サッカー審判TIPS(635) 袖の色 | サッカー審判KenKenのブログ

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サッカー審判TIPS(635)
袖の色

昨日、近隣少年団の主催する大会(といっても全6チームだが)に同行した。
各チームから審判を出し合って自チームとは別の予選リーグの審判を行なう、よくあるパターン。

さて、第1試合キックオフ5分前。集合の笛を吹くと両チームから選手が出てきて整列、用具チェックだ。
あれ?一方のチームはピンク、青、青のユニフォーム。しかもピンクの半袖の下から青のアンダーシャツが出ている。アップをしているときは、チームお揃いでピンクのTシャツを上に着ていて、試合になったらTシャツを脱いでオール青のユニフォームになるのかな、と思って見ていたのだがそうではなかった。
Tシャツの背中に番号とローマ字の名前がプリントされている。

ベンチの監督に「袖の色が上のほうと下のほうで違うので本来はまずいんですよ」と言ったが特にコメントなし。
まぁ、県大会とかの公式戦ではないし、しかもそのチームは本日のホストチーム。そこにこれ以上講釈をたれても面倒になるだけ。ここは大人の対応としてこのまま試合をすることにした。

せっかくグランドの線もきれいに引いてあり、ベンチや本部もちゃんと作っているのに残念だな。

しかし考えようによっては、全員が同じ色で臨んでいるので、袖の上部がピンク、下部が青の長袖のユニフォームだと思えば不都合は無いか。
もしそのような長袖のユニフォームを持つチームがあったとしたら、そのユニフォームを忘れた選手が青のアンダーシャツを着てピンクの半袖をその上から着たとしても、見かけ上はどの選手の色使いも同じになるので支障はない。上に着るシャツとアンダーシャツの色が違っているにもかかわらず合法になってしまう??

たとえば青い半袖シャツの下に青いアンダーを着ている選手とアンダーを着ずに肌を出している選手が混在するよりかえってわかりやすいかも。

全員が同じなら良いというのであれば、こんなケースはどうだ?
試合前に両チームのシャツの色が似ているからとコイントスをして負けた方がサブのユニフォームに着替えることにしたとしよう。
トスに負けたチームが、せっかく着た長袖を脱ぐのは面倒だからとその上からサブの半袖を重ねて着たとする。
袖の上部と下部の色は違うが全選手が同じならば相手チームとの区別は容易。ただし競技規則の「アンダーシャツはシャツの主たる色と同じ色でなければならない」は満たしていない。
(※シャツの色が似ているからコイントスをしたのであって、袖の下部の色は相変わらず相手チームと似た色なのかもしれない。どこまで識別が容易かはケースバイケースか)

なんてことを考えさせられたユニフォームだった。