［写真お借りしました］
赤根祥道著：法華経に学ぶ観世音菩薩普門品第二十五
大いなる誓願は海のように深い
［汝 観音の行を聴け 善く諸(もろもろ)の方所に応ずる 弘誓(ぐぜい)の深きこと海の如し 劫を歴(ふ)とも思議せじ］
感激した無尽意菩薩は、宝珠の瓔珞(ようらく)をさしだすが、、観世音菩薩はそれを二つにわけて、釈迦牟尼仏と多宝如来に捧げる。自分の神力の根源は、この二仏であるというのだ。
観世音菩薩の自在なる神力は、弘誓(おおいなるちかい)に支えられている。釈尊は偈をもって無尽意菩薩にいう。
『観世音菩薩の行について知らなければなりません。観世音菩薩は、苦しむ人々を相応しい方法で救おうという誓願をたてましたが、それは深い海のようであって、考えも及ばないことです』
この『大いなる誓い』というのが、四弘誓願(しぐせいがん)だ。まさに「利他の願」なのである。
「衆生無辺誓願度」「煩悩無数誓願断」 「法門無尽誓願学」 「仏道無上誓願成」 この四つの誓願をかかげて、無明に苦しむ娑婆世界の衆生をすべて解脱させるというのが、観世音菩薩の願いなのである。『観世音浄聖(じょうしょう)は 苦悩・死厄に於て 能(よ)く為に依怙(えこ)と作(な)れり 一切の功徳を具して 慈眼をもって衆生を視(み)る 福聚(ふくじゅ)の海無量なり 是の故に応(まさ)に頂礼(ちょうらい)すべし』なのである。
【観世音菩薩様が私達を苦しみより救って下さる誓願は深い深い海の如しと説かれてあります。私が今まで苦を受けておられる方々に救わせて頂きたいと念じ努力をして参りました行いは何と浅い思いであったことと反省です。 合掌 】
最後までお読み頂き有り難う御座いました🙇
［日蓮大聖人の御遺文］
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