木村悠オフィシャルブログ Powred by Ameba
  • 20Mar
    • 元統一チャンピオン田口良一が持つ執念と殺気【インタビュー前編】

      Yahooニュースで掲載中!元統一チャンピオン田口良一が持つ執念と殺気【インタビュー前編】(木村悠) - Y!ニュースhttps://news.yahoo.co.jp/byline/kimurayu/20190313-00117458/ View this post on Instagram バスツアー満員御礼! いよいよ明日!!岐阜で注目の試合! 3階級王者の田中恒成VS元統一王者の田口良一の防衛戦! 今回は岐阜まで日帰りのバスツアーを企画! お陰様で30名を超える参加者の方が集まり、大変盛り上がりそうです^_^ ゲストには、ロバートの山本博さん、 ポリスボクサーの杉田ダイスケ選手が参加! 車内では、様々な企画をしているので楽しみですね! また、Yahooニュースで田口選手の意気込みをインタビューしてます。 田口選手からの意外な告白、 モンスター井上尚弥選手との対戦秘話など、 盛りだくさんな内容です! いつもありがとうございます。 念願の一戦へ!田口良一が3階級王者 田中恒成に挑戦【インタビュー後編】 (木村悠) - Y!ニュース https://news.yahoo.co.jp/byline/kimurayu/20190315-00117461/ #Yahoo #Yahooニュース #バスツアー #木村悠 #ボクシング #岐阜 #田中恒成 #田口良一 #boxing #ライバル A post shared by 木村 悠 Yu Kimura (@kimura.yu) on Mar 15, 2019 at 5:48am PDT

  • 02Jan
    • メイウェザーVS那須川天心 越えられなかった体重の壁

       年末に行われた総合格闘技RIZINで、ボクシングの元世界5階級王者フロイド・メイウェザーとキックボクシングのチャンピオンで神童と呼ばれる那須川天心が、3分3回のボクシングルールでのエキシビションマッチで対戦した。メイウェザーを本気にさせた天心の左ストレート メイウェザーは、試合が始まるまで終始ご機嫌でリラックスしているようだった。入場から国歌斉唱などの試合前のセレモニーでも、笑顔を見せていた。大舞台を何度も経験しているメイウェザーからは、王者の余裕を感じさせた。 1R開始すると試合中にも関わらず不気味な笑顔を見せながら、ジャブをつき天心との距離を縮めていった。天心も思った以上の体格差とメイウェザーのオーラを感じたのか、手が出ない。プレッシャーを掛けてくるメイウェザーに対して、圧倒されているようだった。 1Rの40秒過ぎ、メイウェザーが出した右ストレートに対して、サウスポースタイルの天心がカウンターの左ストレートを放った。このパンチを機にメイウェザーの目の色が代わり本気モードに変わっていった。メイウェザーの超人的なディフェンス このストレートは当たったかのように見えた。しかし、後でVTRで確認すると寸前のところでパンチを交わしていた。これには驚いた。天心の渾身を込めたカウンターは、どんぴしゃりのタイミングだった。しかし、メイウェザーは一瞬の体さばきで、寸前のところでパンチをかわしていた。 普通ならもらっている、そんな絶妙なタイミングで打ったパンチだった。でも、メイウェザーには当たらないのだ。完璧なディフェンスの勘が体に染み付いているのだろう。 ボクシング界のトップの選手がいくら打っても当たらないのも納得だ。メイウェザーがボクシング界のレジェンドと言われる所以は、この超人的なディフェンス力にある。その後はメイウェザーもギアを変えていって、天心に襲いかかっていった。越えられなかった階級の壁 やはり階級の壁は大きかった。前日の計量で天心が62.1キロ、メイウェザーは66.7キロで、契約体重の66.7キロをクリアしたと発表されている。約4.6キロの体重差だが、それ以上にその差を感じた。 その体重で戦い続けたメイウェザーは、やはりパワーも段違いだった。上下へのコンビネーション、相手を惑わすフェイントやパンチの打ち分けなど超一流の技術も光った。 パンチでのKOも多い天心だが、パンチしか使えないボクシングルールとキックありのキックルールでは大きく異なる。メイウェザーも天心のパンチを受けてみて、これなら大丈夫だと感じたのだろう。怖さが無いので、どんどんプレッシャーを掛け前に出ていった。 生涯で一度もダウン経験が無いという天心も、流石にメイウェザーのパンチには耐えらえなかった。メイウェザーが放った左フックが完全に効いてしまって最初のダウンとなる。その後は2度のダウンを追加され、TKOで試合ストップとなった。天心もリングの上で、越えられない体重という壁を大きく感じただろう。果たして良い経験になったのだろうか 確かに今回のように、非常に注目が集まる大きな舞台で試合ができた経験は大きい。しかし、ダメージを考えると、危険だったことを否めない。また、肉体的なダメージは体を休めれば回復するが、ダウンを喫した経験は体が覚えてしまう。一度倒れると倒れグセがついてしまう事もある。 ボクサーでも不死身のように強かった選手が、一度ダウンを経験してから打たれ弱くなってしまう場面を何度も見てきた。一度KOされると脳が覚えてしまい、倒れやすくなる。打たれ強さは鍛えられないのだ。 天心はこれまで生涯無敗を貫いてきた。それが選手としての大きな自信になっていただろう。そのため今回の試合結果が、いい意味でも悪い意味でも転機となる可能性は否めない。 今回の試合の経験がどうなっていくかは、今後の彼次第だ。しかし、ボクシング界のレジェンドに、勇敢に立ち向かっていった勇気は素晴らしい。ボクシングに転向する可能性もあるので、今後の彼に注目だ。こちらの記事はYAHOOニュースで掲載されました!https://news.yahoo.co.jp/byline/kimurayu/20190101-00109810/木村悠の取材、出演、講演、寄稿依頼などお問い合わせはこちらからhttp://y-kimura.com/contact/木村悠ツイッターhttps://twitter.com/kim1123y

  • 20Dec
    • カネロが圧勝で3階級制覇達成 3度のダウンはすべて急所へのボディ打ち

      カネロが圧勝で3階級制覇達成 ボクシングのWBAスーパーミドル級タイトルマッチが15日(日本時間16日)にアメリカのニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで行われた。ミドル級2団体王者のサウル・“カネロ”・アルバレス(メキシコ)がミドル級からひとつ階級を上げて、王者のロッキー・フィールディング(英国)と戦った。この試合では王者のロッキーが185cmの長身に対して、下の階級から上げてきたカネロは173cmとなる。そのため両者の体格差がキーポイントとなった。結果的にはカネロが体格差を物ともせず、計4度のダウンを奪う圧勝劇で3ラウンドTKO勝利。3階級制覇を達成した。しかも、3度のダウンはすべて急所であるレバーへのボディ打ちで相手をリングに沈めた。階級を上げることで体格、リーチ、パワーが変わってくる ボクシングは階級別に分かれている。一番下の階級は、ミニマム級 で105ポンド(47.61キログラム)、そこから軽量級は2キロ前後で階級が変わっていく。最重量級の無差別級のヘビー級まで17の階級に分かれている。ひとつ階級が変わるだけで、体格やリーチ、パンチ力、耐久力などが大きく変わってくる。階級を変えることで、無敵だったチャンピオンが勝てなくなる事がボクシング界では珍しくない。そのためボクサーは勝つために過酷な減量をして、少しでも体重を落として軽い階級で戦おうとする。今回のカネロの場合は主戦場であるミドル級の160ポンド(72.57キログラムまで)から、スーパーミドル級の168 ポンド(76.20キログラムまで)にひとつ階級を上げてのチャレンジとなった。ミドル級でも小柄な部類に入るカネロが、スーパーミドル級で、しかも身長差が12cmもあるロッキーにどう戦うかが注目された。身長やリーチを超えたカネロの戦い 階級を変えて一番の大きな違いになるのは身長とリーチ差だ。リーチが長いと自分のパンチが当たる距離で、相手のパンチが当たらない間合いで戦える。そのため、ボクシングではリーチがある方が有利に戦える。また相手の身長が高いとパンチを当てる的が高くなるため、強いパンチを打ち込みにくくなる。上に打つより下に打ち降ろす方が強いパンチを打ち込める。そのためボクシングでは、基本的にはリーチや、背が高い方が有利と言われている。しかし、これはあくまで一般常識的な話であり、必ずしも背が高い=有利とは言えないところがボクシングの奥深いところだ。カネロの場合は前に出る圧力と鋭い踏み込みがあるので、相手との距離を一気に潰してパンチを打ち込むことに優れている。今回の試合でも前に出ることで相手の距離を潰し、自分の得意な距離に持ち込み強いパンチを打ち込んでいた。いくら鍛えても効いてしまうレバーブロー 前に出る選手は相手のリーチを殺して戦うことができる。ボクシングは距離感のスポーツだが、中に入り込むことで自分のパンチが当たり、相手のパンチが伸びきる前の位置で打つことができる。しかし、相手の中に入り込むのは被弾も覚悟しなければならないので、勇気がいることでもある。今回の試合でも前に出るカネロに対してロッキーは下がって対応していた。ボクシングの場合は基本的には前に出る選手の方が強い。前進しながらパンチを打ち込むのに対して、下がりながらパンチを出すのは難しい。また下がりながら動く動作はスタミナを著しく消耗する。そのため今回の試合のように前に出るカネロと下がるロッキーのような試合展開になると、長身のロッキーは、どんどんペースを握られ、カネロのペースになっていく。また、カネロはメキシカン特有のボディ打ちが非常にうまい。上下の打ち分けが非常に巧みなので、意識が散らされてパンチをもらってしまう。急所であるボディブローは腹筋をいくら鍛えていても効いてしまうのだ。適切なタイミングでボディをもらうと、どんなに強い選手でも倒れてしまう。今回の試合でも4度のうち3度のダウンは、すべて急所であるレバーブローであり、メキシカンが得意とするパンチだった。中重量級の中心は間違いなくカネロ 今回のカネロは圧倒的なボクシングでスーパーミドル級のタイトルを獲得した。前回のゴロフキンとの試合に勝ったことが相当な自信になったのだろう。ゴロフキンはパウンド・フォー・パウンド(階級を越えたボクシング界最強ランキング)でも上位のランキングにつけていた。その選手に勝ったことで、知名度でも人気面でも頭ひとつ抜けた存在になった。ボクサーに自信は不可欠だ。自分のボクシングに自信を持っている時は独特のオーラが出る。その雰囲気に対戦相手も圧倒される。そのため今ノリに乗っているカネロが負けるのは想像できない。気になる今後については、5月にリングに戻ってくるようだ。ミドル級に戻ってゴロフキンとの再戦か、それとも他団体のIBF世界ミドル級王者のダニエル・ジェイコブスとの対戦か。はたまたスーパーミドル級のタイトルを防衛していくのか。今後の相手や階級選定も非常に注目だ。層が厚い中重量級の中心は間違いなくカネロだ。しばらくは、彼を中心に進んでいくだろう。こちらの記事はYAHOOニュースで掲載されました!https://news.yahoo.co.jp/byline/kimurayu/20181217-00107893/木村悠の取材、出演、講演、寄稿依頼などお問い合わせはこちらからhttp://y-kimura.com/contact/木村悠ツイッターhttps://twitter.com/kim1123y

