少し前の話になるが、今月上旬に行われた高校選手権での出来事。
相手競技者が触れたボールがピッチを出ようとしている。
早くスローインをしようと選手がボールを拾い上げる。
ここで笛が鳴った。
ハンドリングの反則でタッチラインから相手チームの直接フリーキックとなった。
この写真のように、周りに誰もいない状態だったら多少早めにボールを拾っても誰にも迷惑がかからない。むしろプレー再開を早めることにつながり褒められてもよいだろう。
審判団もあまり細かく取らずお目こぼししてくれることも実際には多いのではないだろうか。
だから、しっかりと容赦なくハンドの反則を取ったのは珍しい。
私が副審をしていたときに一度同じようなケースに遭遇したことがある。しっかりハンドリングのアピールをさせていただいた。
「誰が見てもアウトオブプレーになるのだからいいじゃないか」と言われるかもしれないが、細かいところを取らずにいるとだんだんエスカレートしてきて「あのとき反則を取らなかったのにこれは取るのかい!」と文句を言い出しかねない。
私は今後もきっと旗を上げてアピールをするだろうと思う。