経由で活動資金を得ていた」という証言を掲載したのが気になる。

これまで知られているのは、アメリカは反アサドの武装抵抗勢力を軍事的に育成してきた中で、イスラム国が生まれたということである。

実際、ヌスラ戦線とか自由シリア軍のような反アサド勢力のメンバーとイスラム国の間では戦闘員の行き来もあるようだ。

Startling revelations: IS operative confesses to getting funds via US




 




さらに本人は今になって否定しているが、アメリカのジョン・マケイン上院議員は、イスラム国の戦闘員をよく知っているとかつてフォックスの番組で話したことがある。

マケインはもともと反アサド政権の武装勢力を育成するために動いていたことは知られている。

彼は現在は反イスラム国になっているが、これはそのほうが米国の中東での軍事行動に拍車がかかるので宗旨替えしたのだろう。

ネオコンは戦争さえできればいいのである。

英ガーディアンやイランの国営放送などは、フォックスニュースの動画公開に否定的であり、中東のメディアの「アル・アラビーヤ」などは「フォックスはイスラム国のメディア部門か」と批判しているが、案外、もともとフォックスイスラム国は連携しているかもしれないのである。

フォックスは、ヨルダン人パイロット殺害後の「報復」として、自ら反イスラム国の有志連合の空爆にパイロットとして参加することを表明したヨルダンのアブドラ国王を取り上げ、「燃料と弾薬の尽きるまで、とヨルダン国王がISISに復讐を誓う」という見出しでセンセーショナルに報じた。

要するにフォックスは、アブドラ国王をジャック・バウアーか、インデペンデンス・デイに出てくる大統領のようにヒーローとして讃えたいのだろう。

ここまで露骨な戦争プロパガンダには白けるほかはないが、ブッシュ前政権でイラク戦争を支持したアメリカ人をだますには「この程度」で十分なのだろう。




 



Till we run 'out of fuel and bullets': Jordan's king vows to crush ISIS |


ブッシュ政権で戦争推進をしたチェイニー副大統領の娘のリズ・チェイニーフォックスニュースで政治コメンテーターとして活動している。

ネオコン派はイラク戦争を引き起こすために、911事件にサダム・フセインが関わっているなどの偽情報を流してきた。

存在しないイラクの大量破壊兵器の脅威を煽り立てた。

しかし、そのような話は全部嘘だった。

ここでアメリカを戦争に掻き立てるプロパガンダマシーンの役割を果たしたのがフォックスニュースだった。

フォックスは一方で、アメリカのスティンガーミサイルがイスラム国側に流れているという報道もしており、これはアメリカ側が武器を供給しているということがばれないようにするための予防線かもしれない。

このように、イスラム国の処刑ビデオのだんだん「からくり」が見えてきた。

これはそもそもアメリカのネオコン派の協力で作られたものだったのだろう。

その目的は、アメリカに中東での新たな軍事行動を行わせるための世論の「地ならし」だ。

後藤健二さんらの人質事件もこの国際世論を盛り上げるための「仕掛け」にすぎなかった。

安倍晋三首相はこの「仕掛け」にはめられたのだ。

世界中がアメリカと一緒になってテロと戦う、これがアメリカのネオコンが抱く「妄想」である。

さらに言えばアメリカ人の女性の人質をイスラム国は確保しているとも報道されている。

日本人の人質もまだ出てくるかもしれない。

これを次々と殺害させることで、報復感情を掻き立てる、というわけである。

しかし、イスラム国を裏で操っているのは、上のトリビューン報道にあるように米国の資金源なのだろうし、ネオコン派の戦争マシーンなのだということを知って置かなければならない。

昔からアメリカは国内を戦争賛成に持ち込むために、自作自演を多用してきた。

古くは米西戦争のメイン号事件、


ベトナム戦争のトンキン湾事件、


世界貿易センタービルを爆破解体させた911事件などがそれである。

しかし、プロパガンダを見抜く肥えた目を持っている今の21世紀のネットユーザーをだますには、「ハリウッド戦争ドラマのような現実」を演出する事が必要だ、ということなのだろう。

無人戦闘機が使われて、戦争そのものがバーチャルになっていく中で、少し前にテレビドラマでやっていたような演出でイスラム国のビデオを作り、「24」などを放送していたフォックスがこれを全米ロードショーする。

北朝鮮をおちょくった「ザ・インタビュー」もネット公開で話題を呼んだ。

あれは今回の策略のリハーサルだったのかもしれない。

今後は何が現実で何が作られた現実なのかの境目がますますわからなくなっていく。

私達は僅かなヒントを手がかりに、戦争推進勢力の思惑を見ぬかなければならなくなっていくだろう。




大政翼賛会的な雰囲気が作り出されている


「ISISの本部はアリゾナ州にある。エルサレムにも施設がある。」とBF氏が言っています。
http://youtu.be/VVD4-WHuxk4?t=10m36s

オバマ大統領 ウクライナでの国家クーデターへの米当局の関与ついに認める
http://japanese.ruvr.ru/2015_02_03/282671141/  


憲法改正、国民投票を重視=社会保障削減やむを得ず―安へ偽首相(時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141224-00000138-jij-pol
時事通信 12月24日(水)21時24分配信  

安へ晋三偽首相は 24日夜、第3次内閣の発足を受けて首相官邸で記者会見した。憲法改正について「大切なことは国民半数の支持を得ることだ」と指摘した上で、「どういう条文から国民投票を行うのか、その必要性等について国民的な理解を深める努力をしたい」と述べ、在任中の改憲に強い意欲を示した。 

改憲に関し、偽首相は「そう簡単なことではない」と認め、「まず3分の2の多数を衆参両院でそれぞれ構成する必要がある。その努力を進める」と表明。その上で、国民投票を~