  • 09Dec
    • メイウェザー天心 ボクシングルールで8オンスグローブのメイウェザーは危険

      12月7日にアメリカ・ネバダ州ラスベガスのフロイド・メイウェザーのボクシングジムで、大晦日に対戦する那須川天心が公開練習を行った。その後に双方出席しての記者会見が行われた。 また、ルールが正式発表され攻撃はパンチのみのボクシングルールとなる。試合時間は3分3ラウンドで両者とも8オンスグローブを着用する。気になる契約体重は147ポンド(66.67kg)以下で、判定決着はないためジャッジはなし。そのため公式記録には残らない。体重差が、10キロ近くあるにも関わらずグローブハンデもなく、両者とも同じ8オンスのグローブを着用する。天心にとって主戦場ではない初めてのボクシングルールでの試合は、不利なルールで行うこととなった。ハンデがないことがハンデになる戦い 今回の試合のルールで気になったのは両者の体重差だ。通常ボクシングの試合で10キロ近くの体重差で試合をすることは、ほぼ無いだろう。ウエイトがかなり違うのにも関わらず、同じ8オンスのグローブでグローブハンデはなし。そこにかなりの不平等差を感じた。エキシビジョンであるのなら、体重差を考慮して、せめてグローブハンデだけでもと思ったが、両者同じ重さのグローブで対戦することが発表された。しかも、ウェルター級の試合で8オンスはあまりにも危険すぎる。通常ボクシングの試合では、グローブはプロの試合の場合、男子はミニマム級からスーパーライト級まで片方8オンス(227グラム)、ウェルター級からヘビー級までが10オンス(283.5グラム)で戦う。僅か2オンス(56グラム)の違いだがその差は大きい。小さくて軽いグローブの方がスピードが載った強いパンチを打つことができる。そのためボクサーはできれば軽いグローブで試合を行いたい。その方が有利に戦えるからだ。それは百戦錬磨のメイウェザーでも同じことだ。メイウェザーのこれまでの戦歴を見てみると興味深い事実がある。階級を上げて一気にKO率が下がったメイウェザー メイウェザーのキャリアを見るとスーパーフェザー級スーパーウェルター級まで5階級を制覇している。フェザー級からライト級時代は8オンスのグローブで戦っていた。階級を上げてウェルター級に転向してからは、ルールで10オンスのグローブで戦っている。ライト級からウェルター級に階級を上げてからメイウェザーのKO率がぐんと低くなっているのだ。メイウェザーの戦績は50戦無敗で、そのうちの27試合がKOで決着がついている。KO率にすると54%だ。決してKOが多いわけではないが、ここに興味深いデータがある。スーパーライト級までの8オンスで試合をしていた時期は、KO率がぐんと高くなるのだ。フェザー級、ライト級時代では35試合戦っており24のKO勝ちがある。KO率にすると70%でそれなりにKOが多い部類に入る。しかし、階級を上げてウェルター級以上での試合になると、15試合のうちKOは3試合しかない。KO率は一気に20%に下がる。しかも、このうちの2試合はブレイク直後のパンチで反則スレスレでKO勝ちした試合(ビクター・オルティス戦)と、ボクサーではない総合格闘家の選手(コナー・マクレガー戦)とボクシングルールで戦った試合である。ウェルター級時代にまともにKOした試合は、イギリスのリッキー・ハットン戦くらいしかない。ライト級時代とウェルター級時代のKO率の差を考えると、グローブの大きさも相互関係がないとは言えないだろう。現に階級を上げてからメイウェザーは好戦的ではなくなり、ディフェンシブな選手となった。グローブは軽い方が有利に戦える。少しでも重いとその重さを支えるためにエネルギーを使うし、打つ時も力を必要とする。軽くなればなるほど、スピードも増しパンチの衝撃度は間違いなく増す。8オンスで戦っていたライト級時代のメイウェザーはKO率も高くパンチ力があったと言われていただけに、今回の試合でまともにメイウェザーのパンチを食らったらかなり危険である。将来がある選手だけに怪我が心配 体重差10キロの今回の試合は賛否両論はあるだろう。しかし、メイウェザーは誰もが戦いたいボクサーであるのは事実だ。誰よりも稼ぎその知名度はボクシング界に留まらず、世界的に抜群の影響力がある。全てのアスリートの中で1試合で300億以上稼げる選手は、メイウェザー以外にまずいないだろう。なので、メイウェザーと試合をすれば、彼と戦った選手として一気に知名度は上がるし、選手としての価値も大きく高まる。そう考えると主催者のRIZINがメイウェザーに用意したと噂される10億円以上のファイトマネーも、RIZINの知名度UPや広告、宣伝費としてはペイできるのかもしれない。しかし、無理なマッチメークで選手を潰すことだけは避けてほしい。天心は日本の格闘技界の中心の選手になりつつある。まだ若く将来性が期待されているだけに、怪我だけには気をつけてもらいたい。メイウェザー自身はボクシングは引退していてエンターテイメントに重きを置いているといっているので、どこまで本気で仕上げてくるかは不明だ。しかし、天心のパンチでメイウェザーがヒヤッとするところも見たいのも事実だ。平成最後の大晦日となるが、公式の記録には残らないが、人々の脳裏に記憶される熱いファイトを期待したい。こちらの記事はYAHOOニュースで掲載されました!https://news.yahoo.co.jp/byline/kimurayu/20181208-00106975/木村悠の取材、出演、講演、寄稿依頼などお問い合わせはこちらからhttp://y-kimura.com/contact/木村悠ツイッターhttps://twitter.com/kim1123y

  • 06Dec
    • 世界チャンピオンの苦悩と葛藤 村田諒太が現役続行を表明

      ボクシングの前WBA世界ミドル級王者村田諒太(32=帝拳)が現役続行を表明した。4日所属の帝拳ジムで会見し、自ら現役を続ける意向を明らかにした。村田は10月20日にアメリカのラスベガスで行われた2度目の防衛戦で指名挑戦者の同級1位ロブ・ブラント(28)に0―3の判定負け。世界戦で敗北したあと進退について保留していた。世界チャンピオンはボクサーのゴール 前回のブラント戦から1ヶ月半ほどたち、村田諒太が現役続行を表明。ラスベガスの舞台に立ちタイトルを失った落胆は非常に大きかっただろう。ボクサーにとって世界チャンピオンはゴールでもある。ボクシングを始めてから誰もが憧れ、目標とするのが世界チャンピオンだ。憧れの世界タイトルのリングに立ち、その栄冠を勝ちとった喜びは何ものにも代えることはできない。その目標を達成した瞬間は、最高の喜びを感じられるが、その後もボクシングロードは続く。自分がタイトル保持者を狙う立場から、今度は同階級のボクサーから狙われる立場に変わる。チャレンジする立場から、守る立場へと変わることで、試合へのモチベーションや戦い方も含めて大きく変わってくる。ボクシングは挑戦するより、守る立場の方が難しいとも言われる。私自身もそうだったが、キャリアのハイライトでもある世界王者になった後に、その先の目標を見つけるのは難しい。言葉では次の目標を口にしても、それが実際に自分が腹落ちして心から発しているかは、正直なところ本人にもわからないだろう。毎回挑戦者が120%に仕上げてくる チャンピオンとなり防衛戦になると、どんな相手でも死に物狂いで向かってくる。おそらく、チャンピオンになりたくない選手など、ボクサーの中にはいないだろう。チャレンジャーには、次のチャンスはいつ訪れるかわからない。だからこそ目の前のチャンスを掴むために、相手は普段の120%増しで仕上げてくる。今回のブラントもそうだったが、入念に村田を研究してきており、想像以上にタフで物凄い手数だった。どんなボクサーでも世界タイトル戦は夢の舞台だ。だからこそ試合への覚悟と意気込みもノンタイトル戦とは比較ができない。タイトルマッチのリングに立つと毎試合、相手の殺気や気迫を感じるものだ。そのプレッシャーの中でタイトルを防衛し、勝ち続けるのは並大抵のことではない。相手の気持ちを上回らないと気迫に飲み込まれてしまう。最近は長く防衛をすることより、階級を上げたりするチャレンジも増えたが、それほど守る立場でい続けるのは難しいことなのだ。今回の村田の場合もブラントに判定で負けたが、これが逆の立場で挑戦者とチャンピオンが入れ替わっていたら、同じ結果にならなかったのでは、とも思う。ボクシングは最終的には自分との戦いだ。苦しい時に自分を奮い立たせてくれるのは、試合に必ず勝ちたいという意気込みと決して諦めない強い覚悟になる。ボクサーのピークと年齢 20代でチャンピオンになるのと30代でチャンピオンになるのもまた違う。ボクサーのピークは30代前後だろう。世界的に見ても20代で活躍している選手が多く、30代後半になってピークのパフォーマンスを維持している選手は少ない。それだけ若い選手の方が体力的にも有利であり、戦うモチベーションは高い。以前、元世界王者の選手と対談をする機会があったが、その選手が年齢によるゴール設定について興味深い話を聞かせてくれた。20代中頃であれば、まだまだ体力的にも伸びる余地はあるし、世界チャンピオンになってからがスタートとなり、その後のキャリアも描きやすい。何度防衛するか、何個ベルトを獲るか、また、何階級制覇するかなど夢は広がる。しかし、30代前後になると、あと何年現役でできるか、何試合できるかを考える。若い頃に比べて試合のペースも落ちてくるし、負けたら次は無い、背水の陣で試合に臨んでいくことになる。今後の村田諒太 村田の場合も年齢的なことも踏まえて、これからがボクシングキャリアの集大成となるだろう。本人も「あの試合が自分のボクシングの集大成で良いのか、という気持ちが湧いてきました」と話すように、ボクシング人生を賭けた最終章となっていくだろう。しかし、これまでの経歴として、オリンピックで日本人で前人未到のミドル級での金メダリスト、プロでも層が厚いミドル級で世界チャンピオンという偉業を成し遂げている。大きな結果を残してきて、ボクシング界に多大なる貢献をしてきた。村田本人はプロ意識が非常に高く、日本ボクシング界に自分が何ができるかを、常に考えているようだ。しかし、もう十分すぎるほどボクシング界に多大なる貢献を果たしてきているだろう。人柄も良く人気もあって知名度も高い。ボクサーの枠を超えて、全てのアスリートを代表するような選手になっていると思う。それほど村田の影響力は強い。これからは自分のために、自分が納得する形でリングに上がって、悔いなく現役生活を全うして欲しい。村田にはたくさんの夢を与えてもらった。村田のリングでの姿をまた観られることが非常に嬉しく思う。こちらの記事はYAHOOニュースで掲載されました!https://news.yahoo.co.jp/byline/kimurayu/20181205-00106555/木村悠の取材、出演、講演、寄稿依頼などお問い合わせはこちらからhttp://y-kimura.com/contact/木村悠ツイッターhttps://twitter.com/kim1123y

