サッカー審判TIPS(182) 主審に時間を聞く | サッカー審判KenKenのブログ

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サッカー審判TIPS(182)

主審に時間を聞く


日曜日(6月1日)の東京C区サッカー大会で主審を行なった。
試合中に選手から「審判、あと何分?」と尋ねられた。

さて、あなたならどうしますか?

私は「審判には教える義務はないのであそこにある時計を見て」とグランドの横に立つ時計を指差した。
ちょっと不親切なように思うが、ロスタイムを何分取るかということも含めて残り時間は主審の裁量によるのだから、ロスタイム表示タイミング以前に残り時間を一人にだけ教えるというのはフェアではないと考える。

試合開始時刻は事前にわかっているし、キックオフ時に時計を見ておけば残り時間がだいたいわかる。(普通はね)
私は、自分の試合のときはキックオフ時に会場の時計(たいてい大時計がある会場で試合をやれている)で時刻を確認するようにしている。
そして正確に知りたいときはベンチの味方に「あと何分?」と聞く。
決して主審や副審に残り時間を尋ねるような恥ずかしいことはしない。大人なら自分で時間管理しなくちゃ。
…な~んてね。


さて、試合中に残り時間を尋ねた選手の側のチームは前半残り5分を回ったあたりから「審判、まだ?」とか聞く選手がぼちぼち現れた。
なんでそんなに時間を気にするのかなと思っていたのだが、前半終了の笛を吹いてわかった。
連中、25分ハーフだと勘違いしていたのだ。(実際は30分ハーフ)

試合前に試合時間とキックオフ時刻をアタマに入れておくことは残り時間でのスタミナ配分やボール回し、アウトオブプレーでの時間の使い方などに関係してくるので、クレバーな試合運びをしたかったらこういうところにも気を配ってほしいものだ。

いずれにしても審判は選手からの質問に答える義務はないし、「えーと」と時計を見ているうちにプレーを見逃してしまっては本末転倒だ。

ただ、黙って無視するのも意地悪に思えるので、時計を指差すとか「ごめんね、教えられないんだ。自分で計算して」と言うとかしてはどうだろう。

皆さんはどうされているのでしょうか。