サッカー審判TIPS(79) 警告は伝わらなければ意味が無い | サッカー審判KenKenのブログ

サッカー審判KenKenのブログ

サッカー3級審判KenKenの審判経験記

サッカー審判TIPS(79)

警告は伝わらなければ意味が無い


本日の試合での出来事。
私は選手で出場。
スルーパスに飛び出した相手選手を追いかける。このまま抜けたらキーパーと1対1。やむなく斜め後ろからボールを目掛けて(ここ大事)スライディングタックル。
しかし相手選手がボールをつつくのが一瞬早く、私の足はボールに触れず相手選手の足をひっかけて倒すことになった。
笛が吹かれた。
倒れた相手に「ごめん。ボールに届かなかった。」と謝り手を差し出す。
ありがたいことにそれほど怒っていなかった。
急いで下がって最終ラインにつく。


試合が終わってからミーティングをやっているときに「いやー、イエローカード出るかと思ったけど何も言われなかったよ」と言ったら、「KenKenさん、何言ってるの。警告出てたよ。レッド出されても文句言えなかったんじゃない? あのあとも別なプレーで相手と押し合いやっててヒヤヒヤしたよ」と言われた。
「あれ?俺、何も言われなかったから警告出たこと知らなかったよ。」

そうなのだ。
話を聞くと、主審はどうも私の背中に向かってそう~っとカードを出していたらしい。

ダメ!それでは。


だいたい、警告に値するファウルをした選手は早いところ主審のいるところから遠ざかろうとする。
カードを出すなら、その選手を呼びつけてこちらを向かせなければならない。
胸を張り毅然とした態度でカードを高く差し出し警告を宣言しなければならない。
こんな当たり前のことができない主審がいるのだ。
まさか自分がそんなことに巻き込まれるとは思わなかった。


警告も退場もセレモニーなのだからちゃんと手順を踏んで提示するようにしなければならない。