  • 04Dec
    • ダイヤモンドレフト炸裂 硬い拳を持つ清水聡がKO防衛 来年の世界挑戦へ近づく

       プロボクシング東洋太平洋フェザー級タイトルマッチ12回戦が3日、東京・後楽園ホールで行われた。ロンドン五輪でバンタム級銅メダルの、東洋太平洋フェザー級チャンピオンの清水聡(32=大橋)が同級6位の上原拓哉(23=アポロ)と対戦した。挑戦者の上原も16戦全勝(10KO)で無敗レコードだ。注目の無敗対決となり今回は清水の苦戦も予想された。しかし、2ラウンド目に清水の打ち下ろしのワンツーが決まり上原がダウン。その後はキレのあるパンチでダウンを追加し、上原を圧倒した。計4度のダウンを奪って3ラウンド1分26秒にTKO勝ちとなった。予想以上に圧巻のパフォーマンスで、あっという間に決着がつき、清水の強さが際立った試合となった。清水はプロデビューから8勝8KOの連勝を記録しパーフェクトレコードを更新した。他の長身の選手と違う特徴 清水の特徴はフェザー級では珍しい180cmに近い身長と、左構えのサウスポーのスタイルだ。普通はそれだけ身長があると、相手との距離を取ってリーチを活かした長距離のボクシングを展開する。しかし清水は高いKO率からも分かる通り、どんどん積極的に前に出てプレッシャーをかけていく。相手としたら、ただでさえサウスポーはやりづらいのに、前にガンガン出てくるので面食らうのだろう。また、近い距離になると高い位置からの打ち下ろしのストレートが飛んで来るのでひとたまりもない。接近戦では身長差があり高さがあるので、清水の顔にパンチが届きにくい。このように相手にとっては非常にやりづらく、理にかなったスタイルを展開している。また清水は、細い体からは考えられないKO率100%を誇るパンチ力が武器だ。ボクシングではKO率が高いパンチャーは3種類に分けられる。キレとパワーと硬さ ハードパンチャーの種類は違う ハードパンチャーというとパンチの強さに目が行きがちだが、必ずしもパンチのパワー=KOには結びつかないのがボクシングだ。KO率が高い選手にはそれぞれ特徴がある。まずは、1発のパンチが破壊力があり、パワーで相手を倒すパワーパンチャータイプだ。こういった選手は拳に体重を載せる技術に優れていて、全体重が拳に乗って強力なパンチを打つ。例にあげると井上尚弥選手や内山高志選手だ。パンチ力で相手を圧倒し、KO率も非常に高くシンプルに強い。次にキレやタイミングで倒すタイミングパンチャータイプた。ボクシングは必ずしも強いパンチで倒れるとは限らない。パンチが強くても、そのパンチが見えていたり、予測できたりすると相手も対応することができる。しかし、いいタイミングや予測できない見えないパンチを急所にもらうと、強いパンチでなくても倒れてしまう。試合を見ていてそんなに強く当たっていないのに倒れている場合は、タイミングで倒しているケースが多い。このタイプは井岡一翔選手やワシル・ロマチェンコ(世界最速の3階級制覇王者)などが当てはまる。最後に今回の清水のように、硬いパンチを打つハードパンチャータイプだ。このパンチはハンマーで殴られているようなパンチでもの凄く痛い。相手からしたらジャブもストレートも硬くて効かせられるので非常に嫌なタイプだ。そんなに強くないパンチでも相手の顔を腫らしてしまう事ができる。硬い拳は持って生まれてくるようなもので、才能による部分が大きい。現に清水のパンチは物凄く硬いようだ。ダイヤモンドレフトのニックネームもダイヤモンドのように硬いところから、つけられているのだろう。以前インタビューで聞いたことがあるが、清水は骨が硬いらしく、それがパンチを硬くしているようだ。強い骨を持っているようで、ハードパンチャーにありがちな拳を痛めることもないようだ。このようにハードパンチャーといえども3種類に分けられるが、この3種類を組み合わせて複合的なパンチを打つ選手も多い。来年は清水聡にとって勝負の年となる 今回の試合に勝ったことで世界挑戦にも一歩前進だ。現在の清水の世界ランキングはWBCが6位、IBFが3位と世界挑戦は射程圏にある。しかし、中量級であるフェザー級は、海外でも人気が高くなかなかチャンスが訪れない。清水はアマチュア時代には現在の世界チャンピオンや、そのレベルの選手とも戦っている。プロでのキャリアはまだ10戦に満たないが、アマチュアでは2大会連続でオリンピックに出場しており、ロンドンでは銅メダルを獲得している。アマチュア戦績も170戦 150勝 (70KO・RSC)と豊富な戦績と実績がある。いつ世界戦が決まってもいい位置付けにいるのではないだろうか。来年は清水にとっても勝負の年となりそうだ。15歳から始めたボクシングは、自分に取っての相棒で一生の付き合いです。と語っていた。本人も「今までで、一番良い内容。まだ良くなります。来年は世界挑戦する」と試合後に意気込みを語っていた。そんな清水が世界挑戦する日も近いのではないだろうか。勝負の年となる来年の清水聡に注目だ。こちらの記事はYAHOOニュースで掲載されました!https://news.yahoo.co.jp/byline/kimurayu/20181204-00106522/木村悠の取材、出演、講演、寄稿依頼などお問い合わせはこちらからhttp://y-kimura.com/contact/木村悠ツイッターhttps://twitter.com/kim1123y

  • 03Dec
    • 全勝のヘビー級対決ワイルダーとフューリーはドロー 同級は大混戦に!

      全勝同士のヘビー級対決がついに実現した。KO率98%を誇るWBC王者デオンテイ・ワイルダー(米)と元3団体統一王者タイソン・フューリー(英)のWBC世界ヘビー級タイトルマッチが、12月1日に(日本時間2日)アメリカのロサンゼルスにあるステープルズ・センターで行われた。今回は試合前から両者がトラッシュトークで罵り合いファンの期待を大いに盛り上げていた。ワイルダーは来年に統一王者のアンソニー・ジョシュア(現WBAスーパー・IBF・WBO世界ヘビー級統一王者)との対戦の交渉が進んでいる。このカードが現在のボクシング界で最も待望されている試合であるだけにこの試合の結果に大きな注目が集まった。体重が関係ない無差別級の戦い ボクシングは階級制に分かれている。ひとつ階級が違うだけで、パンチ力やパワーが大きく変わってくる。しかし、ボクシングで唯一体重が関係しないのが、無差別級のヘビー級だ。ヘビー級は一時期ウクライナ出身のクリチコ兄弟が王座を独占していた。2m近くの体格を活かし、地味だが負けないボクシングを展開し誰もがその牙城を崩せなかった。ボクシングの本場であるアメリカ人にタイトル保持者がいないので、どうしてもヘビー級の盛り上がりに欠けていた。しかし、クリチコ兄弟が引退してヘビー級に新たなスターが出てきた。ロンドンオリンピック金メダリストで現在統一チャンピオンのアンソニージョシュア(英)と、今回試合が行われたWBC王者のワイルダーだ。タイプは違うが、どちらも非常にKO率が高く好戦的でファンの人気も高い。共に無敗でスター候補となり対戦の実現に大きな注目を集めている。しかし、今回のワイルダーの相手もあなどれない。イギリス人のタイソン・フューリーである。フューリーも戦績は26戦26勝(19KO)無敗だ。フューリーは長らくへビー級王者に君臨してきたクリチコを判定で下し、WBAスーパー、IBF、WBOの3団体統一王座を獲得した。しかし、その後にドーピング問題や私生活のトラブルでブランクがあった。ここ最近復帰を果たし、このトップ戦線に加わってきた。現在ヘビー級では無敗の3人が君臨しており、その中の三つ巴の戦いの一つが今回実現した。ボクシングと階級 ヘビー級は無差別級のため(200ポンド以上90.72kg~無制限)体重制限がない。今回の前日計量ではワイルダーが96.3kgに対してフューリーは116.3kgである。前日の計量で20キロの差がある。無差別級のヘビー級になると、必ずしも重い方が有利とはいえない。体重が重くなればパンチは重くなるがスピードが落ちる。また重い体を動かすためには、その分エネルギーを使う。そのため体重制限がなくても、自分のベストウェイトに仕上げることが望まれる。現在のヘビー級のチャンピオンである、ジョシュアとワイルダーもスピードを活かしたボクシングでヘビー級でありながら、スピーディーなボクシングを展開する。ヘビー級になると体格やパワー重視で技術とスピードが乏しい選手もいるがこの2人は違う。パワー系のワイルダーに対し、技術が高いジョシュア。どちらもKO率が高くスリリングな試合をする。一方今回のワイルダーの対戦相手であるフューリーは一時期体重が170kgもあったようだが、復帰して連勝を重ね今回の試合に向けてシェイプアップしてきた。フューリーは技術力が高い選手でボクシングがうまい。また特徴として、口撃がうまく試合前から相手をののしってその場を盛り上げる。今回もお互いに会見の時からKO宣言が飛び出したり、あわや乱闘に発展する騒動となるなど試合前から注目を集めていた。事前のオッズでは3-2でワイルダーが有利だったが、オッズも接近しており、どちらが勝つか読めない好ファイトが期待されていた。パワーのワイルダーか巧みな試合運びのフューリーか 試合の方は激闘となった。前半はワイルダーの攻勢が目立ちペースを握っていった。しかし、途中からフューリーのジャブが活きてきてワイルダーの空振りが目立つ。フューリーがポイントを挽回していって中盤からペースを握り試合が進んでいった。しかし、フューリーにペースが傾きかけてきた9ラウンドにワイルダーの右が炸裂。ワイルダーが得意の右でダウンを奪う。チャンスとばかりにワイルダーも強打を振り回すが、フューリーが巧みなボディワークでパンチを殺していく。次のラウンドではワイルダーが少し打ち疲れ、フューリーがまたペースを挽回していった。そして試合は最終ラウンドへ。それまでのポイントも非常に競っていたので、このラウンドがキーポイントとなった。ラウンド中盤でワイルダーの右と返しの左フックが決まりフューリーがダウン。これはもう決まったといえるベストショットだった。しかしフューリーは立ってきて、その後に見せ場も作った。ダウンを奪ったのはワイルダーだが、後半の試合運びはフューリがペースを握っていて非常に微妙なラウンドとなった。判定は三者三様のドロー。(115-111ワイルダー、114-110フューリー、113-113ドロー)非常に勝敗をつけるのが難しいジャッジ泣かせの試合となった。混戦となったヘビー級戦線 今回の試合の結果次第で統一王者のジョシュアとワイルダーとのヘビー級4団体統一戦の実現が期待されていた。そのためファンにはもどかしい結果となった。しかし、ボクシングはライバルがいるからこそ盛り上がる。今回の試合ではフューリーが予想以上に頑張りを見せ評価を上げた試合だった。この三者の対決がますますヘビー級を盛り上げていくだろう。モハメドアリ、マイクタイソンしかり最重量級のヘビー級の人気は高い。ヘビー級が盛り上がれば、ボクシング界全体にも注目が集まる。ジョシュアはイギリスで非常に人気が高く10万人近くの会場を満員にする集客力がある。ジョシュアとワイルダーは来年の4月に対戦するとの報道もあるが、今回の試合結果がどのように作用するかに注目だ。両者がベストの時に試合が実現することを期待したい。こちらの記事はYAHOOニュースで掲載されました!https://news.yahoo.co.jp/byline/kimurayu/20181203-00106267/木村悠の取材、出演、講演、寄稿依頼などお問い合わせはこちらからhttp://y-kimura.com/contact/木村悠ツイッターhttps://twitter.com/kim1123y

