旗は上げたまま
ボールが縦に入る。
トップの選手が抜け出してボールをトラップ。
ここで旗が上がる。オフサイドだ。
ここまでは良い。
だが、主審が笛を吹くと同時にバサッと旗を降ろしてしまう副審がいる。
「え、そんな人いるの?」、あるいは「え、それじゃダメなの?」と思われる方に分かれるかもしれない。
お父さんコーチが割当てで出てきたときなど私は何度か遭遇したことがある。
その人は「オフサイドのときは旗をあげる」→「発生した位置を旗の角度で示す」と理解はしているので、
その動作をすればよいということなのだから何も悪いところはないと思っている。
私が行なっている一連の流れは以下のとおり。
「この選手にボールが出るかも。出たらオフサイドになるぞ」 (とターゲットになるプレーを予測)
↓
「ボールが出る」 (やっぱり出た、と確認)
↓
「止まって旗を上げる」 (走りながら旗を上げて、それから止まる人がいる。逆です)
↓
「主審を見る」 (こちらの合図に気づくかどうか観察)
↓
「主審が気づく」 (気づかずにプレーが流れた場合は旗を上げたままその場に留まる)
↓
「主審がオフサイドを採用し、笛を吹く」 (採用せずに流すこともある。旗を降ろせというシグナルが出るはず)
↓
「笛でプレーが止まり、選手たちが副審を見る」 (しばらく旗を上げたままにしておく)
※笛が鳴った瞬間に、俺の旗が採用された、と第1の任務完了と思い第2の任務である位置の指示に
直ちに移ってしまうことで冒頭の現象が起きる。
↓
「ボールを拾った競技者がこちらを見てからフィールドを3分割した位置を示す」
↓
「ボールがセットされプレー再開の準備が整う」
ここで旗を下ろし、次の監視に移る。
※ボールが静止していない状況で蹴るのを見かけたら旗を振る。「止まっていないボールを蹴ったけどプレー
の大勢に影響がないからいいか」と思わずにとりあえず振る。オフサイドは自陣から蹴るので得点につな
がるようなパスが直接送り込まれる可能性は低い。が、動いているボールを蹴ったのに流してしまっては
その後のプレー(ゴールキックやゴール近くのフリーキックなど)で「ボールを止めてから蹴ろう」という行動
につながりにくくなる。