米中の手の上で気勢を上げている安倍首相 | きなこのブログ

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アメリカの知日派は安倍に依存し、中国の知日派は米国と密になるという皮肉
http://blog.livedoor.jp/bilderberg54/archives/25203064.html

中国では5日から新体制になり、習近平総書記が名実ともに国家主席に就任するわけですが、その前後に外交部関連の人事も次々と報道されています。中国の隣国である日本でも無視できない人事です。

それで、今のところ重要な記事は以下で、外務大臣には王毅・元駐日大使が、駐米大使にも駐日大使であった、崔天凱外務次官を充てるという人事を決めました。

中国、外交要職に知日派起用
2013年3月3日 18時26分

 【北京、ワシントン共同】中国共産党は、元駐日大使で国務院(政府)台湾事務弁公室の王毅主任(閣僚級)を楊潔篪外相の後任に、前駐日大使の崔天凱外務次官を駐米大使にそれぞれ起用することを決めた。関係筋が3日までに明らかにした。

 駐日大使経験者が駐米大使に就任するのは極めて異例。習近平指導部には、外相と駐米大使という外交を担う要職に知日派を配置することで、同盟関係を強める日米への包括的な取り組みを強化して沖縄県・尖閣諸島問題などを解決していく狙いがありそうだ。

 楊氏は、戴秉国国務委員(副首相級)の後任に、張業遂駐米大使は筆頭外務次官にそれぞれ就任する。

このように、習近平・国家主席の中国は、日本に詳しい(つまり日本の要人と関係をもつ)外交官僚たちを、外相と駐米大使に据えるということです。

この人事を見て私は、やっぱり米中の間では話がしっかり進んでいるということを強く感じました。安倍首相は米中の手の上で気勢を上げている孫悟空のようなものです。

外相に知日派を起用することの意味は簡単にわかりますが、問題は駐米大使として「日本情勢を解説することができる人物」をワシントンに送り込むことの意味です。

これはつまり、中国の外交当局がジャパン・ハンドラーズという米国の知日派とは交渉しないということを決めたということを意味します。

その兆しというべき動きはすでに去年の段階で起きていました。

それは去年の10月23日にアーミテージ、ナイのほか、スティーブン・ハドレー元国家アンゼ保障会議議長(ブッシュ政権)が中国に訪問した時の中国外交部の対応です。

中国政府、アーミテージ氏による日中紛争調停を「拒絶」=中国報道
(2012年10月23日、サーチナニュース)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=1023&f=politics_1023_004.shtml

 中国メディア・鳳凰網は23日、同日より訪中するアーミテージ元米国務長官一行について、中国政府外交部の洪磊報道官が「日中領土問題を語る権限はない」とけん制するコメントを発表したことを伝えた。

  記事は、アーミテージ氏一行が22日に日本で野田佳彦首相と玄葉光一郎外相と会談、尖閣諸島問題について日本側に対し冷静な対応を求めるよう要求したと伝えた。

  そのうえで、洪報道官が22日の記者会見において「アーミテージ氏一行は中米関係や中米共通の関心事について意見を交換することになるだろう」と語る一方で、一行には「いわゆる『調停』や『斡旋』を行う職務は存在しない」と発言したと報じた。

  洪報道官の発言について記事は「中国が米国元高官による日中紛争調停を拒絶した」と伝えた。(編集担当:柳川俊之)

このようにアーミテージらは中国に出かけて行って、その直後の26日に日経・CSISのシンポジウムをやって、よりにもよって早稲田大学で「アーミテージ・ナイ白熱教室」という茶番劇を繰り広げている。

実権もない外交官OBをありがたがっているのが日本の外交サークルです。

ところが、実際はアーミテージはかろうじて李克強副首相(知日派)には会うことができたものの、習近平には会えず、外交部の記者会見で「一行には調停や斡旋資格はない」と断定されてしまっていたのです。

アーミテージのような元日本関係の政府高官にとって収入源はコンサルティング業務。

つまり、揉め事を自ら起こしておいて、自らが調停してみせるという自作自演のマッチポンプが得意技だったわけだが、その手には中国政府は乗らないよとはっきりと言っている。

その中国政府が、今度は駐米大使に駐日大使経験者を送るという。これはどういう意味か?

もうお分かりだろう。

中国政府は、間に介入しようとするジャパン・ハンドラーズという「雑音」を排除して、ワシントンの議員たちがどのように考えているか、ホワイトハウスがどのように考えているかという意味での戦略対話をもっと効率的に行うぞ、と宣言しているのです。

同じ事を日本政府も鳩山政権でやるべきだった。

それを妨害したのが外務官僚たちとジャパン・ハンドラーズのアメリカ人政府元高官。

余計な夾雑物を入れることで外交がおかしくなる。

中国は地域覇権国を目指しているから日本がなぜ失敗しているかをしっかりと研究しているわけです。

安倍政権は愚かだから知日派に祭り上げられて喜んでいるだけ。

重ね重ね、あ~あ。