皆さまこんにちは、
木村義雄です。

2度目の緊急事態宣言の発出から
期間の延長を経て、はや2ヶ月弱。
一都三県のコロナウイルス新規感染者も
減少して落ち着きを見せています。

ワクチンの接種も始まり効果を
期待したいところでもありますが、
私たちはこれからコロナ感染を
抑えながら、失われた経済や
安心してすごせる日常を取り戻すという、
大変な作業が残っています。

今回のメルマガは
「これからの日本に必要なこと」
というテーマで、
私なりの見解と意見をお伝えいたします。

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コロナとの戦いは長期戦。
人と社会の分断が生む問題とは
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私たちは今、自分がコロナウィルスに
罹っていたらどうしよう、
外出してコロナに罹る事は無いだろうか、
ワクチンがどこまで効果をしめすのか、
副反応や安全性は大丈夫なのか、等々
いろいろ不安を感じ毎日が何か霧の中にいるような
もやもやとした状態に
置かれているのではないでしょうか。

目には見えないコロナ恐怖の長期化によって、
社会と私たちがますます分断されて孤立し、
また一方ではこのコロナ禍での危機に乗じて
巨額の利益をあげている一部の
テクノロジー企業経営者等の超富裕層と、
不安に喘ぐ大衆層との計り知れない
所得格差が生じ、今日では中間所得層の
貧困化問題もクローズアップされるなど
諸問題が山積しています。

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コロナ禍で浮き彫りになった
格差問題や諸問題を考える
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このような状態を改善するには、
どうすべきでしょうか。
様々な解決策が提案されていますが
決定的なものはなかなか見当たりません。
しかしその中にあっても今ある課題を拾い上げ、
一つ一つ丁寧に解決していく中から
未来への光が見えてくるのではないでしょうか。
まず今のコロナ禍の中で考えられる
主な課題を列挙してみたいと思います。

1.民主主義的手法か全体主義的強権か
2.格差是正
3.サイバーテロやウィルステロへの備え
4.個人や企業における不安をどう払拭するか
5.雇用弱者をいかに救うか
6.国内完結型サプライチェーンの構築
7.いつ何時来るか分からない大規模災害への備え
8.これからの医療提供体制
9.巨大IT企業の社会的役割
10.人間にやさしいデジタル化

思いつくままに10項目程度の課題を列挙しましたが、
これらの問題の中でコロナ禍によって
特に深刻化してきたのが格差問題です。

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ビッグデータが作る未来。
しかし本当に大切なものは…
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各国政府は今まで新時代の産業育成のために
巨額な予算でテクノロジー産業の育成を
助成してきました。

半世紀ほど前には自宅のガレージを
事務所兼工場として細々起業した個人が
現在では天を衝くような様相を呈し、
ここにきてGAFA(Google/Apple/Facebook/Amazon)のような
巨大産業(これら4社での株価総額は600兆円以上であり、
なんと日本のGDPをも上回る)が世界中の情報や
データを集積して国家をも凌ぐ巨大な影響力を
持つようになりました。

集積したデータを活用し、私たちの
生活はとても便利なものになっています。
スマホひとつで生きていくことも可能な現代ですが、
今回のコロナ禍で我々が再認識しなければならない事は、
まず、人間の生存にとって必須な物資の
生産供給を行う技術者や労働者、
そして医療介護等の確保に欠かせない
医療介護従事者や清掃衛生業務従事者等の
いわゆるエッセンシャルワーカーの重要性を
しっかりと認識しなければいけないということです。

今の世界はあまりにも巨大テクノロジー企業経営者や
Youtuberなど、とにかく宝くじに当たった様な
人々を英雄視するような時代ですが、
日常的な生活や生存のために地道に働いている
勤労者を軽視するような風潮を蔓延させてはいけません。
それらの人々の勤労意欲を高める事が重要です。

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国だけでなく、社会全体で
貧困層や中間層の問題を考え
解決の道を探るべき
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今後の国家政策はごく少数の富裕層を
作り出すものではなく、貧困層の福祉政策と共に
中間所得層にも大きく配慮をすべきです。

国家の政策が社会の格差を
ますます拡大させることがあってはなりません。
今までのトリクルダウン政策
(富めるものが富めば、貧しい者にも
それなりのおこぼれがくるという経済仮説)は
全く絵に描いた餅に過ぎませんでした。

利益中心で税金さえ沢山払えば
それが社会貢献だとの時代は過ぎ去りつつあります。
(もっとも企業の中にはまだまだ
タックスヘイブン重視の
ところが多いのも事実ですが。)

特に雇用を減らすことによって
利益を上げる手法は前時代的です。
これからの企業貢献の指標は企業収益や
株価だけでなく新たに企業が何人雇用したか、
それによってどれだけ貧困層が減少したか、
中間層が安定したかによって
企業の価値や優劣を判断すべきだと思います。

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コロナに打ち勝ち、全ての人々が
希望を持てる、輝く未来のために
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人間を隔離し孤独化させるテクノロジーに
未来を委ねてしまうのか、
あるいは効率化のためにはテクノロジーの必要性は
重視するものの、まずは一人ひとりの尊厳を
大事にするのか、ある意味で現在我々は
分岐点に立っているのかもしれません。

コロナ禍後の世界を、毎日懸命に働き地道に
生活している国民が、まずは生涯安定した所得が得られ
諸々の不安から解放されて、安心して暮らせる
優しく希望のある社会にしていかなければなりません。

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