Law & Technology 別冊「知的財産紛争の最前線 №2」 | 知財弁護士の本棚

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企業法務を専門とする弁護士です(登録28年目)。特に、知的財産法と国際取引法(英文契約書)を得意としています。

ルネス総合法律事務所 弁護士 木村耕太郎

 先月(2016年7月)発売されたLaw & Technology 別冊「知的財産紛争の最前線 №2」 に、「営業秘密の著名侵害事例からみた不正競争防止法改正の経緯と今後の課題」と題する論説を寄稿しました。


 営業秘密侵害の著名な事例(裁判事例とは限らない)を題材に不正競争防止法の立法上の様々な論点を考えるというもので、判例よりも、新聞記事と審議会資料に主に依拠して執筆しました。法律論文としては特徴があると思います。内容はマニアックかもしれませんが、読み物として面白いように、分かりやすく書いたつもりです。


 「どうして誰も言わないのかな」と日頃から疑問に思っていたこと(新日鉄事件は提訴時に既に時効にかかっていたはず、など)を、率直に書かせていただきました。


 裁判所と弁護士会の意見交換会の記事も貴重ですので、ぜひお買い求めください。

 

 以下に、私の記事の見出しを紹介します。


1 はじめに


2 デンソー事件

(1)事案の概要

(2)取得行為の可罰化

(3)目的要件の緩和

(4)営業秘密管理の取組みへの影響


3 新日鉄事件

(1)事案の概要

(2)時効と除斥期間

(3)国際裁判管轄および準拠法

(4)推定規定の導入

(5)目的要件

(6)本件の意義


4 東芝事件

(1)事案の概要

(2)本件の意義


5 おわりに