サッカー審判TIPS(633) ビデオ判定? | サッカー審判KenKenのブログ

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サッカー審判TIPS(633)
ビデオ判定?

すでに大きな話題になっているがクラブW杯でビデオ判定が試験導入された。
そしてその適用が鹿島アントラーズvsアトレチコ・ナシオナルの試合でなされた。

詳細はあちこちで報道されているので書かないが、個人的にはビデオでの後からの判定を行うよりも追加副審を入れるなどの対策を打てばよかったのではないかと思う。
ジャッジのミスも含めて、そして審判が見えなかったプレーも含めてがサッカーであるという歴史でサッカーが行われてきたわけで、それを機械の目で精密に判定しようというのは少しの違和感を覚える。

W杯でのゴール・ノーゴールの判定。世界中でテレビ観戦されていてリプレイで何度でも確認されてしまう。
審判にとっては誤審のレッテルを貼られるのは避けたい。
あり得ないけど、もし自分がそのような舞台でジャッジをする立場だったら機械の助けを借りてより正確な判定をしたいと思うのだろうな。
FKの局地的な競り合いは審判の目がいくつあっても足りない。
ファウルを見つけても密集の中で犯人を特定するのは至難の業。
だからビデオ判定導入も仕方ないのか…。
ま、判定を覆すなら電光掲示板に表示して「この反則を取りました」と説明すべきだね。
相撲の物言いのあとで審判団が協議した結果をアナウンスするよね。そんなこともいずれ行われるのだろうか。
主審に語学力も求められるなぁ。

サッカーは世界大会から小学生の試合まで同じルールで行われる。
設備の貧弱なところでサッカーをやっている草の根には縁がない話だが、ハイテクの設備がなくても楽しめるスポーツがサッカーということは忘れないようにしてもらいたい。