サッカー審判TIPS(466)
「こんな勘違いも」
チームメイトに聞いた実際にあった話。
試合中にゴールキーパーが水を飲みたくなった。
ボールは中盤で味方がキープしている。
よし、この隙に、とゴール脇に置いてあるボトルを手にとって水を飲む。
フィールドからの「ボールが行ったぞー」の声であわててピッチ方向に振り向くとボールがこちらに向かって転がってくる。
ボトルを投げ出し、ボールをキャッチ。
しかし、実はこのボールは味方からバックパスされたものだったのである。
キーパーだけがバックパスと思っていなかった。
あまりにも明白なバックパスだったためなのか、誰もがあっけに取られ、何事もなかったようにキーパーがボールをキックしてプレーは続いたそうである。
当のキーパー君だけが事態を飲み込めていなかったそうだが、そこでなぜ主審が笛を吹かなかったか、相手チームがなぜ抗議をしなかったのか、今となっては知る由もないが、こんなこともあったのである。
ゴールライン上、タッチライン上で飲水をすることは、アウトオブプレーの際に行なうと記述がある。
インプレー中に飲水していて、そこにボールが来た場合にその選手はプレーをする状況にあるのか(プレーをしていいのか)どうか。
こういうことがあるから飲水はアウトオブプレーのときに、と定められているのであろう。