サッカー審判TIPS(642)
プレーオン
ファウルを受けた側に状況が有利に展開する場合、主審は「プレーオン」または「アドバンテージ」と発声し、両手を広げてシグナルを出す。
今まで、「プレーオン」と言って腕を上げて周囲に判断を示した後、わりとすぐに腕を下ろしてしまっていた。
しかし、「プレーオーン」と長く叫ぶ主審もいる。
ファウルを受けたあと、プレーが続いているときにどこまでアドバンテージを適用するかは主審の判断に任されている。もしパスが2、3回つながってチャンスが継続するようであればアドバンテージ適用のシグナルは完了だ。
しかし、ファウルをした側のチームがボールを取り返した場合など、予想したような有利な展開にならなかった場合は笛を吹いて試合をとめ、ファウルのあった場所に戻ってフリーキックで再開する。
ファウルを受けて有利な展開とはどこまでを指すのか。
ファウルを受けた選手が出したパスが前方の味方に通った場合はそのまま続ければよいだろう。
パスを受けた選手が次のパスを出してそれがカットされたような場合は迷う。
自分としては「プレーオーン」「アドバンテージ」と叫んでいる間に攻守が入れ替わってしまったような場合(パスを受けた選手のミスであったとしても)、プレーを止め戻ってFKを与えている。
もちろんケースバイケースだから必ずそうなってもいない。
経験豊富な方におうかがいしたいのだが、両手を挙げている時間内はチャンスが続くかどうか主審が見極めているよというやり方はありだろうか。
主審が手を下ろしたら、その直後に攻守が入れ替わってもロールバックしないというようにすればわかりやすいのではと思うのだが、まだ試してはいない。