サッカー審判TIPS(494) せっかくの好意が… | サッカー審判KenKenのブログ

サッカー審判KenKenのブログ

サッカー3級審判KenKenの審判経験記

サッカー審判TIPS(494)
 
せっかくの好意が…
 

これも先週の中学生の試合でのこと。
KenKenの見ているのと反対側タッチライン際でルーズボールを蹴り出したディフェンスの選手がその勢いのままボールを取りに行った。
相手ボールなのに偉いなーと思って見ていた。
すると、ボールを持って戻ってきたところで相手に渡す際にボーンと高く投げ上げてからピッチに戻ったのだ。
「あれ?あんなことやって…」という違和感を感じたところで笛が吹かれてイエローカードが出された。
KenKenの背後にあるベンチからも監督が「あいつ、あんな余計なことしよって」と怒りの声が聞かれた。
 
せっかくボールを取りに行ってあげたのに、最後のところで時間稼ぎをしてしまったばかりに警告されてしまう。
気の毒というか、お馬鹿なやつというか。まー残念だね。
 
時間を稼ぎたいのであれば高く投げ上げないで自分がピッチに入る前にポトリと落として置いていくくらいで十分であろう。
もし私が主審だったら、スローワーにまだ投げないように指示し、笛で再開させるなどの配慮をしてあげられたのだが。
 
良いことをしたからといって悪いことが帳消しになるわけではなく、逆に悪いことをしたばかりに良いことが帳消しになった事例だ。