民主政治体制と民主化体制 | きなこのブログ

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日本を明るい未来へ…

日本は、敗戦後に、国民的外科手術が施された国だ。


強制的に国家体制をまったく違うものに変えられてしまった国だ。


敗戦直後に日本に上陸したアメリカの初期グローバリストたちは、社会工学と、強制的民主化によって、戦後の日本人を人種改良した。


日本部族という生来、凶暴で勇猛な民族に対して「病気治療」は施されて、日本人に絶対平和愛好、人権平等主義が徹底的に刷り込まれた。


それが社会生物学だ。


日本を二度とアメリカに歯向かわない、従順な属国にするために、日本の改造を進めた。戦後改革といわれる一連の政策だ。


そして、世界中から見たら表面上はこの大手術が成功してしまった国なのである。

こうしたアメリカの対外政策の基になったのは、戦前、戦中に日本を研究した、日本研究家たちであり、彼らの研究成果だった。


ちなみに、民主政治体制(デモクラシー)と民主化体制(デモクラタイゼイション)は根本的に異なる。


デモクラシーは、その国の国民の努力で達成されたものだ。


それに対してデモクラタイゼイション、民主化は、外国の力で、上からやや強制的に植え込まれ、制度導入されたものだ。


民主化の「化」には重要な意味があるのである。


アメリカ政府は、「日本がアメリカに歯向かったのは、日本が中央集権的な軍事国家であり、非民主的な政治体制であったからだ」と考えた。


そこで、「日本社会を改良してあげよう」ということで、GHQが中心となって、農地改革、財閥解体、日本国憲法改定などが行われた。


戦後改革は、GHQによるもので、決して日本人が自発的に行ったものではない。


これはアメリカ政府が「日本人のために、日本人の病気を治してあげよう」という大義名分のもとに行ったものだ。


しかし、その本音は、「アメリカに二度と歯向かわないようにする」ということだった。


アメリカの利益のための外科手術が行われた。


そして日本は民主化された政治体制の、平和国家となった。


しかし、民主政治体制だと威張っている割には、日本はなかなか政権交代が起こらなかったし、起こってもすぐに潰されたし、選挙で選ばれた政治家より、国家試験に合格しただけの、民意にまったく関係ない官僚たちが威張る国になった


また日本国憲法第九条で、戦争放棄を明言し、平和国家のふりをしている。


しかし実際にはアメリカの言いなりで、自衛隊を海外に派遣したりしている。


日本はこのような奇妙な「民主的平和国家」となってしまった。

「社会工学」を、「文明化外科手術」という思い切った訳語を当てると、その実態や本質をはっきりと理解することができる。