サッカー審判TIPS(262)
スローイン、線の踏み越え
先日の強風の日は、決勝戦以外にも副審の割り当てがあった。
このときに、線を踏み越えるファウルスローが数回あった。
しかも両方のチームが犯した。
意外とスローインをちゃんと教えていないのだなーと思った。
思えば、我がチームでも少年達に向かい合ってボールを投げさせスローインの練習をする。
しかしながら、その時に指導する言葉は「ボールは両手で均等な力で投げる」「頭の後ろから頭上を通して投げる」「体を向けた方向に投げる」と上半身にのみ注意をしたものである。
足元に関しては指導者もそれほど注意をしていないのではないだろうか。
もう一度復習しよう。
スローインのときは線を踏んでいてもいいのだ。
足の大部分がフィールド内に入っていてもかかとがラインにかかっていればOK。
ルールでは「ラインはフィールドの一部である」と言いながらもスローインのときはラインとその中とは区別される。
今回のファウルスローは、投げる前はかかとが線を踏んでいたのだが投げたときにかかとが上がりつま先立ちになりフィールド内に立って投げたような形になったことによるものだ。
投げた後につま先立ちになるのであればつま先で線を踏むようにして投げる、あるいはフィールドの外に立って投げるというようにすればよい。
副審としては、旗を上げてパタパタと振りファウルスローをアピールする。
この時、次にスローインを行なう方向を示す手で旗を上げる。
また、なぜファウルスローなのかを示すために片足をフィールド内に踏み出すジェスチャーを(私は)する。
という点に注意をしている。