鳩山のイラン訪問 そんなに間違ったことか 1 | きなこのブログ

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日本を明るい未来へ…

4月11日の日刊ゲンダイに、 「 鳩山のイラン訪問 そんなに間違ったことか 」という記事が載った。
http://www.snsi.jp/bbs/page/1/
以下に転載する。 私もこの記事と同感だ。

 この時期に 日本政府を代表して、イランまで行って、イランの指導者たちと会談(4月8日)して来た鳩山由紀夫は偉いと思う。 それを アメリカの手先の 日本の テレビ、新聞はいつもの通り、例によって袋叩きにしたようだ。

 鳩山由紀夫は、今の政権与党の「外交担当の最高顧問」としてイランを訪問したという。 駐日アメリカ大使(ジョン・ルース) が、「行くな、行くな」 と牽制し、愚か者の野田佳彦首相も、電話で「行かないでほしい」と鳩山に再三、要請したという。 

 鳩山は、首相になった(2009年8月末の民主党の大勝利により)瞬間から、あれだけアメリカに足をひっぱられ、いじめられ、痛めつけられたのだから、内心の激しい怒りを私は視察できる。 最後は、日本のオール霞が関の官僚どもの、クーデータがあって、アメリカからの脅迫があって、たったの8か月で、首相を辞任させられた。無念であったろう。

 だから、こういう緊張した時にこそ、世界基準(ワールド・ヴァリューズ world values )で行動してみせて、衰退するアメリカアメリカ帝国に向かって昂然(こうぜん)と振る舞い、日本国の平和国家としての信念を世界に向かって示すことは大事なことだ。

 以下の日刊ゲンダイの記者の文にもあるごとく、卑屈極まりない、アメリカのポチ公の 犬にしかなれないような、人間たちは、すべて奴隷根性の持ち主だ。 福沢諭吉先生 が説いた独立自尊(どくりつじそん)ということが分からない人間どもだ。 

 今の私たちの国には、そういう卑屈な人間たちがたくさんいる。敗戦以来、アメリカに屈従することしか知らず、歪(ゆが)んだ人格のまま、いい歳になった者たちだ。

 そのくせ、「日本は核武装するぞ。憲法を改正するぞ」だけは、勇ましく叫ぶようになってきた。 おまえたちは、アメリカ様(さま)の許可はもらったのか(笑)。

 私は、もっとはっきりと書く。 イランの核施設を、おそらくこの10月には、攻撃するだろう イスラエル空軍、 とそれを空中給油機で支援するとか、帰り道の確保をしてあげる役割を分担するアメリカ空軍の動きに ついてである。

 私は、3日前に、ようやく 私の次の金融・経済本である 「 欧米日 やらせの景気回復」 を書き上げた。この本は4月27日には全国の書店に並ぶだろう。乞うご期待。

 この本の中に、ちょっと書いた。 それは、アメリカとヨーロッパ諸国の政府は、イランの核開発ばかりを非難する。 世界のお役人さまである、米・英・仏・露・中の 五大大国は、国連の常任理事国(じょうにんりじこく パーマネント・メンバー permanent members )である。 この5大国以外には、核兵器を持たせない、というのが、現在の世界体制(ワールド・オーダー)である。 それでも インドとパキスタンは、勝手に持ってしまった。今も認められていない。 


 ところが、この他に、イスラエルが秘密で持っている。いや、半ば公然と持っている。イスラエルは、核弾頭(ニュークレア・ウォーヘッド)を200発持っている、と世界の政治研究者や軍事研究者の間では常識である。本当は、さらに50発多くて250発持っている。 それでだ。 どうして イスラエルは核を、国際社会に無許可で持ってよくて、イランは持ったらいけないのだ。 答えることのできる者がいたら、答えてみろ。

 このイスラエルに金玉(きんたま)を握られた、哀れな帝国であるアメリカの、さらに哀れな属国(ぞっこく)である日本は、ひたすらアメリカに屈従する、洗脳された国民の国だ。独裁国家の北朝鮮と全く同じじゃないか。

  在日アメリカ軍は、日本のテレビに、盛んに 戦争指揮室(ウォー・ルーム)まで公開して、北朝鮮のミサイル(ロケットと言っても同じだ)実験の脅威を煽(あお)りながら、米軍が居るから日本は安全なんだ、と いつもの 恩着せがましい、日本国民への脅迫プロパガンダをやっている。


 だから日本は、アメリカにカネを出せ、貢(みつ)ぎ続けろ、という 日本国民への洗脳を続ける。リチャード・サミュエルズという日本(とイタリア・ファッシズム)研究の極悪(ごくあく)学者が敷いた対(たい)日本戦略である。


 北朝鮮のロケット実験は、昨日(13日、午前7時40分ごろ)失敗したそうだ。よかった、赤っ恥、ざまあ見ろ、と思った保守派の日本人が多いだろう。だが、本当の日本民衆の深い深いところでの、北朝鮮に対する感情は、そうそう単純なものではないだろう。 

 北朝鮮と創価学会と日教組が、とにかく大嫌い、という日本の保守本流の経営者、小金持ちたこそは、複雑な心理をしたひとたちだ。民衆、大衆は常に、政治問題から、顔をそむけて、自分の政治意見など言わない。それが、難なく生きて行くための賢い生き方だ。


 北朝鮮は、すでに 4発の核弾頭を持っている。ただし、これがちきんと飛ぶかどうか分からない。だから、危険なんだよー、と 日本人の多くは無意識の部分で感じているのだろう。

 オバマ大統領が、北朝鮮の人工衛星ロケット(これを、弾道ミサイル と言ってもおなじことだ) の実験の発表があったら、忙しいスケジュールを縫(ぬ)って、4月の頭?に、韓国の北との停戦ラインの板門店(はんもんてん)まで来て、「打ち上げ実験をするな」と北朝鮮に警告した。 あの様子を見ると、アメリカの国家安全保障(こっかあんぜんほしょう)の最高段階判断(プライマリー・アジェンダ)に、他国による核兵器の打ち上げの危険、というのがあることが分かる。

 おそらく沖縄の嘉手納(かでな)の巨大な米空軍基地に住む一万人ぐらいの軍人とその家族のことを、米大統領は、自国民の安全問題として最優先的に心配しなければいけない立場なのだろう。だから、板門店にまで急に行った。

 北朝鮮がオンボロの弾道ロケットの実験をする、と言うだけで大騒ぎする。どこの国にも、ロケット実験をする権利はある。どうして、こんなに日本国民を、脅かすために、こういう「北の脅威」を煽ることばかりするのだ。 東アジアの各国の指導者たちで、見た朝鮮を入れて、 アメリカ抜きで! 話し合いをすれば済むことだ。

 「 アジア人どうし戦わず。アジア人どうして、再びの仕組まれた戦争だけはしてはいけない」というのが、私、副島隆彦の政治思想だ。


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