サッカー審判TIPS(433)
日韓戦PK考察
もう一昨日のことになるがサッカーアジアカップ準決勝、日本vs韓国が行なわれた。
前半、韓国が得たPKと延長前半に日本が得たPKを画像で考察してみる。
まず今野が朴智星(パクチソン)を倒したということで献上したPK。
前半、韓国が得たPKと延長前半に日本が得たPKを画像で考察してみる。
まず今野が朴智星(パクチソン)を倒したということで献上したPK。

写真では今野がパクの方を見てチャージに行っている。チャージそのものは肩で当たっているので正当なもののように見える。
しかしこの時ボールはパクの視線の先、まだ今野の頭上後方にある。
だからこのチャージは「無謀にまたは過剰な力でのチャージ」という判断をされたのだと思う。
正当な当たり方でもファウルを取られることがあるのだ。
しかしこの時今野がボールを見ていないということを15m後方で確認できた審判はスゴいと思う。

写真からわかるように岡崎がチャージを受けたのはペナルティエリアの僅かに外。
倒れたのはエリアに入った位置だ。ルールではファウルがあった地点からのフリーキックだ。倒れた位置からではない。
だが主審はPKを宣告。
まさか今野に対する微妙な判定への埋め合わせではなかろうがこちらも微妙な判定だった。
あえて言えば、岡崎にチャージしたままエリアに入り、ファウルチャージの状態がペナルティエリアのなかでも継続していたということなのだろう。(競技規則2010/2011、p.110より)
いずれにしても「チャージされて倒れたら笛を吹く」という点では一貫した判定ではなかっただろうか。