サッカー審判TIPS(90) 副審はときどき忙しい | サッカー審判KenKenのブログ

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サッカー審判TIPS(90)
 
副審はときどき忙しい


本日も昨日に引き続き、埼玉県4種新人戦の帯同審判を務めた。
今回は副審(A1)を担当。
一方的な試合だったので、前半はヒマだったが後半は忙しかった。

副審はある意味主審よりも忙しい。
本日の一方のチームは5年生なのに最終ラインの裏を狙う動きをする。

だからそのチームのディフェンスがボールを持つとこちらも緊張する。
前方にボールがフィードされる動きがあるとディフェンスラインをキープしに目玉を動かす。
そして、左FWがディフェンスラインを越えてボールを待っている。
よし、こいつにボールが出たら旗を上げてやろうと待ち構える。
ズドンと音がしてディフェンスからボールが蹴られた音がする。
よし、オフサイドだ!と思って視線を向けると左FWも動いているが、ボールに追いついたのは2列目から飛び出した別な選手。

これでは旗は上げられない。
「うまいなー」と思いつつボールを追い、ダッシュする。
ゴールキーパーがシュートをはじき、ディフェンダーがカバーに入る。
おっと!オフサイドラインはどこだ!
そう。ゴールキーパーの場所がオフサイドラインだ。
どうしてもフィールドプレーヤーがオフサイドラインという普段の風景に慣れているとキーパーがオフサイドラインという状況に違和感を覚える。
すぐに気持ちを切り替えて事なきを得た。

最終ラインの選手がずっと引き気味に守っているチームはある意味で楽だ。
だが小まめにラインの上げ下げをするチームはこちらも緊張を強いられる。
そしてそういう動きをするチームは副審がちゃんと見ていてくれることを前提としているのだから、ボンクラの副審が担当している時は戦術を変えないといけない。
ベンチも「お、きょうの副審は●●だからちゃんと判定してくれるだろう」という読みを入れてディフェンスラインに指示していることと思う。
「ちゃんと判定してくれる」審判となるように精進したいものだ。
(地元の少年団に「信頼できる審判」と思ってもらえないとこの先の地元の生活にもかかわるのだから)