サッカー審判TIPS(525) うるさいオヤジたち | サッカー審判KenKenのブログ

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サッカー3級審判KenKenの審判経験記

サッカー審判TIPS(525) うるさいオヤジたち
 
2013年初のブログとなります。
今年も例年のように天皇杯観戦で新年の幕を開けました。
女子サッカーのトーナメント戦の決勝が天皇杯の前座で行なわれていたのだが、今年からは天皇杯のみとなる。
(女子サッカーは12月下旬に「皇后杯」として決勝が行なわれた)
 
年明けからインフルエンザで寝込んだり、仕事で帰宅が深夜になったりで、なかなかブログを更新できませんでした。
サッカーの審判も1月はほとんどできずじまいでした。
 
そんな中、数少ない主審の試合ではそれなりにネタがあったので書いてみたいと思います。
 
Over50のリーグ戦。自分のチームの試合の前審判だったので主審を担当。
オッサン達は口がうるさいのは前から感じていたが(自分もそうか)、今回はちょっとしたトラブルがあった。
 
攻撃を受けてディフェンダーが後方からチャージ。
相手選手を倒した。すぐに笛を吹いてファウルを宣告。後方からのチャージなのでイエローカードを出すつもりで近寄る。
すると倒されたチームの選手たちが次から次へと口を開く。
「お~い」「イエローだよ」「カード、カード」うるさいったらありゃしない。
 
あんまりしつこく言われると天邪鬼のKenKenはカード出さなくなっちゃうよ。
そのうちの一人が(ファウルを受けた選手ではない)、KenKenの目の前でしつこく「警告だよ~」と言う。
KenKenだって人間だ。あまりにしつこいとプッツンしちゃう。
 
「判定は私がします。自分で決めないでください」と怒鳴る。
タッチラインの近くだったので双方のベンチにも聞こえたはず。
 
自分も含めたオッサン達はセルフジャッジをしてしまう機会が多い。
もちろん、それが割と正しいことも割と多いのも事実。
だが、信頼できる審判ならば正しい判定で、カードを出したりアドバンテージを取ったりしてゲームの進行をスムーズに行なうことができるのだ。
そういった信頼の気持ちを持ってもらえていない主審に対してのみ文句が出てくる、と考えればKenKenのそれまでの判定や動作が「お、この主審ならば任せても大丈夫だぞ」と思ってもらえるレベルに達していなかったのだと言える。
 
うるさいオッサン達には毅然と「判定は審判に任せなさい」と言うことも大切だ。
だが、権威をふりかざすだけでなく、「本当に自信を持ってそう言えるジャッジをしたか、信頼を勝ち取れる振る舞いだったか」という気持ちで臨むことも必要なのではと思った。
偉そうなこと書いたみたいだけどね。