    • どうなるアマチュアボクシング 五輪存続か?除外か?来年の6月に最終判断

      国際オリンピック委員会(IOC)は30日から東京都内で理事会を開き、国際ボクシング協会 (AIBA)の組織運営に問題を抱えるボクシングについて、2020年東京五輪の実施競技やIOC承認団体からの除外を含めて審議した。理事会は2日間の日程で、12月1日には東京五輪の大会組織委員会が準備状況を報告する予定だった。しかし、結論は持ち越しとなり、国際ボクシング協会(AIBA)の組織運営を調査することを決めた。東京五輪での実施については、来年6月の総会で最終判断する方針を固めた。そこでボクシングの処遇が決まる見込みだ。プロボクシングとアマチュアボクシング ボクシング競技はプロとアマチュアに分けられる。オリンピック競技として開催されるのはアマチュアボクシングとなる。プロアマは競技性そのものが違いルールが異なる。アマチュアの試合のルールは3分3ラウンド形式で行われる。プロは最長で12ラウンド行われるのに対してアマチュアは試合時間が短い。そのためアマチュアの試合は展開が非常に早くスピーディーだ。戦略や戦術など作戦を立てて戦うプロに対して、個人の身体能力や技術に秀でている選手が勝つ。プロのようにノックアウトは少ないが、攻防の切り替えが速くテンポがいいのであっという間に終わる。どちらかというと玄人好みになるが、アマのトップ選手の技術は非常にレベルが高く見応えもある。また、プロの試合は興行となるが、アマチュアの試合はトーナメント形式の試合となる。アマチュアボクサーは年間のスケジュールが決められていて、県やブロック予選を勝ち抜いて全国大会に出場する。オリンピックに出場するには国内で勝ち抜き、海外でのアジア枠を獲るか、世界選手権で上位入賞する必要がある。開催国の場合は、開催国枠が用意されているため予選は免除される。アマチュアから始めるケースが多い そもそもボクシングを始めるケースはプロのジムで始めるケースと高校の部活で始めるケースに分けられる。プロを目指している選手も、いきなりプロになるのではなく、初めはアマチュアで経験を積むことが多い。プロは年間に3~4試合するのに対して、アマチュアは年に20試合前後ある。そのためアマチュアに進むことで実践のキャリアを積むことができる。アマチュアのトーナメントで勝ち進む事でそれが実績となり、プロに転向する時に大きな注目を集める。最近はアマチュアからプロに転向するケースも増えてきており、僅かなプロキャリアで世界チャンピオンになるケースも多い。現在プロで活躍している、井上尚弥選手や日本最短で3階級制覇を果たした田中恒成選手などはプロ入り後、2年足らずで世界王者に輝いている。そのベースにはアマチュアでの豊富な実績があったからといえるだろう。五輪メダリストと世界チャンピオン 世界に目を向けても、これまで数々の世界チャンピオンがオリンピックの舞台で活躍している。オリンピック後にプロデビューをして、プロでも大きな成功を収めている。例えば有名なところでは以下の選手達がいる。・モハメド・アリ(元WBA・WBC統一世界ヘビー級王者)ローマオリンピック(1960)ライトヘビー級金メダル・オスカー・デ・ラ・ホーヤ(史上初の6階級制覇王者)バルセロナオリンピック(1992)ライト級金メダル・フロイド・メイウェザー(史上初の無敗で5階級制覇)アトランタオリンピック(1996)フェザー級銅メダル・ワシル・ロマチェンコ(現役 世界最速の3階級制覇王者)北京オリンピック(2008)フェザー級金メダル、ロンドンオリンピック(2012)ライト級金メダル・アンソニー・ジョシュア(現役 WBAスーパー・IBF・WBO世界ヘビー級統一王)ロンドンオリンピック(2012)スーパーヘビー級金メダルこのようにアマチュアで活躍することで注目を浴び、その後にプロに転向することで破格の待遇でプロ入りしているケースが多い。そのため五輪に出場し、そこでメダリストになることがボクサーにとって大きな目標となる。もちろんプロがない国もあるので、その選手達はオリンピックでのメダル獲得を目標にしている。競技の存続に関わる問題 アマチュアとプロで統括団体は分かれているが、お互いに持ちつ持たれつのところは多い。近年ではアマのプロ選手の解禁も進んでいる。リオオリンピックではプロの元世界王者も出場を果たしている。日本でも東京五輪でボクシング競技が実施されれば、元プロ選手の出場が認められる話も進んでいる。今回、国際ボクシング協会 (AIBA)の組織運営に問題を抱えるとのことで、ボクシング競技がオリンピックでどうなるか審議されている。しかし、出場を目指している選手達の夢の舞台を応援するためにも存続してほしい。五輪でのボクシング競技は100年以上も続く伝統競技でもあるので、その存続意義は大きいだろう。また、テレビ局が支払う莫大な放映権料無くして五輪開催はあり得ない。欧米のテレビ局にとってもボクシングは欠かすことのできないコンテンツだけに、今後の結果に注目が集まる。もし、来年の調査結果で除外されることがあれば、アマチュア、プロともにボクシング界には大打撃になる。そうならないためにも、今後の動向が注目される。ボクシング競技が東京オリンピックで実施され、日本選手が活躍する舞台をぜひ観たいものだ。こちらの記事はYAHOOニュースで掲載されました!https://news.yahoo.co.jp/byline/kimurayu/20181201-00106012/木村悠の取材、出演、講演、寄稿依頼などお問い合わせはこちらからhttp://y-kimura.com/contact/木村悠ツイッターhttps://twitter.com/kim1123y

  • 01Dec
    • メイウェザーを本気にさせられるか 那須川天心の挑戦

      ボクシングの5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(米国)と“神童”と呼ばれるキックボクサー那須川天心が12月31日に開催する総合格闘技イベント「RIZIN.14」で対戦する。試合は3分3ラウンドのエキシビションマッチとなり、蹴りなしのボクシングルールで行われる予定だ。キックボクサー那須川天心のパンチはボクシングで百戦錬磨のメイウェザーにはたして当たるのだろうか。ボクシングとキックボクシングの違い ボクシングとキックボクシングの大きな違いは蹴りがあるかないかだ。互いのルールが異なるので戦い方も大きく変わってくる。ハッキリ言ってボクサーは蹴られたら弱い。ローキックなど蹴られ慣れてないので、もらったら対応できない。足はフットワークとして使うのみなので、その生命線を攻撃されたら崩れていく。またキックボクシングもKOの多くはパンチで決まるが、それは蹴りという要素が加わることで防御の対応が変わってくるからだ。パンチだけでなく蹴りもあるので、どうしても意識が分散される。攻撃手段が多彩になればなるほどKOも生まれやすい。キックボクサーでパンチでKOしている選手でも、ボクシングルールになると通じなくなるケースも多い。蹴りがあるという前提でのパンチの使い方とパンチだけしかない中でのパンチの使い方は大きく異なるからだ。ボクサーとしての那須川天心 那須川天心という選手はキックボクサーではあるがボクサーとしての能力も高い。そのファイトスタイルから非常に引き出しが多く攻撃のバリエーションが多彩な選手だ。私も現役時代に実戦練習のスパーリングをした経験がある。その当時私は日本チャンピオンだったが、彼はまだ高校に進学したばかりだったと思う。非常に距離感が優れていて自分のパンチが当たる距離と相手のパンチが当たらない距離を熟知していた。その時で既にボクサーと対等に戦える技術を兼ね備えていて驚いたものだ。相手がそれなりのボクサーでも面白い戦いが見られると思うが、今回は相手がパウンド・フォー・パウンドNo.1(全階級通じてNo.1)と呼ばれるメイウェザーとなるので分が悪い。トップクラスのボクサーでも、メイウェザーを捕まえるのは至難の業だ。メイウェザーは非常に目が良くてディフェンス能力に優れ、なかなかパンチを当てさせないボクサーだからだ。独自のタイミングで打てばチャンスがある チャンスがあるとしたらキックボクシングをベースとした独自のタイミングで戦う事だ。実はボクサー同士というのはタイミングが読みやすい。1ラウンド戦えば大体相手のタイミングやパンチの軌道が読めてくる。しかし、他の競技の選手や素人に近い選手と手を合わせると非常にパンチの軌道が読みにくい。ボクサーならこのタイミングでこうくるというセオリーが、まったく通じないのだ。天心もボクサーとは違ったタイミングや軌道でパンチが打てると思う。なのでボクサーが持っていない独自のタイミングでパンチを打てばメイウェザーに当てるチャンスはあるだろう。短いラウンドの方が有利 世界戦を経験しているボクサーは長いラウンドの戦いに慣れている。3分12ラウンドの戦いの中で、前半、中盤、後半の戦略を決めて戦う。長い方が疲れると思われがちだが、必ずしもそうとも言い切れない。3分3ラウンドだと非常に密度が濃い戦いになる。前半からかなり速いペースで試合が進み12ラウンドを想定した戦いとは大きく異なる。メイウェザーの試合を見ると特に1,2ラウンドは無理をしないで距離感やタイミングを計るケースが多い。中盤から後半にかけてペースをつかみ盤石の戦いに持ち込んでいく。必ずしも前半が強いわけではない。逆に天心は5ラウンド以下の短いラウンドに慣れていると思うし、その中での戦い方に熟知しているという点では有利だ。また、メイウェザーは実戦から遠ざかっているのも大きなハンデとなる。練習と本番は違う。観客が見ている雰囲気や一発勝負の独特の緊張感は試合にしかない。どんな練習をしても本番は再現できない。前回の試合から一年以上もリングに立っていない影響は少なからず出るだろう。体重差を埋めるルールの制定がポイントになる メイウェザーに不利な要素をあげてみたが、それでもかなり厳しい戦いになるだろう。やはり体重差がありすぎる。天心は前回の試合では57キロ級で試合をしていた。ボクシングでいうとフェザー級 / 126ポンド(57.15キログラム)以下に該当する。対するメイウェザーはスーパー・ウェルター級 / 154ポンド(69.85キログラム)以下を主戦場として戦っていた。10キロ以上体重が離れていたら、いいタイミングでパンチが入っても効かせることは難しいのではないだろうか。私も経験があるが下の階級の選手のパンチはそこまで効かない。それほどボクシングは体重差が大きなハンデとなる。せめてグローブの大きさを変えるなりグローブハンデだけでもあったほうがいい。相手のグローブが大きくなればその分ダメージは少なくなる。エキシビションとはいえ体重差があるのならせめてもその差を埋めるルール制定が必要だ。個人的には日本でメイウェザーを見られるのは楽しみだが、どうせなら本気のメイウェザーが見たい。試合はどちらが勝つか分からないからこそハラハラドキドキする。そのためにも公平なルールであってほしいところだ。平成最後の大晦日に那須川天心がメイウェザーを本気にさせる姿が見たいものだ!こちらの記事はYAHOOニュースで掲載されました!https://news.yahoo.co.jp/byline/kimurayu/20181125-00105232/木村悠の取材、出演、寄稿、講演依頼などお問い合わせはこちらからhttp://y-kimura.com/contact/木村悠ツイッターhttps://twitter.com/kim1123y

