きし輝くニッポンの? | 知財弁護士の本棚

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企業法務を専門とする弁護士です(登録30年目)。特に、知的財産法と国際取引法(英文契約書)を得意としています。

ルネス総合法律事務所 弁護士 木村耕太郎

 週刊文春の池田暁子(きょうこ)さんの連載が結構好きです。


 10月28日号で紹介されていた、小学生のころゴム跳びをしながら歌っていたという「きし」の歌があまりに強烈でした。


 「きし輝くニッポンの アメリカフランスヨーロッパ パッパッパーの300年 それで一千六百年 きしかりの 鐘が鳴りますキンコンカン」(「リパブリック讃歌」のメロディで)


 実は元歌があって、奉祝国民歌「紀元二千六百年」というもの(昭和15年)。「きし」は「金鵄(きんし)」だそうです。「金鵄輝く日本の」までは同じですが、後の歌詞が全然違う!


 池田さんは、実はうちの家内の小学校の同級生だそうで(世間は狭い)、雑誌を見せたところ、たしかにこのとおりだった、よく覚えてるねえと大受けでした。歌詞が意味不明でおかしいと思わなかったのかと聞いたところ、「歌詞の意味がわからないまま歌わされるという意味では校歌や国歌も同じ」だそうです。・・・同じか?


 どうも、元歌が全国でいろいろな形の替え歌になって継承されているようです。