夏の旅行 | 知財弁護士の本棚

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企業法務を専門とする弁護士です(登録30年目)。特に、知的財産法と国際取引法(英文契約書)を得意としています。

ルネス総合法律事務所 弁護士 木村耕太郎

 ベトナムのハノイに旅行に行ってきました。


 思いつきです。そんなに長く休めないので、そこそこ近場で、行ったことのないところで、治安がよいところというと、ベトナムになりました。


 ベトナムには果てしなく水田が広がっています。とても美しい光景です。ベトナムの米は輸出産業です(タイに次いで第2位の輸出量)。自給する量以上の米を作っているのはフランスの植民地政策によるものだと聞いたことがあります。水牛が引く農具で田を耕していました。田植えはすべて手作業だそうです。農作業をするのはほとんど女性で、男性は昼間から酒を飲んでおしゃべりをしているんだとか。ベトナム戦争当時の地雷が残っていて、ときどき農作業中の人が亡くなるそうです。


 街中には、コンビニもマクドナルドもありません(わずかにケンタッキー1軒とロッテリア2軒を発見)。天秤に果物を載せた行商人がゆったり歩いています。道路はあっても信号機が少なく、交差点にも信号がないことが多いので、道路を横断するのは勇気が要ります。ゆっくり、ゆっくり渡るのがコツだとか。


 地震がないので、建築はレンガを重ねてセメントで固めただけのものです。3階建ての、壁は黄色で屋根はオレンジ色の家に祖父母、両親とともに一家で住むというのが一つの典型的なパターンのようです。フランス文化の影響を受けているので、結構おしゃれです。


 自動車は高級品。日本車は日本で買うより2,3倍高いそうです(日本で150万円のカローラが400万円で売られているとのこと)。庶民の足はバイクですが、20万円くらいするそうです。東南アジアでは、110ccという日本にはないサイズのバイクが最も多いようです。


 総じて言うと、この国の人々はわりと幸せに暮らしているように見えました。これから豊かになっていくであろう国の明るさと言いますか。昭和30年代の日本は、ひょっとしてこんな感じだったかもしれません。アメリカなどと違って街中に物乞いや怪しい人がうろついたりといったこともありませんし、教育も行き届いている感じです。政治がいいのでしょうか。