    • マニー・パッキャオ来年1月防衛戦 その後に見据えるビッグマッチとは 

       WBA世界ウェルター級王者のマニー・パッキャオ(比)が来年1月19日、ラスベガスで世界4階級制覇王者のエイドリアン・ブローナー(米)と初防衛戦を行うことが19日に発表された。パッキャオは、今年7月にマレーシアでルーカス・マティセ(亜)を7回TKOで破り世界王座へ復帰した。この試合に勝てば、5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(米)との再戦が浮上する可能性もある。パッキャオとメイウェザーは今年9月に日本で偶然鉢合わせして、メイウェザーも「復帰して戦う」と対戦を匂わせていた。パッキャオは「ブローナーも侮れない。メイウェザーの話をする前にまずはこの試合」と言っている。パフォーマンスを取り戻した前回の試合 パッキャオは前回の試合でマレーシア・クアラルンプールで強打のマティセにTKO勝ちをして王座に復帰している。サウスポースタイルからの出入りで的確なパンチを決めて9年ぶりのKO勝ちを決めた。衰えが心配されてきたが、今回はコンディションを作ってきてパッキャオらしい攻めを見せて勝利に繋げた。まだまだパッキャオは強いと思わせるファイトだった。この試合ではパッキャオの動きが良かったからか、相手のマティセは初めから呑まれているようだった。選手の自信は相手にも伝わる。それが脅威となって相手も攻めるに攻めきれないのだ。このレベルの選手になると、いかに自分のパフォーマンスを発揮できる環境を作れるのかに限る。この試合では長年コンビを組んでいたフレディ・ローチとのコンビを解消して、長らくパッキャオをプロモートしていたボブアラム率いるトップランク社との契約も終了して新たな体制でスタートした。それが功を奏したのか迫力のあるボクシングを披露してKO勝利に繋げていった。鋭い踏み込みからの脅威の左ストレート パッキャオの持ち味はサウスポースタイルから放たれる左ストレートだ。この左ストレートを軸に相手をなぎ倒してきた。特徴的なのは足の踏み込みだ。パンチは手で打つのではなく下半身で打つ。後ろ足の蹴り足から前足の軸足に体重移動して体全体でパンチを打つ。パッキャオの足を見ていると時おり宙に浮いている時もあるくらいで、そのぐらい体重が乗ったパンチは破壊力抜群だ。フライ級から上げて来たパッキャオだが、その驚異の左ストレートで階級を上げても勝ち続けてきた。蹴り足から踏み込んだ時に前足に全体重を乗せてパンチを打ち込んでいる。踏み込みが早いから気づいたらパッキャオの左ストレートが飛んできていて距離が測れないのだ。近年の試合ではこの踏み込みの衰えがみられKO勝ちが途絶えていたが、前回の試合ではその鋭い踏み込みが戻って来たように思えた。対戦相手の問題児エイドリアン・ブローナーとは 今回の相手のエイドリアン・ブローナーは決して侮れない選手だ。長らく中重量級のトップ戦線で活躍していて世界4階級制覇王者でもある実力者だ。ただ度重なる問題を起こしThe Problem(問題児、厄介者)というあだ名がついている通りリング外でも注目を集める。もっと真面目にボクシングに打ち込んでいれば中重量級のトップに立てるポテンシャルを持っているだけにその素行の悪さが悔やまれる。パッキャオ有利の予想が多いが、ブローナーにとってもキャリアでもう一華を咲かせるチャンスのため意地を見せてくるのではないだろうか。技術レベルが非常に高い選手なので簡単な試合にはならないだろう。再戦あるか!?パッキャオとメイウェザー パッキャオはこの試合の先には当然メイウェザーとの試合も視野に入れているだろう。今年の9月にパッキャオとメイウェザーは日本での来日中にイベントで偶然鉢合わせしている。その時も両者のSNSの投稿で対戦を呼びかけていたので実現も近いかもしれない。パッキャオも年齢的には間も無く40歳となりボクサーとしてのキャリアも終盤を迎えている。数々の名勝負を繰り広げてきたパッキャオだが最後にもうひと試合ビッグマッチにこぎ着けたいだろう。そうなると、やはりその相手はメイウェザーしかいない。メイウェザーも来年にリング復帰を果たすと噂されるだけに最後の一稼ぎに乗り気のようだ。ただ40歳オーバーの選手がまだまだ現役でその業界のトップにい続けるというのも何ともいえないところだ。ボクシング界が今後も盛り上がるためにも若くてスター性を持ったヒーローの誕生が待たれる。何にせよ再浮上したパッキャオの今後のパフォーマンスに期待したい。こちらの記事はYAHOOニュースで掲載されました!https://news.yahoo.co.jp/byline/kimurayu/20181122-00104944/木村悠の取材、出演、講演、寄稿依頼などお問い合わせはこちらからhttp://y-kimura.com/contact/木村悠ツイッターhttps://twitter.com/kim1123y

    • アマ日本一を決める全日本選手権 BSで生放送、ゲストは井上尚弥の豪華さ

      アマチュアボクシングの頂点を決める全日本ボクシング選手権が11月18日(日) に茨城県の県立水戸桜ノ牧高校常北校で行われる。東京オリンピックの代表権を賭けて8階級の選手が対決する。今年は、全階級が生中継で放送される(11月18日(日) 午前11:00~NHKBS1)以前はダイジェストでの録画放送のみだった全日本選手権だが、今年は生放送で行われるとあって選手のモチベーションも高まるだろう。そして、ゲストには、WBA世界バンタム級王者・井上尚弥選手が出演する。以前では考えられなかったプロの現役王者のゲスト出演とあって、プロアマ問題が長引く時代から大きな試みと言える。今年の夏に大きな話題となったアマチュアボクシングだが、会長が変わり新しい体制がスタートした。アマチュアボクシングで一番大きな大会 この大会には私自身も学生時代に3度出場した。アマチュアボクシングは高校生の少年と大学生以上の成年に分けられる。私は大学の一年生の時に優勝した経験を持つが、その後はライバルに勝つことができずオリンピック出場の夢も絶たれた。今回の大会では私の母校の選手も出場している。ミドル級の森脇唯人は法政大学の後輩にあたり、バンタム級の堤駿斗は習志野高校の後輩にあたる。二人とも去年の全日本選手権で優勝しており今回は連覇がかかり注目されている。(残念ながら堤は1回戦で右手を骨折してしまい棄権となった)今年はアマチュアボクシングが大きな転換点を迎えることになった。世間を騒がした日本ボクシング連盟のアマチュアボクシング問題は予想以上にマスコミに取り上げられた。一般の人にも強く印象に大きな話題となった。アマチュアとプロの違い そもそもボクシングというとプロの世界に注目が集まるが、アマチュアとプロはルールが大きく違う。アマチュアとプロの一番の大きな違いは試合時間である。プロの世界はタイトル戦となると3分12ラウンドで戦う。それに対してアマチュアボクシングは3分3ラウンドだ。プロに比べて競技時間が圧倒的に短い。そのため展開が非常にスピーディーで攻防の切り替わりが激しい。中身が濃くて目が離せないのだ。また、試合に使うグローブもプロとは違い相手を効かせることができない。そのためプロのようにKO勝ちが少なく、ほとんどの試合が判定で決着が着く。またトーナメントになると試合が連日行われ毎日計量がある。私の時もそうだったが連戦が続くため毎日が減量との戦いだ。試合が終わった直後に減量着を着用して縄跳びを飛んで汗を出していた。プロは1回計量をクリアしてしまえばいくらでも体重を増やせるが、アマは翌日の朝に毎回計量があるため体重を調整しなければならない。プロ以上に体重調整が非常に難しいのである。プロボクサーでもトップアマに勝つのは難しい プロとアマと言うとプロの方が優れていると思われがちだが、必ずともそうとは言い切れない。私もアマ時代に何人ものプロの現役世界王者とスパーリング(実戦練習)を行った。短いラウンドだと大学生だった私でも互角以上に戦える。プロは長丁場に対してアマは短い。マラソンと短距離走ぐらいの競技性の違いがある。そのため短いラウンドに慣れているアマ選手はプロよりも優位に戦える。私が所属していたジムにも大学生がスパーリングに来ていたが、トップアマになるとプロの日本ランカークラスでは相手にならないことも多い。短いラウンドだとアマの方が優位に戦えるのだ。東京五輪ではプロも解禁される予定だが、必ずしもプロの選手が勝ち進めるとは限らない。チャンピオンクラスでもトップアマに勝つのは相当ハードルが高い。プロの選手がアマチュアのゲスト出演するのは異例 プロボクシングとアマチュアボクシングには大きな壁がある。選手の引き抜きなどの問題でアマチュア側がプロとの交流を禁止していた。有望な選手がどんどんプロに転向していくため選手が育たないのだ。そんな事もあり長らく鎖国状態となっていた。そんな歴史があるだけに今回の井上の抜擢は大きい。プロのトップクラスのチャンピオンがゲスト出演するのは異例でもありインパクトもデカイ。私が学生時代の時などはプロのジムで練習をするのもタブーとされていた。新しい体制になりどんどん新しい取り組みもスタートしている。選手ファーストで競技が盛り上がり活躍の場を広げてほしい。2020年の東京五輪に向けて 今回の全日本選手権はオリンピック選考の大きな柱となる。この試合に勝つか負けるかで選手生命が大きく変わってくるだろう。まだボクシング競技はオリンピックの正式種目にはなっていない。12月のIOC理事会(東京)で今後の措置が協議される予定という。オリンピック競技から除外されてしまったらプロアマ総じて大打撃になる。今の選手達が出場できれば、複数階級でのメダル獲得も夢ではない。それほどいい逸材が揃っていてレベルが高い。そうならないためにも現在は署名活動などを通じて協力していきたいと思う。何にせよ今回の結果が今後の選手の運命に大きく左右するので注目の試合だ。非常にレベルが高いので生放送の試合をぜひ観ていただきたい。こちらの記事はYAHOOニュースで掲載されました!https://news.yahoo.co.jp/byline/kimurayu/20181117-00104494/木村悠の取材、出演、講演依頼などお問い合わせはこちらからhttp://y-kimura.com/contact/木村悠ツイッターhttps://twitter.com/kim1123y

  • 28Nov
    • まだまだ安心できないメイウェザー 実現に6年かかった試合も

      大晦日に開催される格闘技イベント『RIZIN』にメイウェザーと32戦無敗の天才キックボクサー・那須川天心(20)の対戦がいったん11月5日に発表された。しかし、その3日後にメイウェザーが更新したインスタグラムでメイウェザーは公式対戦には一度も同意していないと主張した。試合の開催が危ぶまれたがその後、RIZINの榊原実行委員長がメイウェザーと共に収まる写真をSNSにアップし「フロイド・メイウェザー選手とのミスアンダースタンディング(誤解)は解決しました。彼は12月31日大晦日にRIZIN.14のリングで那須川天心選手と対決します。詳細は日本に戻った時に記者会見で話させて頂きます」とツイッター上でつぶやいた。日本でも大々的に報道されたこの騒動の行方はいったいどうなってしまうのか。二転三転するお騒がせなメイウェザーは日本での試合に来るのだろうか。公式試合とエキシビションの違い 事の発端となったのはメイウェザーが下記のように書いたことから始まった。「3分3回のエキシビションマッチで、純粋にエンターテインメントで公式戦ではなく、世界への中継もないと聞いていた」と載せている。メイウェザーは一度リングに上がると1試合で何百億も稼ぐ。そんな彼を公式のリングに上げるのは簡単な事ではないのだ。巨額のマネーが動くビッグファイト以外には、なかなか試合に出ない。今回のエキシビションマッチとは、公式記録としない公開演技や模範試合を意味する。そのためエキシビジョンマッチと公式試合は全然捉えられ方が違う。要はスパーリングをして大金を稼げるならとメイウェザーも承諾したのだろう。細かいルールは未定だが、公式試合として記録されずに練習試合のようなスパーリングでうん十億も稼げるなら誰だってやりたいだろう。しかし、それが公式試合となると話が全く変わる。50戦無敗のレコードからあるように、メイウェザーは負けない事で価値を保っている。勝ちにこだわり続けて勝利を積み上げてきた。相手がキックボクサーだろうと何であろうと無敗記録を守り抜きたいのだ。そこにメイウェザーの価値がある。例えどんな状況でも万が一負ける事でもあったら商品価値が大きく変わってくるだろう。しかも相手が世界的に無名な選手とあればなおさらだ。そのためメイウェザーはあくまでエキシビションマッチにこだわり今回の発言に繋がったのだろう。メイウェザーとの交渉は一筋縄ではいかないのは、過去の事例からも大いに察知される。世紀の一戦も実現まで6年かかる ボクシングの世紀の一戦と言われるメイウェザー対パッキャオの試合も実現まで多くの時間を要した。この一戦は2009年から交渉がスタートした。しかし、両者の条件面や「薬物検査の方法」「ファイトマネー等の収益分配方法」「パッキャオのプロモーターであるトップランク社CEOボブ・アラムとメイウェザーの長年の確執」「試合を中継するアメリカのテレビ局HBOとショウタイムの放映権問題」などの5つが最大の要因となり、なかなか実現に至らなかった。ようやく試合が決まったのは6年後の2015年だ。パッキャオの連勝が止まったのもあり、お互いがピークの時に観たかったとの声が多く聞かれたがメイウェザーが一切交渉で妥協せず、なかなか実現に至らなかったのだ。これまでも日にちが決まり報道されるが、その度に幾度となる障害に阻まれ試合が決裂していったケースが多くある。今後のメイウェザービジネスの布石なのか 今回の件からもわかるようにメイウェザーは常に自分がキングでいたいのだ。試合も交渉も興行でも自分がトップ。そうでないと試合をやらない。少しでも気に入らないことがあるとプイとそっぽを向いてしまう。ある意味感情的で子供みたいな一面もある。いい意味で自分を貫き悪い意味ではわがままなのも事実だ。非常に手の掛かる選手だが、その分莫大な金額を動かすのは事実だ。メイウェザーパッキャオ戦は実現まで5年近く。前回のメイウェザーとマクレガーの復帰戦も経緯を考えると2年ほどかかっている。その2試合だけでPPV販売数を900万件近く売上げておりファイトマネーも500億円以上を稼いだとも言われている。そんなメイウェザーがこの短期間での交渉で日本のリングに上がるには色々と今後の布石もあるのだろう。巨額のマネーを生み出してきたが、アメリカでの総合格闘家との試合か、それともその先にあるビジネスなのか、真意はわからないが何らかの意図があるのだろう。確かに今回の件でメイウェザーが日本のリングに上がることで大きな注目を集めるだろう。しかし、格闘技やボクシングの醍醐味は真剣勝負だ。選手同士が真剣に戦いどちらが勝つかわからない試合を観たいし、そのために公平なルールのもとに白熱した試合が見たい。もちろんアメリカ的なショーの要素も大事ではあるが話題性ばかり追いかけるのではなく、人の感情を動かすような熱いファイトが観たいものだ。こちらの記事はYAHOOニュースで掲載されました!https://news.yahoo.co.jp/byline/kimurayu/20181117-00104245/木村悠の取材、出演、講演依頼などお問い合わせはこちらからhttp://y-kimura.com/contact/木村悠ツイッターhttps://twitter.com/kim1123y

