サッカー審判TIPS(651)
無断入場
昨日の自チームのリーグ戦の試合。
リードされている我がチーム。後半残り数分。交代で入る選手が、早く入って攻撃参加したいため、出る選手
がまだこちらに向かって歩いているうちにピッチに入ってしまった。
主審に「まだだよ」と止められていったんタッチラインの外に出て、退出を待ってから再度入場をしたのだが
無情にもイエローカードを出されてしまった。
ルール通りの懲戒罰の適用だし、違反は違反なので仕方がない。ルールがわかっていない低学年の試合では
ないのだから交代で入る選手が悪いのだが、プレーに関係のない、悪質度の高くないことで警告をされてしまう
のはもったいない。
未然に防ぐ方法はなかったのだろうか。
このとき本部席は3人が座っていたのだが、交代用紙を記録用紙に記入していたり試合を見ていたり、ケータイ
をいじっていたりと交代の手続きに関わろうという人がいなかったのだ。
通常は本部担当が一人、交代選手と一緒にハーフウェーラインのところまで出て行って「主審!」と声をかけ、
交代で出る選手がタッチラインから出るまで入場しないようにコントロールするものだ。
オジサンリーグの運営では各チームが交代で本部を担当する。
自チームが本部を担当したときは選手交代の際には一緒に出て行って上記の手順を踏むし、どこのチームも
そうしている。交代選手単独でハーフラインまで歩かせ、主審を呼ばせ、入場させる、というのは手抜きと
言われても仕方がない。
ルール上は当然知っているべきことでも逸る気持ちでつい踏み入れてしまうことはあり得るので、こうして
儀式を行なってコントロールすることで無用な警告を出させないことも試合運営上必要なのだ。
この日はわがチームが本部担当割り当てだった。このような場合リーグでは「自チームが試合のときは
どこそこのチームが1試合分だけ本部をやる」という運用になっている。
なので「自分たちだったらこういう交代コントロールはしないのに代わりにやってる本部が手を抜いたな!」
という気持ちになる。
もちろん文句を言っても警告は取り消しにはならないし本部からのお詫びもない。
自分たちが本部を行なうときもそうだが、一時的に代理で本部をやるときも今回の交代コントロールという
事象に限らず手続きに抜けが無いように気をつけたい。