サッカー審判TIPS(176)
ボールウォッチャーはダメ
もう昨夜(5月18日夜)のことになるが、自分の試合での出来事。
我々のゴールから見て右側から相手コーナーキック。
ボールに合わせて走り込んでくるFWの選手をマークするためそいつにくっついていた私の喉元にヒジが炸裂した。
一瞬息ができなくなり、その場に倒れこむ。
しばらく倒れていたが相手チームも謝罪に来ないし、主審もおざなりの声かけをしただけ。
休憩も兼ねて少しの間、喉を押さえていたが、審判のレベルの低さと相手チームのフェアプレー精神の無さにあきれて抗議をする気持ちも失せてしまった。主審に文句を言っても、副審に「見ていたか」と聞いてもきっと何も変わらないと思ったのだ。
私は、コーナーキック時は(主審の場合)ペナルティエリアから少し左斜めに下がった場所で、ボールではなくゴール前の選手たちに注目するようにしている。
副審の場合は、蹴られたボールが空中でラインを越えていないかどうか確認する任務があるためゴール前ばかりに注目しているわけにはいかないが、副審側から左足でキックする場合や反対側のコーナーから右足で蹴られる場合は空中でラインを割る可能性は低いので、ゴール前の競り合いに視線を移しておくことを心がけている。
主審の場合、攻撃側から見て左からのコーナーキックの場合はボールがアークにかかるようにちゃんと置かれているか、守備側の選手が9.15mより近づいていないかを確認したらキッカーは見ずにゴール前に視線を移し、ポジションの取り合いを監視すべきだと思う。
ボールが蹴られる瞬間を見ていなくても選手達の動きを見ていればどのへんにボールが飛んでいくかわかるはずだ。それよりも、「相手の体を押さえていないか」、「ヒジを使っていないか」、「ボールを見ずに飛び掛っていないか」など見るべきものはたくさんある。
そして主審が見逃した行為でも副審側から確認できたことがあれば副審は積極的に旗を振り、シグナルを送るべきだ。
今回のヒジ打ちは外側で守っていた味方選手が「パチッ」と当たった音が聞こえたと言っていたくらいのものだ。音がしてディフェンダーの選手が倒れたら副審だって何かあったことはわかるだろう。
こいつもボールウォッチャーだったものと思われる。
このクソ相手チームに空中で後ろから押されて肩から落下した我がチームのボランチは救急車で運ばれ鎖骨骨折と判明した。消えてなくなれ、こんなやつら!