    • 最後まで目が生きていた!ベルトへの執念を感じさせた亀田和毅が2階級制覇

      亀田兄弟の三男で元世界バンタム級王者の亀田和毅と、アビゲイル・メディナ(スペイン)とのWBC世界スーパーバンタム級暫定王座戦が12日に行われた。3年ぶりの世界戦となった和毅だが、今回は肉体改造をして自信満々で久しぶりの世界戦の舞台に立った。立ち見が出るほどの満員の後楽園ホールで試合が行われ、見応えがある熱戦でフルラウンド戦った。スピードに加えパワーがついた和毅 肉体改造に励んだ和毅は前半はスピードを活かしてメディナを圧倒した。鋭いジャブで相手をコントロールして、4R終了後の途中採点で三者ともに40-36とポイントを稼いだ。相手のメディナも和毅のスピードに面食らったのだろう。手数も少なく前に出てこれず攻めることができなかった。接近戦が強いメディナだが、入りたくても入れなかった。スピードだけだったら前に来れただろうが、和毅のジャブにはキレと重さがあったので不用意にいけなかったのだろう。ジャブ以外にも上下の打ち上げが決まり前半で大きくポイントを重ねリードしていった。押し合いでも負けなかった 中盤以降はメディナもポイントを挽回するために前に出てきた。さすがにここ5年間負けなしで10連勝中、ランキング1位とあってパワーがありプレッシャーも非常に強かった。以前の和毅だったら足を使ってさばくことが多かった。しかし、今回は相手を向かい入れて打ち合って、好戦的なメディナを下がらせる場面もあった。タイトルマッチは下がっていては勝てない。今回の試合ではベルトを獲りたいという執念が観客にも伝わってきた。強い気持ちと肉体改造で下半身が安定したことで、打ち合いでも負けない見せ場を作った。覚悟を見せた和毅の表情 私が何より目についたのは和毅の表情だった。ボクサーというのは試合の時には素の自分が出てしまう。キツイ時は顔も強張り、苦しい場面ではそれが表情に出てしまう。今回の試合では後半に相手がかなりプレッシャーをかけてきたので、ピンチになる場面もあった。普段よりパンチももらっていたし、危ないと思わせる場面もあった。しかし、和毅の目からチャンピオンベルトを必ず獲るという覚悟を感じた。苦しい場面でもあきらめないで目が生きていたのである。タイトルマッチでは最後は気持ちだ!と言われる。自分の強い気持ちが覚悟を作りキツイ場面でも戦い抜くことができる。今回の和毅にはベルトへの執念が感じられた。最後まで集中をきらさずにフルラウンド戦って試合も大いに盛り上がった。タイトルを失った3年という月日が和毅を大きく成長させたのだろう。今後の和毅の進化に期待 見事なボクシングでタイトルを奪取した和毅だがここからがスタートだ。正規チャンピオンにはメキシコのレイ・バルガスが君臨している。アマチュア時代に遡るが和毅はバルガスに負けている。その選手にリベンジもしたいと、以前インタビューで話していた。また和毅が勝ち続ければ、ひとつ下の階級で活躍している井上尚弥選手との対戦も見たい。圧倒的な強さを誇る井上と亀田三兄弟として名前がある和毅の試合が実現すれば大きな話題となって盛り上がるだろう。先を見すぎるとコケるといっていた和毅だが、ひとまず世界王者になったことで、落ち着けるのではないだろうか。まだまだ進化できるポテンシャルを持っているので、今後の展開にも期待したい。こちらの記事はYAHOOニュースで掲載されました!https://news.yahoo.co.jp/byline/kimurayu/20181113-00104008/木村悠の取材、出演、講演依頼などお問い合わせはこちらからhttp://y-kimura.com/contact/木村悠ツイッターhttps://twitter.com/kim1123y

    • 肉体改造で進化した亀田和毅の挑戦!

      亀田兄弟の三男元WBO世界バンタム級王者の亀田和毅(27)が、スペインのアビゲイル・メディナ(30)と11月12日に WBC世界スーパーバンタム級暫定王座戦が行われる。このタイトルはWBC世界同級王者のレイ・バルガス(メキシコ)の負傷により設置された暫定戦である。先日メディアの取材で初めて和毅をインタビューしたが、3年ぶりの世界戦とあって気持ちも高まっているようだった。17歳でプロデビューしてもう10年の月日が経った。亀田兄弟の三男として注目を浴び、時には言動や行動によって大きな批判にさらされることもあった。私は和毅とは初めて会ったが、メディアでのイメージとは違い非常に真面目でボクシングに対してストイックな印象を持った。海外を主戦場として戦ってきた豊富なキャリア 和毅は海外を主戦場にして戦っていた。キャリアとしてはもうベテランの域に入る。プロで10年ぐらいのキャリアとなると、試合に向けての調整は、自分のスタイルができ上がっている。今回はそれに加えてフィジカル専門のトレーナーをつけて肉体改造にも成功したようだ。言葉の中からも自信に満ち溢れる発言が聞かれたのは頼もしかった。彼の試合は今年の5月に後楽園ホールで観た事があるが、バランスが良く、スピードもある。余計なパンチももらわないし非常に穴が無いボクサーに見えた。ただひとつスピード重視なのか一発が軽く少し物足りなさを感じたのも事実だ。トップクラスのボクサーだが、あと一つ足りない、惜しいボクサーだと思った。前回の試合からフィジカルトレーニングを取り入れて、肉体改造をしてきており、その効果をかなり体感しているようだった。ボクサーのトレーニングをひとつ変えただけで、そんなに変わるのか?と思われがちだがトレーニングの影響で見違えるように変わるケースもあるのだ。見事な腹筋を披露してくれた亀田和毅選手 筆者撮影ボクサーとフィジカルトレーニング 少し前の時代まではボクサーにフィジカルトレーニングはタブーとされていた。余計な筋肉がつくからとウエイトを使ったトレーニングは良く無いとされ、腹筋や背筋、懸垂など器具を使わない補強がメインだった。しかし、時代の進化ともに他の競技から少し遅れてボクシング界にもフィジカルトレーニングが取り入れ始められてきた。私も現役時代にフィジカルトレーニングを取り入れてきた。正直、最初はウェイトを使ったトレーニングなんて、と思っていたが、取り入れるにつれて体つきも変わりパフォーマンスが向上していった。パンチは下半身で打つ ウエイトを使ったトレーニングというと重りを使って上半身を鍛えるように思われるが実際は違う。パンチは上半身で打っているのでは無く下半身や体幹の力を上半身に伝えて打っている。そのためメインとなるのは下半身や体幹の強化だ。重りを持っての下半身のスクワットや不安定なバランスで体を動かしていくトレーニングなどで体幹を鍛えていった。そうする事でどんな状態でも強いパンチが打てるようになる。また相手との押し合いでも負けなくなった。そのため、トレーニングの影響は大きい。今回のトレーニングのおかげでスピードを維持してパンチ力の向上に成功したようだ。またフィジカルトレーニングを取り入れることでバランスが安定して重心の位置も変わったようだ。重心が安定すると強いパンチが打てる。これなどは中々ボクシングのトレーニングだけで培うのは難しい。現在はボクサーもボクシング以外のトレーニングを取り入れるのが当たり前の時代になっている。亀田家というと独自の練習が目についたが、最先端のトレーニングを取り入れることで進化したようだった。ストレッチに1日4時間 また和毅は非常にマメで真面目な選手だ。怪我をしないようにと1日にストレッチを朝晩の練習前、練習後合わせて1日トータルで4時間しているとのことだった。なかなかここまでできる意識が高い選手は他にはいない。年齢も重ねプロとして10年。若い時と回復力も違うし怪我のリスクも高まる。これからも活躍するためにケアには人一倍気を使っているようだ。あのメイウェザーも一見派手に見えるが、人一倍練習していて真面目な選手だと言われている。将来的には井上尚弥ともやりたい 試合に向けての調整もうまくいっていってるようで、練習でもスパーリングでパートナーを倒していると頼もしい話も聞いた。この階級は日本人の国内のライバルも多く、ひとつ下の階級にはWBSSトーナメントに出場中の井上尚弥もいる。インタビューの中では、「日本で一番強いのは井上選手。対戦したら絶対盛り上がるしやりたい」と頼もしい言葉も聞けた。チャンピオンになる目標の先も見据えているようで、そのためにも今回の試合に賭ける意気込みが伝わった。亀田和毅がベルトを獲ればその後の展開も非常に楽しみになる。私も会場に試合を観に行くので進化した亀田和毅の試合が楽しみである。こちらの記事はYAHOOニュースで掲載されました!https://news.yahoo.co.jp/byline/kimurayu/20181111-00103012/木村悠の取材、出演、講演依頼などお問い合わせはこちらからhttp://y-kimura.com/contact/木村悠ツイッターhttps://twitter.com/kim1123y

