サッカー審判TIPS(348) 手の不正な使用を許すな | サッカー審判KenKenのブログ

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サッカー審判TIPS(348)

手の不正な使用を許すな

アジアカップ、日本vsバーレーン戦をテレビで見た。
後半、森本が途中出場。自分より背の高い選手にも負けないフィジカルの強さを見せてくれて、頼もしい。セリエAで屈強なDFとやりあっている効果か。

後半23分ごろ、トップを張る森本に後方から浮き球のパスが出てきた。
DFとの間にうまく身体を入れた森本だったがファウルの笛が吹かれてしまった。
観戦している立場としては「え~、吹くなよ。ファウルじゃないじゃん」というコメント。
ところがスロー再生で見ると、森本が相手選手のシャツをつかんでいる。

これはホールディングの反則だ。

この程度のシャツをつかむことが相手の動きを妨げるほどのファウルだろうかという疑問はあるにしても、動きの妨げ度合いはともかくホールディングには変わりがない。

Jリーグでは今シーズンは手の不正な使用やホールディングについて厳格に取るというアナウンスをしている。シーズン前に各チームにそのような講習をしているとも聞く。
その指針となるような出来事がゼロックススーパーカップであったそうだ。(KenKenは試合はテレビでも見ていない)
ペナルティエリア内で手を使って相手の動きを妨げたということでG大阪にPKが与えられたそうだ。

多少は手を使ってでも相手を止めなければ世界で通用しないという意見もあるものの、手を使うことを厳格に取っていかないとどんどんエスカレートしていくという懸念もある。
アルゼンチンあたりでこれを厳格に取るようになれば世界の潮流も手の不正使用を許すなという風潮になるのではないだろうか。(KenKenの偏見かもしれないが)