サッカー審判TIPS(752) 女子ワールドカップ開幕! | サッカー審判KenKenのブログ

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サッカー3級審判KenKenの審判経験記

サッカー女子ワールドカップが開幕した。

紆余曲折があったがNHKで中継されることになったのはご存知の通り。開幕戦のニュージーランド対ノルウェーも中継されたので録画して観戦した。

この試合は日本人女性審判3人のセットで裁く試合でもある。

山下、坊園、手代木の3人はJ1でも裁いたことがある審判セットだ。

ワールドカップ開幕戦の笛といえばブラジルワールドカップ開幕戦ブラジル対クロアチアを吹いた西村雄一さんを思い出す。

さて山下さん。ジャッジは納得のいくもので、CK時の位置取り争いに対しての毅然とした態度など好もしい。大会の判定基準を示すというプレッシャーのかかる開幕戦をうまくこなしたと思う。また、VAR判定の説明アナウンスも無難にこなした。

 

ところで気になったプレーがいくつかあった。そのうちの一つ。

前半、ノルウェー(白)が左足でクロスを上げようとしているところに追走してきたニュージーランドの選手が倒れ込みながら頭で防ごうとしている。

解説も、「地元開催だけあって気合が入っている」というような事を言っていたがこれは勇気あるプレーでもなんでもない。

「危険なプレー」として頭を出したほうが反則となる。自らを危険な目に遭わせることで反則となるのだ。

このクロスはキーパーにキャッチされてしまったが、私が主審だったら頭を出した位置でノルウェーの間接フリーキックだ。

 

 

日本は勝ち上がるとベスト8をかけた戦いでどちらかと当たる可能性がある。背が高く、強く、速いアマゾネスのような選手が多い両国は脅威である。