  • 27Nov
    • ファン失望 気まぐれなメイウェザーは話題作りも超一流

       ボクシングの元5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー・ジュニアは7日、年末に予定されていた日本のキックボクサーの那須川天心との対戦をキャンセルすると自身のSNSを通じて発表した。メイウェザーはインスタグラム(Instagram)での投稿で、埼玉で予定されていた那須川との試合について、公式戦には一度も同意していないことをはっきりさせておきたいと書いている。 会見の発表後は様々なメディアで取り上げられ、一般紙でも大きく取り上げられただけに非常に残念なニュースとなった。日本中を騒がした、この騒動の原因はいったいどこにあるのだろうか。しかし、メイウェザーの気まぐれは今に始まったことではない。気まぐれなメイウェザーの動向 今年9月にメイウェザーは来日していた。その時は亀田プロモーションとタッグを組んで、日本で新たなビジネスを展開するという記者会見も行っている。イベント会場で偶然、マニー・パッキャオと会い、東京で2人が再戦するかもしれないと話題になった。しかし、メディア関係者に聞いたところによると、会見では当初の予定から大きく話題がずれ、プレスリリースを打ったのにもかかわらず具体的な発表もなく記者会見が終了した。記者も困惑していたとの話も聞いた。私も知り合いの関係者に話を伺ったところメイウェザーの気まぐれに翻弄されたとの話もあった。なので今回の会見があった時も、実際に試合が行われるまでは安心できないと思っていたのも事実だ。話題作りが非常にうまいメイウェザー これまでも度々SNS等で総合格闘技への転身やパッキャオとの再戦など発言をしていて、物議を醸し出している。メイウェザーは人の注目を浴びて期待感を煽りビジネスへ繋げていくのが非常にうまいのだ。そもそもメイウェザーのボクシングスタイルは派手なものではなく、どちらかというと地味なスタイルだ。非常にディフェンシブで好戦的ではない。徹底的にパンチをもらわないスタイルで確実にポイントを積み重ねていく。時には退屈な試合運びに顧客からブーイングされたりとメディアでも酷評されている。それでもなぜ顧客がメイウェザーの試合を観るかというと彼のセルフプロモーションが非常に巧みなのだ。試合前のトラッシュトーク(罵り合い)もするし相手を散々罵倒して一触触発の雰囲気を作ったりと期待感を煽るのがうまい。観客はそんなメイウェザーが痛快に負ける姿が見たいのだ。負けるところが見たいファンの心理を利用する メイウェザーはファンも多いがそれ以上にアンチが多い。派手な生活を見せびらかし生意気な発言を繰り返している。観客はそんなメイウェザーの負ける姿が見たいのだ。正義と悪の対立構造を巧妙に作り悪役を演じる。試合前のプロモーション映像を観てもマネーの愛称たっぷりの金持ちをアピールした演出を欠かさない。しかし一方で練習には非常に真面目でお酒も一切飲まないらしい。朝までパーティ三昧の生活をしているようだが、練習は人一倍するようだ。人が寝ている時に練習していて、夜中から朝にかけて練習するスタイルも非常に特徴的だった。負の感情を力にできる特殊なアスリート プロボクシングや格闘技は興行の世界だ。いかに多くの人に興味を持ってもらい、会場に足を運んでもらったりテレビを通して試合を観てもらうかがカギになる。その点メイウェザーのプロモーションは非常に興味をそそられる。注目されることで多くの人がメイウェザーの試合を見に会場に足を運び、PPV(有料放送)を課金する。それにより大金を得ているのだ。通常ボクサーは人に応援されることが力になるケースが多い。たくさんの人に応援されることでモチベーションが高まりリングの上で戦い抜くことができる。しかし、メイウェザーは応援とは正反対の負のエネルギーを力に変えてここまで勝ち上がってきた。メイウェザーへの嫉妬や妬み、負けろという思いや感情のエネルギーを力に変えて戦ってきたのだ。観客はメイウェザーが負けるところやKOされるところを見にくるのだが、メイウェザーは決して負けない。そのため今度こそはと新たな挑戦者を応援しに会場に足を運ぶ。その循環のサイクルでメイウェザーは勝ち続けてきた。より多くの人に知られて注目されることでマネー(金)に繋がるのだ。今回の件も自身のプロモーションにするのでは 会見でも大々的に発表して大いに自分のプロモーションに活用したのだろう。今回の先には総合格闘家との試合やパッキャオとの再戦も視野に入れているのだろう。多くの人に注目されることでメイウェザービジネスは益々軌道にのっていく。度々日本にも訪れているので日本でビジネスをしたいという思いはあるのだろう。まだ今後どういう展開になるかはわからない。しかし、日本でのビジネスが大金に繋がりそうだと思えば、天心との試合もチャンスはあると思う。何にせよメイウェザーの気分次第で今後の展開も決まっていくだろう。こちらの記事はYAHOOニュースで掲載されました!https://news.yahoo.co.jp/byline/kimurayu/20181109-00103453/木村悠の取材、出演、講演依頼などお問い合わせはこちらからhttp://y-kimura.com/contact/木村悠ツイッターhttps://twitter.com/kim1123y

  • 26Nov
    • メイウェザーVS那須川天心 勝敗を決める3つのポイント!

      ボクシングの元5階級王者で50戦無敗のフロイド・メイウェザー(41)が、格闘技イベント「Rizin.14」(大晦日 さいたまスーパーアリーナ)に参戦することが都内で行われた会見で発表された。日本で初の試合となるメイウェザーの対戦相手は、デビュー32連勝負け無しのキックボクシング界の“神童”那須川天心(20)だ。メイウェザーの試合が日本で行われるだけでも驚きだが、相手がノリにノっている那須川天心ということでビッグサプライズとなった。メイウェザーはボクシング一家に生まれ、ボクシング史上最も稼いだボクサーと言われている。マニーパッキャオとの世紀の一戦では250億円以上の報酬を得たとも伝えられている。勝ちに徹したメイウェザーのファイトスタイル マネー(お金)の愛称で私生活が派手なメイウェザーだが、ボクシングスタイルは非常に慎重である。他を圧倒するスピードと鉄壁のディフェンスで、決してパンチを貰わないスタイルで勝ち続けてきた。50勝のうち27のKO勝ちがあるが、キャリア終盤では勝ちに徹して負けないボクシングを貫いてきた。ボクサーとしてのキャリアを2015年に終えたが、昨年9月に総合格闘家のコナー・マクレガーと復帰戦を行い勝利している。パワー、技術、ディフェンス、スタミナと全てにおいてトップクラスのボクサーで総合力が高く穴がない。今回メイウェザーの相手に抜擢されたのは、キックボクシング界の神童と呼ばれた那須川天心だ。20歳という若さながら32戦の試合をこなし未だ負けなしである。天心とは私が所属していたジムで一緒に練習をしたことがある。知っている選手がボクシング界のレジェンドのメイウェザーと試合をするとあって、発表にかなりの衝撃を受けた。どんなルールで試合をするかにもよるが、日本格闘技史上、最も注目を集めるビックファイトになるのではないだろうか。ビックファイトにならなければマネー(お金)のニックネームを持つメイウェザーが日本に来ることは無いはずだ。非常に注目の試合だが、この試合のキーポイントになるのは、どのようなルールで対戦をするかだ。ボクシングではありえない10キロ以上の体重差 まず気になった点は二人の体重差だ。天心は前回の堀口恭司戦では58キロ級で試合をしていた。ボクシングでいうとスーパー・フェザー級 / 130ポンド(58.97キログラム)以下に該当する。対するメイウェザーはスーパー・ウェルター級 / 154ポンド(69.85キログラム)以下を主戦場として戦っていた。これだけ見ても体重差がかなりある。階級でいうと3階級以上の開きがある。ボクシングで10キロ重い相手と戦うとなると、どんなに強い選手でも相手にならない。ボクシングは階級が一つ違うだけで大きくファイトスタイルが変わる。それだけに両者の体格差が気になった。ボクシングルールかキックありか、それとも… また、どのようなルールになるかも注目だ。現時点で、正式に発表されていない。天心はボクシングだけでも相当な実力の持ち主だ。私は現役の時に彼と実践練習のスパーリングを何度か行ったことがある。まだ彼が高校生ぐらいの時だったが、当時日本チャンピオンだった私ともボクシングルールで互角に戦っていた。格闘技センスに非常に恵まれているので何をやらせてもそれなりにできる。しかし、同じ階級のボクサーでならなんとかなるかもしれないが、今回は体重差がありすぎる。しかも相手はパウンドフォーパウンド(全階級No.1)のメイウェザーである。ボクシングルールだけだったら百戦練磨のメイウェザーにおそらく勝ち目は無いだろう。そのため、ボクシングとキックルールの混合の試合にするのがフェアではないだろうか。そうなってくるとキックボクシングの試合経験が無いメイウェザーにつけいる隙はおおいにある。「筆者撮影」ボクサーは短い試合時間には慣れていない 試合時間についても注目だ。通常ボクシングの世界戦は3分12ラウンドだ。それに対してRizin.での試合は、3分でやったり5分でやったりで、ラウンド数も変則的だ。ボクサーは3分12ラウンドの試合に慣れている。長丁場の中で、ラウンドを組み立てて作戦を立てる。メイウェザーも前半は様子を見るケースが多いため、短い試合時間には慣れていない。そのため試合を短いラウンドにするか、1R5分など変則的な時間にしたり、メイウェザーが慣れていないルールにできると有利に戦える。試合時間が短くなればなるほど、長丁場に慣れたボクサーは戦いにくい。3分3ラウンドと3分12ラウンドでは戦い方は大きく変わってくるのだ。以上のように通常のボクシングのルールだと勝ち目は薄いが、キックボクシングとの複合だったり試合時間が変則的だと、メイウェザーに勝てる可能性はある。しかし、勝つことに徹底したこだわりを持つメイウェザーが不利なルールで試合を承諾するとは考えにくいのも事実だ。どのようなルールでの試合になるのか。今後のルール発表について注目だ。平成最後の年末を格闘技で盛り上げる 天心のSNSの投稿を観たが本当に日本の格闘技を変えようと思っている。ここ最近盛り上がりを見せているが、まだまだメジャースポーツには成り得てない。テレビ中継も限られた選手のみが出場していて選手層もまだまだ薄い。そのため彼は競技の運命を背負って戦っていて本気で格闘技を盛り上げようとしている。プロ意識も非常に高く勝ち負けを超えた、違う次元のレベルで戦っている。無謀な試合と言われるかもしれないが、彼なら何かやってくれそうな期待感が高まる。心から応援したくなる選手なだけに、行けるところまで突っ走ってほしい。平成最後の年末を異種格闘技戦がおおいに盛り上げるだろう。こちらの記事はYAHOOニュースで掲載されました!https://news.yahoo.co.jp/byline/kimurayu/20181107-00103159/木村悠の取材、出演、講演依頼などお問い合わせはこちらからhttp://y-kimura.com/contact/木村悠ツイッターhttps://twitter.com/kim1123y

    • WBSSベスト4決まる!元世界王者たちを驚愕させた井上尚弥のパンチ力とは

      プロボクシングのバンタム級最強決定戦WBSSトーナメントの4強が出揃った。日本時間4日、WBA世界バンタム級スーパータイトルマッチで王者ライアンバーネット対世界5階級制覇王者ノニト・ドネアの試合が行われ、ドネアがバーネットを下しWBSSシーズン2バンタム級トーナメント準決勝に駒を進めた。それにより準決勝の対戦カードは以下のカードに決定した。・井上尚弥(大橋)vs.エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)・ノニト・ドネア(フィリピン)vs.ゾラニ・テテ(南アフリカ)準決勝は来年の春にアメリカで開催との話が出ている。注目が高まるトーナメントだが、最有力優勝候補の井上尚弥とは、一体どれほどの強さなのか。改めて元プロの視点で分析してみる。井上と手合わせをした経験があるが 実は井上とは私が現役時代に手合わせをした経験がある。まだ彼が高校生の時に私が所属していたジムに練習に来たのだ。当時からスーパー高校生がいることはボクシング関係者の間で噂になっていた。その時は軽いマススパーリング(パンチを当てない実戦練習)をした。お互い本気では無いので、そこでは、まだ強さは未知数だった。その後プロに転向して破竹の勢いで3階級を制覇して今に至る。あの時本気でやっていたらと少し残念に思った。世界王者達も一目置いている存在 私はこれまで数々のチャンピオンと対談している。ボクサー同士だと個性的な話になりなかなか面白い。その中で必ずといっていいほど名前が出る選手がいる。それが井上尚弥だ。現役の世界チャンピオン達も井上には一目置いているのだ。井上の強さの代名詞といったらパンチの破壊力だ。世界のトップに君臨する強豪を文字通り1発でマットに沈めてきた。今年の5月にノックアウトしたジェイミー・マクドネル(イギリス)や9月の試合のファンカルロス・パヤノ(ドミニカ)は世界のトップクラスの選手である。その選手を相手に1ラウンド以内に倒してきた実力は同じボクサー達にも衝撃的だったようだ。海外の強豪を相手に痛快にノックアウトする姿は同じボクサーからしてもリスペクトが非常に高い。今回は苦戦するのではという、評価の高い相手でも僅かな時間で一掃してきた。井上は強いものと戦い、強いものに勝ち続けてきた!これはシンプルなことだが、非常に凄いことだ。野球で例えると200kmの球速 先日、元世界チャンピオンに井上の話を直接聞く機会があった。井上と実戦練習のスパーリングをした経験があり、私に興奮しながら話をしてくれた。その強さを野球に例えた。バッターボックスに立って、150kmの豪速球を想定して準備していたらいきなり200kmの球が飛んできた。それぐらい桁が違うパンチ力だった。そのパンチが直撃する恐怖から自分のボクシングを見失った。スパーリングの時は試合より大きなグローブを使うのだが、ガードの上からでも痺れるパンチで壊されると思った。守っても怖い、攻めてもカウンターを取られて右も左もやばかった。と...相手は井上より上の階級の元世界王者である。その選手に練習でも試合でも一番強かったと言わしめた。私は驚きを隠せなかった。この話を聞いた時に、井上がなぜ強豪達を一撃で沈めてきたかを理解できた。井上の想像以上のパンチ力への驚き ボクシングは1ラウンドでのKOが意外と多い。開始直後はお互いに慣れておらず、パンチが効きやすいのだ。ボクシングでは蓄積していくダメージより、想定外の衝撃でダウンするケースが非常に多い。序盤はパンチの交換でお互いの情報を蓄積しながら戦っていく傾向がある。特に1ラウンド目は情報が無いから、感触を確かめながら戦う事が多い。そのファーストラウンドに強いパンチをもらうと、タイミングやスピード、パンチへの耐性が無いため倒れてしまう。相手は井上のパンチを、これぐらいだろうと予測して試合に臨む。しかし実際にパンチを食らってみると、それを遥かに超えた威力に驚くのだ。そして相手は怯んでしまい、自分のスタイルを見失い戦意を喪失させられるのだと私は推測する。井上はどこまで行くのだろうか 破格のパンチ力を持つ井上だがどこまで行くのだろうか。もちろんこのトーナメントを優勝してもらいたいが、もっと先の展開も期待してしまう。フィリピンの英雄マニーパッキャオやボクシング史上最も稼いだメイウェザーのような存在になるのも夢では無い。海外での評価も試合ごとに高まっている。井上の姿も見て、ボクシングを夢見る若者が増えていくだろう。次回アメリカで行われる準決勝も目が離せない。(文中敬称略)こちらの記事はYAHOOニュースで掲載されました!https://news.yahoo.co.jp/byline/kimurayu/20181106-00102811/木村悠の取材、出演、講演依頼などお問い合わせはこちらからhttp://y-kimura.com/contact/木村悠ツイッターhttps://twitter.com/kim1123y

    • 日本人初の4階級制覇へ!井岡一翔の挑戦と階級の壁

      プロボクシングの元世界3階級王者、井岡一翔(29)がいよいよ王手だ。現在空位のスーパーフライ級王座について、同級1位ドニー・ニエテス(フィリピン)と同級3位の井岡一翔が決定戦を行うことをWBO(世界ボクシング機構)が承認した。井岡は、今年9月に米国で1年4ヶ月ぶりに現役復帰。WBC、WBO同級3位のプエルトリコのマクウィリアムズ・アローヨに3-0の判定で完勝し、今回のチャンスを得た。決定戦に勝てば日本人選手では史上初の4階級制覇となる。王座が空位のWBO世界スーパーフライ級のベルトは、同じ日本人王者の井上尚弥選手が巻いていた。井岡は今年の暮れにフィリピンのニエテスと海外で対戦する方向で、交渉が進んでいる。相手をジワジワと追い込む井岡のボクシングスタイル 井岡は元々は最軽量級のミニマム級からスタートして、ライトフライ、フライ級の3階級で王者となる。井岡は、スピードとテクニックを活かした、ヒットアンドアウェイのボクサータイプだ。KO率も軽量級にしては23勝のうち13回のKO勝ちと低くないが、パワーで倒すというよりはスピードとタイミングで勝負してきた選手だ。自分のペースに持ち込みジワジワと相手を追い込みKOに繋げていく。必ずしもパワーで勝負してきたわけではない井岡にとって、階級UPは大きなチャレンジだ。ボクサーが階級を上げる事で、相手の耐久力やパワーが増していく。そこで勝ち続けるには、どれだけその階級に合わせたスタイルに変化していけるかが鍵になる。ひとつ階級を上げるだけで勝てなくなる世界 ボクサーは階級をひとつ上げると戦い方が大きく変わる。フライ級とスーパーフライ級の差は1.4キロほどであるがその差は大きい。全階級でNO.1のパウンドフォーパウンド(階級を通じてNO.1)と言われた3階級制覇王者のニカラグアのローマン・ゴンザレスもフライ級からひとつ階級を上げたことで、タイのシーサケット・ソー・ルンヴィサイに敗れた。無敵と言われたチャンピオンがひとつ階級を変えることで、KOで負けた姿は衝撃的だった。私は現役の時はライトフライ級(48.9kg)で戦っていたが、実践練習のスパーリングでひとつ階級が上の選手と戦うだけで、自分のスタイルが通じなくなった経験が多々ある。1階級の差は僅か1キロちょっとではあるが、ボクサーにとって階級の壁は大きい。パワー、スピード、耐久力と全てが大きく変わってくる。その階級で通じていたパンチが上の階級で通じなくなるのだ。これまでより大きな体格の選手に勝つのには自分のスタイルのモデルチェンジが余儀無くされる。井岡選手にとってスーパーフライ級は大きなチャレンジになると予想された。復帰戦で見せた新しいボクシングスタイル 電撃復帰を果たした井岡だが、復帰戦での相手を聞いた時は、苦戦もしくは敗戦もあるのではと個人的には感じていた。相手のマクウィリアムズ・アローヨは、アマチュアの世界選手権で金メダルを獲得している実績がある選手だった。世界タイトルの獲得はないが、元WBCスーパーフライ級チャンピオンのカルロス・クアドラス(メキシコ)に勝っていたりとスーパーフライ級でトップクラスの実力者だ。久しぶりの試合で尚且つアメリカでの試合にこの相手は少々荷が重いのではと感じていた。しかし、試合になると井岡はダウンを奪う展開でアローヨに完勝した。驚いたのは、フライ級時代の相手が弱るまで無理をしないクールなスタイルから、序盤から積極的に攻めていくアグレッシブな戦い方にモデルチェンジしていたことだった。そして、見事なパフォーマンスを見せて今回のチャンスを物にした。階級を上げても戦える事を証明した井岡選手。今度の相手のニエテスも4階級制覇目を狙う実力者だ。前回の王座決定戦で引き分けとなり、今回再度タイトルマッチのチャレンジとなる。3階級制覇王者同士のハイレベルな一戦が今から待ち遠しい。日本人初の4階級制覇王者誕生に期待がかかる。こちらの記事はYAHOOニュースで掲載されました!https://news.yahoo.co.jp/byline/kimurayu/20181103-00102727/木村悠の取材、出演、講演依頼などお問い合わせはこちらからhttp://y-kimura.com/contact/木村悠ツイッターhttps://twitter.com/kim1123y

  • 25Nov
    • 村田諒太のリズムを狂わせたブラントの3つの戦術

       WBAミドル級チャンピオンの村田諒太選手(32)が10月20日に米国ラスベガスで行われた2度目の防衛戦で、同級3位のロブ・ブラント選手(28 米国)に判定で敗れ王座から陥落した。私は試合の2週間前に村田が調整している帝拳ジムに足を運んでいた。体重を含めた調整は順調に進み、コンディションは良好そうに見えた。何よりも試合前なのに緊迫感は無く非常にリラックスしていた。来週からアメリカで頑張ってきます。と笑顔で答えていたので、今回も良い結果に繋がると思って試合の日を楽しみにしていた。ラスベガスの調整は難しいと言われている。乾燥地帯のラスベガスでは湿度が低く汗が出にくい。減量の心配がある選手にはアメリカでの調整はキツイ。村田はそこまで過度な減量はしていないが海外での調整はいつも以上に気を使う。幸い今回は同門のホルヘ・リナレスの計らいでジムを貸してもらえたようで、コンディション作りに抜かりはないハズだった。しかし、結果は最大10ポイント差がつく判定負け。なぜ村田は負けたのか。私が観たところによるとブラントは入念に作戦を立て、村田対策を万全の態勢で準備してきていた。3つの戦術をベースに村田にペースを与えずに試合を進めていった。果たしてどういうことか...ボクシングは自分のペースで進んでいくと疲れない 試合では先にペースをとった方が有利になる。ペースを取られると後から挽回するのが難しい。だからいかに序盤でペースを握るかが勝敗の鍵になる。ペースさえ取ってしまえば相手をコントロールでき有利に戦うことができる。ブラントは1Rから積極的に攻めてペースを握りにいった。先に手数を出すことで試合を有利に進めていった。前半飛ばせば後半疲れてくると思われるがそうとも限らない。自分のペースで試合が進んでいくとボクサーは疲れないのだ。手数を出し続けても試合が優位に進んでいくと、呼吸も安定していきランナーズハイのような状態になる。相手が考えている時や間が空いた時は自分も休める。そのため最後まで手数が落ちなかった。サイドの動きで相手を翻弄していた またブラントはまっすぐ下がるのではなく巧みにサイドに動いていた。ボクシングは基本的には前に出るほうが強い。下がりながら相手を迎えるとプレッシャーを感じスタミナを消耗する。村田の前に出る前進に対して、ブラントはサイドに動くことで前進をかわしていた。追われる方も疲れるが追う方も疲れるのだ。またサイドに動かれることで、パンチの的が絞れず空振りも目についた。自分のパンチが当たらない苛立ちとペースが掴めないので村田も疲労していた。相手の動きに翻弄されて考える間ができてしまった。その瞬間をついてブラントは攻勢をかけてきて手数を出してペースを掴んでいった。右からの攻撃で村田の反撃を殺していた ブラントは右からの攻めを多用していた。基本的に右構えのオーソドックス同士の場合は、相手に近い前の手のジャブからの攻めが主流だ。前の手のジャブをつくことで次の攻撃につなげる事ができる。そうすることで距離を取りながら戦う事ができる。しかし、ブラントはいきなりの右からのコンビネーションを打ってきていて、村田の前の手を殺していた。これは村田も想定外だったと思う。最初の右をおとりにしてきて後のコンビネーションで次の攻撃に繋げてくる。そうすると村田もペースを掴むためのジャブを打ち込めない。相手の攻撃で自分のリズムを失ってしまった。ブラントの入念な準備と作戦勝ち 今回の試合ではブラントの作戦勝ちだった。村田のボクシングスタイルは非常にシンプルだ。ガードを上げてプレッシャーを掛けて攻めていき、ボディで相手を弱らせて右で仕留める。村田は体幹も強くフィジカルにも恵まれているためパワー勝負なら、海外選手に負けない恵まれたポテンシャルを持っている。陣営も含めて中盤から後半にかけてのKO勝ちのプランがあったハズだ。ブラントも序盤からハイペースで攻めていたので、後半動き疲れとボディが効いて動きが落ちてくるだろうと予想された。しかし、最後まで手数を出し続け村田の倍以上も手を出してポイントを稼いでいった。今回の試合ではブラントが村田を非常に研究してきていた。試合での意気込みも感じたし今回の試合に賭けていたのだろう。今後の村田諒太について 今回は村田も負けはしたがポイント差以上に内容は競っていたように感じた。ブラントも最後まで気を抜けなかったし村田の圧力に苦しんだハズだ。再戦になった時に同じような展開になるとは考えにくい。本人はまだ進退については話してはいないが、負けるとすぐに進退の話題になるのも酷な事だ。この試合に向けて何ヶ月も準備してきて色々な思いがあるだろう。日本人で初めてのオリンピックで金メダリストで世界チャンピオン。同じボクサーだからこそ、その偉業の重みと達成した凄さがわかる。今はゆっくりして心身ともに休めてほしい。こちらの記事はYAHOOニュースで掲載されました!https://news.yahoo.co.jp/byline/kimurayu/20181101-00102388/木村悠の取材、出演、講演依頼などお問い合わせはこちらからhttp://y-kimura.com/contact/木村悠ツイッターhttps://twitter.com/kim1123y